日本だけじゃない 世界中に「アホ」はいる!
スタンフォードの大人気教授による
「職場のアホ」取扱説明書
・とにかく性悪なヤツ
・いい年していじめるヤツ
・人を無視してまるで透明人間のように扱うヤツ
・なんでも「規則」「規則」の一点張りで縛るきもち悪いヤツ
・あなたをゴミ扱いするヤツ
著者であるスタンフォード大教授が『ハーバードビジネスレビュー』誌に寄稿した「くそアホなヤツ」の記事が世界中で超話題、メール殺到! (世界中から8000件!)日本だけじゃなく、アホは世界中にいるんです!本書はこの記事と、世界中のアホ被害者からの反響をベースに書かれた職場にいるアホなヤツへの対処法。毎日ムカムカする、でも簡単に会社は辞められない。でも毎日顔を合わせると吐き気がする。そんな悩みを抱える多くの人へ、その対処法をスタンフォード大学教授の著者が組織行動論・組織管理論、そして長年のスタンフォードの「アホ研究」の成果をベースに読者に指南。
アホはなぜ害を撒き散らすのか?
とにかく、人に敬意を払えない無礼なヤツなどクソくらえだ。そんなアホは、たとえ「勝ち組」だろうと、この本では「負け組」だ。というのも、アホが組織にもたらすダメージは大きいからだ。これは多くの研究によって証明されている。人格を傷つけられ、おとしめられた人は、仕事にも悪影響が出る。ひどいヤツが1人いるだけで、まわりの人ーーとりわけ標的になった人ーーの業績は落ち、決断力や生産性、創造性がむしばまれる。
あるイスラエルの病院での実験では、アメリカ人医師がイスラエルの医師や看護師をバカにして、「アメリカの病院に来たら、お前たちなんか1週間でクビだ」などとけなし続けた。その結果は暴言を吐かれた医師たちは腸穿孔や心臓障害などの見落としが多くなりミスが増えたという(実験なので医療用マネキンを使った実験だが)。アホなアメリカ人医師のおかげでイスラエルの医師や看護師のパフォーマンスは落ちてしまうという結果に。そのほかにも、性悪な人間が上司だと、チーム内の信頼関係がなくなり、モチベーションも低下、積極的な提言が少なくなるなどの弊害も。性悪な上司は自分と同じような性悪な部下を可愛がりがちなのでその職場ではアホがアホを呼び最悪な職場環境になってしまう。部下を虐げる管理職は全米の企業全体で238億ドルもの損失を出しているなんて試算もあるほどだ。
不愉快な状況はずっと続いているか?
もし不愉快なことをされても、一度きりならそのうち気にならなくなるかもしれない。しかし、もしあなたが毎日いやな目に遭っているなら、身を守るための対処法を考えた方がいい。これは研究にも裏付けられている。一般に、上司に暴言を吐かれたり、職場や学校でいじめられるなど、ひどい目に遭っている場合、その期間が長ければ長いほど、標的にされた人物が受けるダメージは大きくなり、その影響も長引いてしまう。
「不愉快な状況はずっと続いているか?」という問いへの答えがYESなら、1ヵ月で会社を辞めるという選択もある。そうすれば傷は浅くて済むだろう。とは言ったものの、就職してすぐにこんな上司や先輩に遭遇したら目も当てられない。入社1ヵ月で会社をされば、再就職の際必ずツッコミが入る。歳を重ねていれば、年齢がネックとなり就職先を見つけるのも一苦労だ。そんな困難な状況に置かれるくらいなら、我慢しようという意見もあろうとは思うが、数年我慢してある日ぷっつり糸が切れたように病気を発症することを考えれば、傷は浅いうちに転職を考えた方が良い。
「戦うリスク」と「逃げるメリット」を考えよ
キレて過激なやり方をとるのはやめたほうがいい。辞表を叩きつけたり仕返ししたりするのは想像するだけなら楽しいが、本当に実行してしまうと、ひどいことをした自分を後悔するだろうからだ。
僕の場合は、病気の発症まで我慢して、結果、逃げるように会社を辞めたので、同僚とのコンタクトなども一切とらず辞めますの一点張りで、休職すればどうかという提案にも耳を傾けなかった。すぐにライバル会社に転職が決まったが、そこでは企業風土があまりにイケイケで馴染むことなく病気が悪化してしまった。「逃げるメリット」を考えてみるのも良いが、逃げた先が天国かというとそうでない場合も多いので注意が必要だ。
ネットのアホからも逃げていい
「ネットで他人を誹謗中傷するアホ」に苦しんでいる人もたくさんいるだろう。最近では、2016年リオデジャネイロ五輪の体操女子団体金メダリスト、ガブリエル・ダグラスがネットのアホどもの被害を受けた。表彰式で国歌が流れているとき胸に手を当てていなかったことをきっかけに、誹謗中傷の嵐が起きたのだ。
ネットでの嫌がらせを目にしたことがある人は全体の73%に上る。また、全体の40%の人は実際にネットで嫌がらせを受けたことがあり、そのうち27%は誹謗中傷され、7%長期間嫌がらせを受けていた。僕もブログ記事にコメントを寄せられる仕様にしていた頃は、そうした誹謗中傷的な内容のコメントを寄せられたことがある。対策としてコメント欄を封鎖。メールではコンタクトを取れるようにしているが、みんなの目に触れるところで誹謗中傷したい彼らにとって、メールで誹謗中傷することは本意ではなかったようで以降この悩みからは解消された。
アホな上司、ネットで他人を誹謗中傷するアホ。ちょっとでも相手にしようものなら相手がつけあがるだけなので、スイスイ泳いでかわしていきたい。アホに時間を割いている余裕は僕らにはないのだから。
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