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「定年」からでも間に合う老後の資産運用|風呂内亜矢|ちょっとの工夫をするだけで老後資金は見通しが立つ

コロナにロシアのウクライナ侵攻、深刻な金融不安、ここ数年将来に不安を感じる要素が多くなっています。しかし安心してください。少しの工夫で老後資金は見通しは立つものです。お金の問題がなくなればいくらか将来の不安も和らぐことでしょう。

九〇歳まで帳尻が合えばなんとかなる

さて、こうして準備した資産をどのように崩していくべきでしょうか。

二〇二〇年に総務省が発表した統計によれば、九〇歳以上の高齢者人口は二四四万人(統計から見た我が国の高齢者)。九〇歳以上の人口は今後も増えることが予想されます。二〇年後、三〇年後には九〇歳まで生きることが一般的になっているかもしれません。仮に九〇歳まで生きるとすると、七〇歳で引退した場合、老後生活は二〇年。この期間で準備したお金を取り崩していくことになります。

七〇歳以降どのような出費が増えるか考えてみましょう。医療費、介護費はもちろんのこと、家のリフォーム代もかかるかもしれませんね。こうしたお金は、生活習慣病にかかるお金のように、毎月一定額かかるものもあれば、緊急の手術のように、ある日突然必要になるものもあるでしょう。さまざまな可能性を想定して、計画を立てて取り崩していく必要があります。

計画を立てる上で助けになるのが、先ほど説明した ライフプランニングシート です。完璧な予測はできなくとも、自分かパートナーが介護を必要とする状態になったらいくらくらいかかるのか、毎月の医療費はいくらか、その生活を何年続けるのか、大まかな仮説を複数パターン立ててみましょう。

七五歳で介護が必要になった場合、八〇歳で脳梗塞を起こして介護が必要になった場合など、いくつかシミュレーションしてみましょう。将来予測されるリスクを客観的に把握できます。

ただし、なんとかしてお金を工面しなければと、気負いすぎる必要はありません。また、 完璧なライフプランニングシートを作る必要もありません。

自分の将来について、 複数のストーリーを描き、仮にこうなったらこう対応しよう、こうだったらこうしよう、と複数の手立てを想像・想定しておくことが重要なのです。そして、九〇歳まで帳尻が合えば問題ない、くらいの心構えでいるのがよいでしょう。

いくら想像・想定していても、予想外のことは起こりえるので、手立てを知り、選択肢の幅を広げておくことが大切です。九〇歳以降生きることがあっても安心してください。日本にはさまざまな公的扶助があります。生きている間は年金だって受け取れます。どこかのタイミングまでに莫大な財産を築くのではなく、最後までの帳尻が合うのか、という視点で今後の生活をシミュレーションしてみましょう。

あまりギリギリな生活にならないように余裕を持って予備費のようなものも確保したいですよね。エアコンが壊れたり水周りをリホームしたりというのも想定しておくと良いでしょう。普通に暮らしていても急な出費は意外と多いもので余白を持って資産を管理する重要性がここにあります。

お金を使いたいタイミングでは売ってもいい

資産運用において商品を購入するタイミングは、数値分析をしたり、用意できる資金で判断したりできますが、売却で成功するのは「 買いは算術、売りは芸術」という格言があるほど、非常に難しいとされています。

ただ、 投資信託による資産形成は、値段は一日に一つしか決まらないという商品の特性を考えても、激しい売買を想定するものではなく、景気や物価の長期で見た時の大きな動きに、自分の資産をある程度沿わせることを目的としている ともいえるでしょう。

そのため、基本的には持ち続けるコンセプトで続け、実際にお金を使いたい局面で、定期的な売却などを通して現金化して、消費に充てていけるとよいですね。

なお、著しく評価額が高く、これは利益が出そうだからどうしても売りたい、と感じる時に、多少売却して足元の利益を確定し、利益の実感を得ることも悪いことではありません。評価額が二割増しや五割増しになった時などは、一部だけ売ってみてもよいかもしれませんね。

売却については、どの口座で運用しているかによっても判断が変わることがありそうです。はじめて投資を行う人にイチオシの制度「つみたてNISA」では、運用益が非課税になる期間は二〇年です。以降、利益に課税があると考えると、二〇年を迎える少し前、たとえば運用開始一八年目あたりから、少しずつ売却をすることを検討したくなるかもしれません。

株式やETF、投資信託などを持っていると爆あがりで評価額が異常に上がる局面に出会うことも多くあります。そんな時はどうしても使いたくなりますよね。僕もこの著者と同じで利益を実感するために一部、利益確定の売りに出すタイプです。ちょっと大きな買い物をしたりして好調な運用成績を実感するのです。その反対もあるのでそのような局面ではあくまで慎重に。

「定年」からでも間に合う老後の資産運用をレクチャー。間違っても銀行のファンドラッピングみたいなサービスに手を出して手数料をぶんどられないための基礎知識を自身で身につけましょう。

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