子供の集中力や、やる気、発想力は15歳までに食べた食事で決まるという画期的な書籍。塾講師であり栄養学のエキスパートである著者が子供の成績をアップさせる食事を解説。難関中学・東大に合格する「受かるメシ」とは？
新型栄養失調を引き起こす「毒メシ」の三大特徴
ここでは、子どもたちを栄養失調にしてしまう食べ物がいったいどんなもので、お子さんの脳や体にどんなダメージを与えてしまうのかを見ていきましょう。
私は、「新型栄養失調」を引き起こす 高カロリー・低栄養の食べ物を「毒メシ」 と呼んでいます。 「毒メシ」と聞くと、ちょっと過激な表現だなと思われるかもしれません。
でも、あなたを脅すつもりは少しもありません。
大げさではなく、「毒」と表現するに値するほど、子どもたちの成長を阻害し、本来持っている能力にブレーキをかけている食べ物なのです。 「毒メシ」は具体的に、子どもたちの体にどんな悪さをするのでしょうか？
Ｐａｒｔ１で、人の体の成長も、健康や能力も、食べ物で決まるといいました。もっと正確にいうと、「何を食べるか」よりも「何を吸収するか」 で決まります。
ちょっと専門的な言葉でいうと、どのような栄養が分子レベルで体内に吸収されたかによって、人の体はつくられています。
ところが、「毒メシ」には、体をつくるための栄養素がほとんど入っていません。
それだけではありません。詳しくは後述しますが、 腸や脳などに炎症を引き起こし、栄養の吸収ができない体にする という怖い特徴もあるのです。
さらに、「毒メシ」の多くは、血糖値の乱高下を引き起こし、子どもたちを無気力にさせたり、抑うつ状態を引き起こしたり、反対に興奮させたりといった悪さもします。 「毒メシ」の特徴を３つにまとめると、次のようになります。
【「毒メシ」とは？】
①腸や脳に炎症を引き起こす
②血糖値のコントロール機能を破壊する
③体から栄養を奪い取り、毒を与える
「毒メシ」脳や腸に炎症を引き起こしたり、血糖値のコントロール不全、体から栄養を奪い取る厄介な食材とは？
腸内環境の改善に役立つ食物繊維をとろう
腸の働きをよくして、栄養を吸収しやすい状態にするためには、腸内環境も改善する必要があります。そのために重要な働きをするのが食物繊維です。
食物繊維には、「水溶性食物繊維」 と「不溶性食物繊維」 があります。 「水溶性食物繊維」は、水分と一緒にドロドロになって、胃腸をゆっくりと移動していくことで、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。また、それらの繊維は腸内で乳酸発酵をする際の材料になり、腸内環境の改善に役立ちます。
〈水溶性食物繊維を多く含む食材〉
野菜…ゴボウ、モロヘイヤ、タマネギ、ニンニク、山芋、オクラ、里芋、コンニャク
海藻…わかめ、あおさ、海苔、ひじき、もずく、めかぶ、とろろ昆布、寒天
果物…アボカド、リンゴ、キウイフルーツ
その他…なめこ、納豆
豆類に多い「不溶性食物繊維」は、水分を吸収して便の量を増やし、便通改善に役立ちます。農薬や重金属、有害化学物質を吸着し、体外に 排泄 する働きもあります。
〈不溶性食物繊維を含む食材〉
インゲン豆、ひよこ豆、おから、小豆、栗、えんどう豆、玄米
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維、どちらも腸内環境をよくするために必須です。積極的にとるようにしましょう。
腸内環境を整え血糖値の上昇を緩やかにする食材。糖尿病予備軍の人は参考にしてみてほしい。食生活で病気を未然に防げるので医者いらずとも。これらの食材を意識して摂取するだけでも健康的な食生活がおくれます。子供の頃からこうしたきちんとした食事を毎日欠かさず摂った子というのはジャンクフードで育った子供との間には知らぬ間に差がついている可能性も。
我が子を栄養でサポートしたいという親に向けた食生活改善本。脳に良い食材悪い食材をグループ分けしその効能を解説します。
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