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ドイツではそんなに働かない|隅田 貫|労働時間が日本より300時間(/年)短くて、時間当たり生産性が1.4倍

労働時間が年間300時間も短いのに、時間あたりの生産性が日本の1.4倍のドイツに学ぶ働き方。自立・独立に対する強い意識と人生における優先順位のつけ方に着目。コロナで一気に広がったリモートワークで働き方を変えなくてはならなくなった今、ドイツをヒントに快適な働き方と生き方にシフトする。

お金を貯める日本、余暇に使うドイツ

ドイツ人は質素で倹約家というイメージがあります。

何しろ、ドイツはエコの国。新しいものを次々に買うことに喜びを 見出すのではなく、気に入ったものを長く使い続けています。そのため、家や車、家電などはお金をかけていいものを買い、何十年も手入れをしながら使っているのです。

どこの家庭に行っても、ものであふれかえっているということはありません。必要以上のものを持たずに、家はいつでもスッキリと整理 整頓 されています。おそらく、日本のような〝汚部屋〟はドイツには存在しないでしょう。日本ではミニマリストは一種のポーズのようになっていますが、ドイツはポーズでもなんでもなく、自然とそういう環境になっているのです。

そのうえ、ドイツは食がとにかく質素です。

衣食住の「住」にはお金をかけても、ファッションと食には驚くぐらいにお金をかけないのがドイツ人です。ドイツでは夕食であっても冷たい食事を食べるのが珍しくなく、パンとチーズとハムだけで済ませたりします。 「せめて温かいスープぐらい飲めばいいのに」と、食への執着心のなさが不思議でなりません。

もっとも、帰宅後の夕飯の準備が数分で済むという手軽さもあるでしょうし、夜は少なめにしておいたほうが健康にもいいという面もあるのでしょう。その代わり、朝食と昼食はしっかり摂るので、ランチではカツレツなどの肉料理を普通に食べています。

最近は中華料理店や和食などのレストランも増えてきましたが、ありとあらゆる国の料理を手軽に食べられる日本は本当に恵まれていると思います。

ただ、ドイツもソーセージとジャガイモ料理は豊富です。

余談ですが、私がドイツに留学した学生時代、レストランに入ってもドイツ語のメニューをほとんど読めなかったので、唯一わかるソーセージという単語を見つけて、その料理を頼みました。アツアツのソーセージが運ばれてくるのかと思いきや、目の前に置かれたのはソーセージがちりばめられたサラダ。しかも、そのソーセージは焼いていなかったので、「なんだ、これは!?」と目を白黒させながら食べました。

ファッションもドイツ人は普段着としてシンプルな服を身につけている人が大半で、日本人のようにおしゃれに強いこだわりを持っていそうな人はあまり見かけません。メイクをしない女性も多く、スカートをはいている女性が少ないのもドイツならではです。ドイツは寒いので、足を出せないという事情もあるのでしょう。

無印良品やユニクロのようにシンプルなファッションはドイツでも人気があります。シンプルで機能的であり、安くてクオリティがいいものをドイツ人は好むのです。

しかし、ドイツ人は決してケチなわけではありません。お金を使うところと使わないところが明確に分かれているだけです。3週間のバカンスのためにはお金を惜しまず、家族と海外旅行を楽しみます。日本人は衣食住のすべてにまんべんなくお金をかけているので、その辺りが大きく違います。

外食を削るだけでもかなりの節約になります。最近だとUberEatsとかで手軽に出前が取れるので利用しがちだが、これも無駄にお金がかかります。ファッションなども消耗品以外は縫製や素材が良いものを選び長く着るとロスが減って良いかと思います。生活する上で何に重きを置くかでお金の使い所というのは変わってきます。ドイツ人のお金の使い方に共感する人はそうすればいいし、納得いかなければ自分なりに削るところを考える。

「残業をしたら評価が下がる」と考える

1、残業が多くて成果を上げている人

2、残業が多くて成果を上げられない人

3、残業が少なくて成果を上げている人

4、残業が少なくて成果を上げられない人

日本では往々にして、1→2→3→4の順で評価する上司が少なくないでしょう。

ドイツでも成果を上げれば評価されますが、休暇も取らずいつも大残業をしている(1と2) となれば、働き方に疑問を投げかけられることもあります。

残業するもしないも本人の問題ですから、何時間残業していても注目されません。日本のように「いやあ、この3日間寝てないんだよ」と「寝てないアピール」をしたら、「この人は、とんでもなく仕事ができないんだろうか」と思われることもあります。

日本では長時間働く人や多忙な人は、偉いというイメージがあります。

確かに、自分の時間を犠牲にしてまで一生懸命働くことは、日本では尊い行為だと思われています。しかしヨーロッパではこの逆の考え方で、残業までして長時間働く人は無能だと 捉えられてしまいます。だから残業するのを徹底して避けるという事情もあるのです。

とはいえ、ドイツでも経営者や管理職、自営業者は長時間働いています。彼らは給料が高いので、責任も仕事量も増えるのは当然です。

日本は一番給料が安い新入社員が一番働くあたりが、ドイツとはまったく違います。給料が安い人は責任も仕事量も少なくなるのは当然だというのが、合理的なドイツ人の考え方なのです。だから「安い給料でこき使われる」という不満が出ないのでしょう。

私が勤めていたメッツラー社では朝9時半ごろから仕事を始めて、 12 時から 13 時がランチ、 13 時から仕事を再開して 17 時半なり 18 時に終わらせるというのが一般的でした。日本の企業と大差ありませんが、仕事に対する集中力は日本人以上です。

日本の企業では、上司の目を盗んでネットサーフィンをしたり、給湯室でおしゃべりしている人もいますが、ドイツではそういう光景はほとんど目にしませんでした。仕事中でも周りの人と談笑ぐらいはしていましたが、それもすぐに終えて仕事に戻ります。コーヒータイムやランチ以外は、ずっと仕事に集中していました。

要は「ダラダラ仕事をする」ことがほとんどない。これが残業を生み出さない大きな理由の一つであると私は思いました。

徹底して仕事に集中するのは、定時で終えて家に帰ってプライベートの時間を楽しみたいからでしょう。何しろ、ドイツ人にとっては働くほうが〝特別な〟ことですから。

最近では社内全面禁煙でタバコ休憩という昔ながらのサボり習慣が減ってきているのだろうけど、僕の働いていた頃はまだ数人でタバコと缶コーヒーで一服しながら談笑する習慣がまだ残っていた。タバコを吸わない人にとっては単なるサボりと見られることも多かったのですが、「社内のコミュニケーションの一環」と喫煙者の論理がまだ通った時代でした。今では考えられないですよね(笑)最近ではコーヒータイムやランチでこうしたコミュニケーションをとるようでそれ以外は徹底して働くのが主流に。生産性を重視する会社も多くドイツに倣えといったところでしょうか。

ドイツ式の働き方で生産性を上げて仕事に集中する。仕事を捗らせるためのガジェットも増えていて、そういったものに投資するのも価値がある。そして週末はきちんと余暇を楽しむ。仕事への向き合い方を根本的に変えて人生の一部でもある仕事をどう扱うか考えさせられる書籍です。

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