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得点力を鍛える|牧田幸裕|「やらないこと」を決めて努力を最適化する技術

高校時代から大学一年まではあまり頭が良くないと自覚症状があった著者が京都大学大学院に1位合格、さらに外資系コンサルのコンサルタントとなりインストラクターとして活躍。息子を難関国立小学校に入学させることができたのはなぜか?それは「”やらないこと”を決めて努力を最適化する技術」、すなわち「得点力」に気づき、それを身につけたこと!

やらないことを決めることで、努力を最適化できる

「得点力」とは、壮絶な努力で結果を出す力ではない。ちょうどよい努力で結果を出す力である。

大学受験でも司法試験でも中学受験でも TOEIC でも、およそ試験を受けるときの達成目標は、結果を出すことだ。すなわち、試験に合格すること、目標点数をクリアすることである。だとすれば、その達成目標をかなえるだけの投資=努力をすればよい。

この意識が弱いと、投資対効果の見合わない努力をすることになる。そうすると、ボクのように壮絶な努力をしないと、結果が出ないことになる。これは学生時代だけに当てはまることではない。社会に出てからも同様である。日本のホワイトカラーの生産性は、先進 7 カ国中最下位で、今も改善が見られない。それは、 達成目標をかなえるだけの投資=努力の最適化という意識が極めて低いからである。

ボクは、外資系戦略コンサルタントだったころ、 30 社以上の上場企業、 70 以上の部門に対し経営戦略策定と戦略実行支援を行ってきた。そこで、多くの名だたる日本企業の現場を見てきたが、「努力の最適化」という意識が低い現場も多かった。というか、考えたこともない人たちも多かったと思う。

だから、 多くの現場では「力技(ガンバリズム)」=長時間のサービス残業で、生産性を高めるふりをし、なんとか結果を出していた。 大学受験をした際のボクとまったく変わらない。日本企業の現場は、「壮絶な努力」により回っている。日本企業の現場は、かつてのボクと同様に「努力だけやな。基本的にアホや」という言葉がぴったり当てはまる。

友達に「お前は努力だけやな。基本的にアホや」と言われ、ボクは考えた。キツイ言葉だが、その通りだ。イベントサークルの友達たちは、ボク以外ほとんどちゃんと「結果」を出している。ここでしっかりと彼らから学ばないと、ボクは永遠に「壮絶な努力」をしないと評価されないことになる。そんなのはもうイヤだ!

そこで、ボクは謙虚に友達たちに学ぶことにした。「勉強の仕方を教えてくれないか?」と相談すると、みんな「おっ! 普段態度LLの牧田が、ずいぶん謙虚やな!」とニヤニヤしながら、でも親身になっていろいろなことを教えてくれた。そこで、わかったことがこれだ。

やらないことを決めれば、努力を最適化できる。

努力の方向性を間違うと努力虚しく結果が出ないといった事象に遭遇する。努力は誰にでもできるが結果を残さなければ努力の価値も意味をなさない。逆に言えば結果さえ出ていればサボっていたって誰も文句は言わないのである。そう気付いた人から仕事を効率化する方法を考えるフェーズへ。

競争率によってクリアすべき基準は異なる

京都大学の入試も東京大学の入試も倍率は、大体 2・5 倍から 3・5 倍程度である。もっとも、 0・5 倍分くらいは、どう頑張ったって合格できない記念受験組であり、実質的な倍率は 2 倍から 3 倍である。このような倍率で合格するためには、以下の二つの要件が必要である。

1.ライバルができることは、自分もできるようにする

2.ライバルができないことでも、自分は少しだけできるようにする

模擬試験を受けることで、この二つを満たすために何をしなければならないのかが明らかになる。模擬試験を受けると、問題ごとに正答率が記載されている。実質的に 2 倍から 3 倍の京都大学や東京大学の入試の場合、正答率 60%以上の問題は、自分もできるようにするべきだ。ライバルの 60%ができる問題で自分ができないということは、このくらいの倍率ではとても不利になる条件となってしまう。逆にいえば、 ライバルの 60%が正解できる問題を自分も漏れなく正解できれば、合格はもう指先少し先まで届いている といえる。

一方で、 正答率 30%や 25%の問題などは 2 度と見なくて構わない。 ほとんど解けないし、仮に解ける受験生がいたとしても、彼らは上位で受かっていく、放っておいてもあまり関係ないセグメントだからだ。

そして、正答率 45%くらいの問題を選び出し、それを正解できるように頑張る。このくらいの問題を解答できるようになれば、 2 倍の試験なら余裕で、 3 倍の試験でもだいたい合格できるようになるはずだ(図表 2-2)。

2 倍を切る試験、すなわち不合格者のほうが少ない試験は、実質的にネガティブチェックである。だから、勝つために「目立つ」必要はない。「変な奴」「規格外な奴」と思われなければ、合格できる可能性は高まる。ライバルができることを、だいたい自分もこなしていけば合格できるだろう。

一方、外資系コンサルティング会社の採用試験は年度により違いはあるものの、5万人前後がエントリーし、それに対し採用数が200名程度なので単純計算で250倍程度の倍率である。もっとも戦略コンサルタントになるには、採用されたコンサルタント200名の中から10名程度しか選ばれないので、倍率は5000倍と極めて狭き門となる。テレビ業界ではキー局の女子アナの倍率が、2000倍から3000倍と言われている。同様に狭き門だ。

このような倍率になってしまうと、ライバルと同じことができることには、ほとんど意味がない。ライバルと同じことができるということは、ほとんどのライバル同様に「その他大勢」になってしまうからだ。だから、必要なことは「相手が求めていること」で「規格外にずば抜けること」だ。すなわち、何かで「目立つ」ことができないと勝てない。

ライバルと差をつけるにはその他大勢が苦手な部分を強化するという方法がある。受験などでも同じだが必ず皆が苦手とする箇所が存在する。そこを強化すれば得点に差がつく。難題をクリアすることでライバルと差をつけ、突き抜けた何かを武器にしよう。

自らに課された課題を効率よく処理し、うまいこと突き抜けた点数を取る方法やそのマインドがここに。努力を最小限にエコで壁をブチ破ろう!!

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