Book

コミュニケーションを一段上へと導く話す技術とは?

単なる上手な話し方ではなく、「相手にアクションを取ってもらう」ための技術が紹介されている。広告、オンライン、対面、媒体を使ったコミュニケーションなど、コミュニケーションの形態ごとにポイントが示されており、どうすればただ漠然と「きく」状態から「聞く」「聴く」「効く」といった各レベルまで相手の関心を高めることができるのか、理論をベースに、ケースを交えながら論じられている。

第一印象では最初の三分間で決まる

第一印象は面接の最初の三分間で決まり、その印象から能力や人柄の半分程度は類推できるという調査結果を、東京ガス都市生活研究所が数年前に発表しています。不況で転職や再就職を目指す人が増えている現在、採用が主に「見かけ」で決まるとすれば、ただ「中身で勝負」とばかりはいっていられません。

初対面の人と相対するとき、視覚から入る情報が55%とも言われています。春からのドラマで、『人は見た目が100%』というのがあるが、いかに中身が勝負であるとわかっていても、視覚的に印象が良いに越したことはありません。サイズ感の合った黒いスーツに身を包めば、自然とできる人間と思われることもあるでしょう。これが、皆リクルートスーツを纏い面接に挑む一番の理由だろう。

プレゼンテーションなども同じ理由で第一印象が大事。いくらいい企画でもプレゼンが下手では、仕事を取ることもままなりません。最近の学生の間では、パワーポイントを駆使して美しい資料を作るのに長けた人間が多いと聞きます。ここで資料の第一印象はクリアしているのですが、いざプレゼンを始めてみると、話す能力が不足していて資料作りは成功しているのにもったいないことになっている人も。外資系企業などではプレゼンテーション能力がなければ、まず評価されません。仕事も日本国内標準から世界基準へと移る中、企業の中には社員のプレゼンテーション研修に力を入れているところもあります。プレゼントいっても大勢の前で話すことだけではありません。一対一でも相手からのポジティブな反応を期待して、話をする、説得するというのも立派なプレゼンです。プレゼンについては『アメリカの大学生が学んでいる「伝え方」の教科書』に詳しく載っていますので興味のあるかたは参考にしてみてください。

コミュニケーションの基本はKISS

コミュニケーションのあり方について、ここでひとまずまとめておきたいと思います。まずコミュニケーションの基本ルールは、KISS(Keep it Simple and Specific)です。シンプルに、かつ具体的に、ということ。

伝えたい話のポイントを三つないし四つに絞りあまり複雑なことを言って、相手が理解しにくい状態に陥らないよう配慮する。相手が理解してくれなければコミュニケーションを行わなかったのと同じです。重要な話のポイントを絞りシンプルに具体的に話しましょう。他人の話すことを注意深く聞けるのはせいぜい10分程度、それを意識して話をコンパクトに、シンプルにまとめつつ具体的に話すことがコミュニケーションの上達に繋がる。

説得の要素は「ロゴス」「パトス」「エトス」の3つ。人を動かすためのロジック、感情に訴える「パトス」、説得力を生むための「エトス」。「紹介」「服装」「態度」などが初期エトスに影響を与え、「能力」「信頼性」「ダイナミズム」などが初期エトスを決定する。これがどれも低いと信頼されることはない。逆にエトス(道徳的習慣)が高ければコミュニケーションは容易になる。

プレゼンテーションについてもう少し

プレゼンテーション基本ルール

  • その1 一時間ないし三十分前には会場に到着し、チェックする
  • その2 決して「お詫び」を言ってはいけない
  • その3 スクリーンビジュアルを読まない
  • その4 時間どうりに終わる
  • その5 上手な人を参考にしても真似はしない

プレゼンテーションの要素もSMCR(S:送り手、M:メッセージ、C:チャンネル、R:受け手) 。Sのプレゼンターについては自己分析が必要。自分がどの程度のプレゼンテーション技術を持っているか、物事をまとめる能力はどうか。メッセージは「導入」「ボディー」「結び」の三つに分けて考えることが大事。導入では聞き手の注意をいかに集めるか。外国の場合、典型的なつかみはジョークです。聞き手が笑って場の雰囲気が和んだところでボディーへ。このとき日本人はお詫びから入ることが多いがこれはNG。そしてプレゼン前の準備としては事前の会場チェック、これはチャンネルの部分、会場の大きさ、聴衆の数、座席やテーブルのいち、電源を取れるコンセントの位置やマイクなどの音響などもチェックを欠かさないように。それに道具はなるべく持参した方が良いでしょう。

話す技術についてプレゼンを中心に書いてきましたが、コミュニケーションの苦手な人でも、自分のどこに問題があるのかを分からせてくれる書籍となっています。

※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。

【サブスク】 Kindle Unlimited

Kindle Unlimitedの詳細はこちら

僕が利用している読書コミュニティサイト

【本が好き】https://www.honzuki.jp/

【シミルボン】https://shimirubon.jp/

-Book
-, , , ,

© 2024 51Blog Powered by AFFINGER5