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マッキンゼー式 人を動かす話し方|赤羽雄二|「仕込み・仕切り・仕上げ」という話し方のノウハウを

著者がマッキンゼーや企業支援の場で培ってきた「仕込み・仕切り・仕上げ」という話し方のノウハウを伝授。自分も我慢せず、相手を嫌な気持ちにさせず、 お互いにとってよい結果を出す話し方を身につければ、苦手だった人との会話にも苦労しなくなるでしょう。

信頼されるために、まずは聞く

一方的に話すのではなく、まず相手の悩みや要望をしっかり聞くことが大切 です。聞かずに話してしまうと、相手は聞く姿勢になっていません。しかも、きちんと理解せずに話すので、間違ったことを言ってしまいがちです。

例えば、「残業自体は構わないけれど、突然依頼されるのが困る」と思っている相手に対し、思い込みで残業を減らす案について話し始めてしまう、といったことですね。

突然話さなければならないこともありますが、それでも、最初は何とかこちらから丁寧に質問して、少しでも相手の気持ち、ニーズを把握してから話し始めるようにします。そのほうが誠実ですし、聞く姿勢(=相手を受け入れる姿勢)が伝わり、うまくいきます。そもそも人は、「自分が信頼する人」の話を聞きたくなります。 信頼しているから、尊敬しているから、自分のことを思ってくれているのがわかるから、その人の話を聞きたくなります。 もちろん、困ったときには相談もしたくなります。これは、年齢、性別、国籍、職業などを問わず、人として、ごく自然な気持ちだと思います。

ところが、まだ信頼されていないのに一方的に話したがる人によく出会います。「信頼しているから話を聞きたい、相談したい」のであって、「信頼していない人の話を特に聞きたいとは思わない」にもかかわらずです。

とにかく話したがるのは、なぜでしょうか。信頼される前に話すことがどのくらい無駄かといえば、ドアには鍵がかかっているのに、力ずくでドアを開けようとするようなものです。

「鍵がかかっているのに、無理やり開けようとする」と、信頼を失います。最悪、「無神経な人」「人の家に土足で上がりこんでくる人」という印象を持たれてしまうかもしれません。こういう人は、信頼されていない時点で問題があります。しかも、信頼を失った自分のふるまいを改善しようとはしません。自分が悪いと考えてもみないからです。

それがわからないと、「相手の頭が悪い、固い」「話がわからないやつだ」「もっと強く言ったらわかるだろう」とまくし立てがちです。もちろん、相手はさらに聞く気をなくしてしまいます。こういう状況では、何を言っても無駄です。

自分のことではないと思った方も多いかも知れません。ただ、普段は比較的穏やかな人も、部下に対してはこのように話していることが多いように思います。部下を指導しよう、育てようとして、上司はあれこれ言いがちだからです。

きちんと話を聞いて鍵のかかったドアの鍵をまず開けること。相手の思っていることを吐き出してもらった後ならそれに沿った最良の選択をすることができます。相手の思いを聞かないままに物事を進めるとあらぬ方向へ物事が進む場合もあり、相手の望む方向で話が進まない事も。

自分の考えをしっかり持って話す

これまで「話し方」について述べてきましたが、 自分の考えをしっかり持つことが「心に響く話し方」の出発点 です。自分の考えをしっかり持っていれば、話し方が今ひとつでも相手には響くのです。そのために、何点か必要な姿勢があります。

常に自分の考えを持つ努力をする

海外に行って驚くことの1つは、学歴や年齢などにかかわらず、自分の考えを持って発言する人が多いことです。習慣や文化の違いですが、それでも直接見聞きすると、しっかりとした発言に感心します。負けてはいられないと思います。残念ながら、今の日本には「自分であまり考えない、発言しないほうがいい。発言するのは何かと面倒くさい」、そういう空気が蔓延しているように思います。職場や友人の前で、自分の考えを持って発言することは気恥ずかしいと考え、抵抗を感じる人も少なくないのではないでしょうか。

知らない言葉を放置しない

「自分の考えをしっかり持つ」上でもう1つ大切なのは、知らない言葉に出会ったらすぐに検索して記事を読むことです。どんなことでも、気になったらすぐ検索して記事を読むよう習慣化すると、自信がつきます。わからないまま放置しないので、気分もすっきりするからです。自然に自分の考えを持てるようになります。

例えば、DX、地球温暖化、太陽光発電、EV、テスラ、地方創生、クラウドファンディング、ヨガ、高齢化社会、訪問看護、炭水化物ダイエット、NiziUなど、何でもですね。気になったらすぐに調べるようにすると、世界がどんどん広がっていきます。好奇心がさらに強くなります。

知らなかったことに触れる機会があると、楽しくなります。 むずかしく考えなくても、やる気が湧いてきます。刺激があり、引き出しが増え、話したいことも出てきて、自然に「自分の考えをしっかり持てる」ようになっていきます。

自分の考えをしっかりもつことそれを表現することは決して恥ずかしいことではありません。前時代的なそのような考え方は捨ててどんどん発信していきましょう。その上で発信する際の情報源は重要になってきます。わからないことを放置しているとこうした際に間違った情報を流すことになり他人から指摘され恥ずかしい思いをすることも(←経験あり、笑)せっかくグーグル先生のようなツールがあるのだから使っていきましょう。

話し方で重要となる三要素をわかりやすく解説。どうしてそれが必要なのかもきちんと教えてくれているので無理なく話し方を学べる書籍となっています。ビジネスのみならず日常でも発信の機会が増える現代の話し方講座。

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