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1行思考|中村 圭|目的をたった30文字書くだけですべての問題は解決する!

問題の大小に関わらず、「1行書くだけで問題を解決する」テクニックをレクチャー、世の中の変化が激しく早い現代に必読の1冊。

行動できれば成功する

行動できれば成功する。でも、行動できない人が大半

そんな僕の思考を見透かしたように谷村が言う。

「何だ、田中。不満そうだな」

「その行動ができないから悩むんじゃないですか……」

谷村はうなずいた。

「確かに、そんな簡単に行動できる人間ばかりじゃないよな。経営者はできる社員のモチベーションを知りたがる。『何であの社員は他の社員に比べて多くの行動するんだろう。その秘密さえ知れれば、他の社員も同じようにやる気を出してくれるんじゃないか』と思うわけだ」

「そんなことは可能なんでしょうか?」

「難しい。なぜなら一人ひとりが生まれ育った環境も、今置かれてる状況も違うからな。誰かの行動力がある理由が、単純に他の人にも当てはまるなんてことはない」

「それじゃあ、やっぱり僕が変わるのも無理なんじゃ……」

「なんだ。変わりたいのか?」

谷村が覗き込むように、僕の目を見る。なんだか調子が狂う。谷村は、熱く語りかけてくるわけでもないのに、話をしていると、なぜか心を動かされてしまっている自分がいた。

変わりたいに決まっている。でも、もう限界だという状況で働いている。もっと毎日生き生きと働きたい。でも、頑張る余裕も気力もないのだ。これがほとんどすべての日本のビジネスパーソンの実情ではないか。 「変わりたいです。でも頑張れという励ましなら、もういらないです。『頑張れ』『ここを乗り切れば、状況は変わる』そう言われて僕は頑張ってきました。けれど何一つ変わらない。必死に頑張らなければ状況は変わらないのでしょうか?」

谷村は静かに首を振った。

「いや頑張る必要はない。というより頑張っている状態というのは最悪だ。なぜなら無理してる状態だからな。目指すのは自然と自分がやりたくてやっている状況。楽しくて、無理なく行動してしまっている状態なんだ」

「そんなことができるんですか?」

「普通は難しいだろうな。そこで、『1行思考』の出番、というわけだ」

頑張る状態が常態化するとやる気だけでは片付けられないくらい深刻なメンタルになる。頑張りと無理は全くの別物と考えて今の自分がどちらかか自己診断しなくては。

「目的」は未来と同時に今も見る

谷村はホワイトボードに向かうのを僕と交代して、説明を始めた。

「今回、田中が発見した視点はいいな」

「ありがとうございます」

「いやー、やっぱり俺が、まずは自分で書いてみることの大事さを、いつも言ってたのが効いたんだろうな」

谷村は僕を褒めたのもちょっとの間で、すぐに自分の手柄にし始めた。若干引いている僕のことは気にせずに話を続けていく。

「それでだ、確かに目的は未来を見据えて書くものだ。でもこう教えると多くの人は未来をそのまま書いてしまう。例えばさっきの田中の目的だったらこういう風にな」

谷村は先ほど僕がホワイトボードに書いた目的の横に付け足した。

【谷村が付け足した1行の目的】将来スマートになるため

「けれど、これだと、あまりに未来過ぎて現実感がないよな」

「最初は僕も同じようなことを書いたんです。でも、これだとすぐに食べ過ぎに戻ってしまう感じがして」

「だから毎日の視点を入れたんだな」

「そうです。毎食と入れることによって、ずっと意識できる感じがしました」

【僕が書いた1行の目的】未来のスマートさを毎食でつくる

谷村はあらためて僕の書いた方の目的を指で指した。

「うん。毎食と入れたことによって、スマートな中高年という未来に向かって、ずっと目的が続いていくように感じる。このように、長期的な目的には、今の視点と未来の視点が入ってるということが重要ということだ」

「今と未来の視点ですか?」

「そうだ。ダイエットだと、どうしても長期の取り組みになる。到達したい未来に対して、日々の視点を入れることも大事ってことだ」

なるほど。ダイエットは長期視点の目的。意識はしてなかったが言われてみるとそうだ。僕は新しいやり方を手に入れた気がしていた。

ダイエットも新しい習慣も成功させたければ続けられる分量を意識する。継続は力なりというが、やってるうちに苦行が自然とできるようになる。習慣化して仕舞えば面倒なタスクも軽々こなせるように。

一行で説明できないことは目標にしろ説得にしろうまくいかない。仕事やプライベートでも今やっていることを一行で説明できるか考えてみると一種の指標になる。

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