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「正しさ」にふりまわされないコツを読み「ムーブメント的な正しさ」に疑問を持つ

      2016/11/14

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引きずらないコツ』和田秀樹著に続き、5月中頃に刊行された氏の著作を連続して3冊読むキャンペーン!?第2弾。今回は自分が正しいと思い込んでいるその「正しさ」によってかえって振り回されてはいないか。自分で自分を苦しめたり、人と無駄に争ったりして疲れてしまう人におくる「正しさ」にふりまわされないコツが書かれた書籍。

「正しさ」に縛られすぎると人生を失うことも

「判事として正しい裁判がしたい」その正義を貫き、ヤミ米を食べて生きながらえるより、ヤミ米を食べずに自分の正しさを貫くことを選んだ山口良忠という裁判官がいた。極端な例だが「ちゃんとした仕事を」「人としてまっとうであるべき」とストイックに生きることで正義感の強い人はうつ病になりやすいのだという。「正しさ」を強く自分に課して苦しむ人の特徴として、プロセスにこだわりすぎる事が挙げられる。本来の目的は幸せになる事なのに、「いい大学を出ていい会社に入る」「有名企業の男性と結婚する」これらは目的のためのプロセスの一つに過ぎないが、それにこだわり、理想どうりにいかないと嘆く人がなんと多い事か。人生で行き詰まった時、別ルートや代替案があるかどうかで、立ちなヲリ方やその後の生き方が変わってくる。

代替案を用意することは「逃げる」ことではありません。人生を豊かに、幸せにするために必要な知恵です。

諦めと開き直り

「諦めること」はとかくマイナスイメージが付き纏うが、人生を気持ち良く過ごすために必要なことだと著者は言う。「開き直り」は自分のやり方でうまくいかなかった現実を受け止め、新しい道を探すこと。「負け惜しみ」は自分のやり方でうまくいっている人を否定することでそれが「正しさ」になると心理学でいう劣等コンプレックスとなり人間関係に支障が出がちになる。

国や世間がいう「正しさ」を疑ってみる

「親が老いたら子供が面倒見るべき」「在宅介護こそ日本人の美徳」という価値観が流通し政府もそれを後押しする。これは高齢者の増加に伴う福祉予算をの増加を抑えたい国の嘘。老老介護などの問題も積極的に介護サービスを利用するべきだが同居していると政府の補助が受けづらいのも現状だ。僕の祖母の場合、認知症を患っていたが、一人暮らしだったため介護サービスやバリアフリーへのリホーム代金補助等を受けられた。(しかし家族の補助が必須だ)こういった国の制度もこちらから申請しないと受けられない。一人暮らしで家族とも疎遠で認知症にでもなったらと考えると独身の僕は不安になってしまう。

多数派こそ正義

組織において「要領よく」やる方法として、「根回し」や「多数派工作」がある卑怯だと思うかもしれないが、「多数派が正しい」という現実が世の中にはある。「根回し」はこういった状況の中では、一人でも多くの人に味方になってもらうため、やっておくべき必要な努力だ。

2種類の正しさ

私たちが抱いている「正しさ」は、大きく二種類に分かれます。

一つは、成長の過程で刷り込まれる「正しさ」で、これを心理学用語で「スキーマ」と呼びます。

もう一つが、世の中で流行している、「ムーブメント的な正しさ」です。

成長過程で「こうあるべき」「こうでないとダメ」と教え込まれ、それが自分の中にスキーマを植え付ける。これは客観的事実よりもずっと強い影響力を持っていて行動や生活、人生までも大きく左右します。幼い頃を振り返り自分の持っているスキーマを書き出してみると良いかもしれません。そしてもう一つ、「ムーブメント的な正しさ」ファッションに流行があるようにこの「正しさ」はその時々で変化します。一日中テレビをつけて観ているとこういった正しさの押し売りが見て取れるんじゃないかと僕自身は思います。「STAP細胞問題」「原発反対」「オリンピックのエンブレム問題」最近では「舛添都知事の問題」これだと思えば徹底的に叩き、まるで自分が正義の味方であるかのように「ムーブメント的な正しさ」に皆乗っかります。確かに不正はよくありませんが、これはちょっと乱暴すぎやしないかと僕は思います。ある程度距離感を持って接するのが良いかと…

優しい「正しさ」とは何か

「共感」とは、「相手の目で見て、相手の耳で聞き、相手の心で感じること」になります。

できるだけ困っている人の立場に立つのです。

相手の立場に立つ練習をすることで「共感」の力が養われます。人を動かしたいのならまず、言い方ややり方を工夫して、とにかく相手に優しく接すること。人の心を動かすのは「正しさ」ではなく「優しさ」なのです。優しくしてくれる人を正しいと思うのが人間の一面だ。そして自分が正しいと思っている人間は、変われないし、成長できない。正しさに縛られるとメンタルヘルスにも悪いし進歩もなくなり、人の話も聞けなくなる。そうはなりたくないと強く感させてくれる本だった。

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