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「我慢する」がなくなる本で白黒つけずグレーに生きる

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「我慢することは美徳ではない」。日本人は得てして結果より過程(プロセス)を重視しがちだ。「我慢している姿が美しい」「結果はどうあれ、がんばっているプロセスが大切なのだ」と考える人が多いがそれでは心も体もボロボロになって元も子もありません。我慢をしないための発想転換の方法、「自分でコントロールできない我慢」への対処法や「我慢しない生活を引き寄せる」方法、自分だけが我慢と向き合うのではなく、「相手に我慢を強いない配慮」を解説した書籍です。

意識的に我慢をしないようにしてみる

我慢してしまう人の多くは、完璧主義の傾向があり「みんなから好かれたい」「完全な書類やプレゼン資料を作りたい」などといった思いが強い。こういった完璧主義は、我慢につながるため控えた方がよい。我慢してやりつずけた結果を見れば完璧なものができたかどうかは一目瞭然で、完璧主義は単なる「思い上がり」であることがわかります。上司との飲み会の誘いなんかでも誘いを断るのが難しければ、二次会は断ることから始めてみる。そういったことから、徐々に我慢しなくていい癖がつき始める。自分は自分人は人、思いの外他人はあなたのことを見ていません。飲み会ばかり誘ってくる嫌な上司も「あなたと飲みたい」のではなく「一人で飲むのが嫌なだけ」だったりします。

「我慢」のすべて消し去ろうとはしないこと

よりよく生きるため大切なのは、患者の症状自体を問題視するのではなく「その症状があっても生きていけるようにする」こと。我慢も同じで「多少の我慢があっても、よりよく生きていくことができる」ことで、我慢という行為が問題にならなくなる。あるいは、「そこの部分は我慢しなくても、全体としてうまく生きていける」ことを知るという考え方。この考え方ができるようになると、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)を高めるための道筋が見えてきます。

「働かなくても食べていける」は今も昔も人類の理想

なぜ人間はロボットを作り工場などでは機械化を進めるのか?究極的には「働かなくてもいいようにしたい」というのが人類の理想だったからだ。AIに仕事を奪われると危惧する一方、仕事はロボットやAIに任せ人間はベーシックインカムで生きていくなんて時代がすぐそこまで来ている。優秀なプログラマーが仕事を自動化し自分は何もせずゲームに明け暮れて6年間の間、給料をもらい続けたなんて話も聞いたことがある。(そのプログラマーは6年間遊んだ挙句、プログラムを書き換えようとしたが、プログラムの方法をすっかり忘れてしまったというオチもある。)「嫌消費」という言葉が一頃でてきたがこのような世界が出来たら、消費をしないで我慢するのは経済の停滞を招くので、我慢しないことが逆に美徳となる時代が来るかもしてない。

時々、人間関係の断捨離を行って付き合い濃度を低くする

最近では「誰かに認められたい」という承認欲求や、「場の空気を読まなければならない」という同調圧力がとても強い社会になっています。

インターネットがない時代であれば、関係性の薄い人の人間関係を断つことは容易でしたが、インターネットやSNSが登場したことにより、そういった関係性の薄い人とのコミュニケーションが多くなってきています。

承認欲求や同調圧力の強い現代社会では人間関係の断捨離が我慢からの開放につながる。好きでもない相手と付き合うことで無駄な時間を過ごしたくないならば、断捨離を行おう。もし反応や返信がないことに対して「最近どうしたの?」と聞かれたら「SNSはもう見ていないんだよね、なんか連絡くれた?」とかスッとぼければ良い。

白黒つけず「グレーのままでいい」と思うようにする

判断を保留するというのは、仕事をする上で足かせになることがあるかもしれませんが、なるべく我慢しないようにするには、有効な手段といえます。

白黒つけたがる人の多くは完璧主義者「かくあるべし論者」とも言える。一つの出来事だけで判断して相手を嫌いになるのではなく、グレーゾーンをあえて残すことで人の良いところを見つけることができる。白黒つけないことが回り回って自分の我慢からの開放に向かうのだ。

著者の書籍を読むのはこれで5冊目だが統合失調症を患っている僕は毎回勇気付けられる。過去の感想は以下のリンクで読めます。

感情的にならない本』『感情に振りまわされない人の脳の使い方』『「正しさ」にふりまわされないコツ』『引きずらないコツ

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