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リフレクション(REFLECTION)自分とチームの成長を加速させる内省の技術 |熊平 美香

自分の内面を俯瞰し客観視する。そして批判的に振り返る行為。それがリフレクション(Reflection)。リフレクションの目的はあらゆる経験から学習し未来に生かすこと。これを応用し自身だけではなく他者の成長を手助けし、組織をまとめるリーダーシップを醸成するのにも役立つ。

ネガティブな感情をコントロールせよ!

ネガティブな感情も、時に前向きな方向に作用することがあります。

たとえば試合に負けて「悔しい」というネガティブな気持ちになったとしても、悔しさが、真剣に練習に励むためのエネルギー源になることがあります。

この場合、ネガティブな感情は有益なものと言えます。「試合に負けて悔しい」というネガティブな感情が、「次の試合に勝つ」というビジョンに発展し、その結果ポジティブな感情に移行します。当然、やる気も高まります。次の試合で勝てるかどうかは自分自身の力次第なので、ネガティブな感情を引きずっている暇もありません。

「ビジョン形成の始まりは、ネガティブな感情だった」というケースは非常に多いものです。しかし仕事では、ネガティブな感情をすぐにビジョンに転換できるほど、単純ではない場合があります。

たとえば自分一人の力ではどうしようもない人間関係の悩みや、協働や連携におけるトラブル、上位者の意思決定による方針転換など、ネガティブな気持ちになる原因は様々です。

そんなときにはまず、 リフレクションを通して、自分がネガティブな感情に支配されていることに気づく ことが大切です。

自分の感情をメタ認知することができれば、その原因を客観視し、問題解決思考に切り替えられます。原因を取り除くのか、原因から一定の距離を置くのか、自分のものの見方を変えて現状を受け入れるのか……などと、対処方法を選択することも可能です。

多くのリーダーは、「ネガティブな精神状態では、良い判断ができない」と言います。心身の疲れが判断力を鈍らせてしまうこともあります。自分の感情を知ることは、自分にしかできません。まずは自分の感情と、その感情に至った原因をリアルタイム・リフレクションしてください。

ベストな判断をするためにも、リアルタイム・リフレクションでマインドフルな状態でいる習慣を持ち、心の異変を察知できるセンサーを磨いておきましょう。

ネガティブな感情をネガティブなまま終わらすかどうかは心掛け次第。「なにくそ!」と奮起すればその感情は大きな推進力になります。このようなマインドセットに持っていくために、普段から自分の中に燻る感情をコントロールする訓練をしましょう。小さな種火も見逃さなければやがては大きな炎となることでしょう。

人材育成の鉄則

人材育成の鉄則は、相手に求める前に、自らがその言動でモデルを示すことです。 その次に、他者にも同じことを求め、同時に組織の文化を期待に合わせることで、誰もがリーダーの求めていることを実践しやすい環境をつくります。

指導を受ける相手が第1章の5つの基本となるリフレクションを身に付けると、次のような成長が期待できます。

自分を知るリフレクション

自分の動機の源を知ることで、目的を定める基礎ができる ビジョンを形成するリフレクション

動機の源につながる目的を持つことで、ビジョンが形成できる 経験から学ぶリフレクション

ビジョンを実現するために仮説を立てて行動し、経験から学ぶことができる 多様な世界から学ぶリフレクション

未知の課題に取り組むときにも、多様な視点で、創造的な解決策を見出すことができる アンラーンするリフレクション

過去の成功体験が通用しないときにも、自らの学びを手放し、新たな視点を持つことで、解決策を見出すことができる

5つのメソッドを身につけた人は、自らが定めた目的を実現するために学びます。これこそが、これから求められる主体性です。仮説を持って行動するため、経験から学ぶ目的も明確です。このため、彼らは、気づきを得るスピードが速く、指導や育成にも、それほど時間がかかりません。5つのメソッドを自身が活用するだけでなく、メンバーにもインストールし、育成の生産性向上に活かしてください。

育成力を育むというと、指導者側のスキル向上にばかり意識が向いてしまいがちですが、実は、相手の学習力を高めることも、自身の育成力を高める効果をもたらします。

この五つを頭に叩き込んでいれば指導者のスキル向上ばかりでなく育成力を育むことができます。相手の学習力とともに。

内省でチームの成長を促すことを主眼に置いた書籍。全ての経験が糧となるリーダーの必須スキルがここに。

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