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2040年 「仕事とキャリア」年表|植田 統 |日本の「雇用制度」は崩壊した

新卒一括採用、年功序列、終身雇用、定年退職制度などの日本の雇用制度では経済が持たない。日本もアメリカ式「ジョブ型雇用」に切り替えなければならないところに来ている。この先20年、仕事に困らないため、今始めなくてはならないこととは?

「サラリーマン」が消滅

今から 20 年後には、日本から「サラリーマン」が消滅 します。

年功序列や終身雇用などの「メンバーシップ型雇用」を採用する日本企業もなくなります。会社勤めをしているサラリーマン読者の方には少々、刺激が強すぎる話かもしれません。でも、現実は厳しく、どこかの会社の「課長」「部長」としてしか生きていけない人、専門性がなく何もできることのない人は、淘汰されてしまうのです。

その予兆はすでに現れています。年功序列、終身雇用、新卒一括採用、定期異動によるジェネラリスト育成、定年退職という強制解雇システムを取る「日本株式会社」の雇用慣習は、とっくに限界を迎えている のです。

新卒社員は、入社した会社にあいそをつかし3年で 30%が去っていきます。終身雇用が生き残っているのは、東証一部上場企業の中の数百社に留まっています。それ以外の会社では、転職は当たり前となり、すでに終身雇用は崩壊しています。

そのうえ、その数百社に入る富士通、日立製作所、KDDI等の日本を代表する大企業においてすら、メンバーシップ型雇用を廃止し、「ジョブ型雇用」を導入しようという動きが活発になってきています。

どうして、こういう流れになっているのかといえば、 大企業が競争力低下の理由をメンバーシップ型雇用にあると考え始めた からです。

1980年代には、世界の時価総額ランキングで上位を総なめにしていた日本株式会社は凋落し、今や世界トップ 50 に入る日本の企業はトヨタ1社だけです。

上位は、言うまでもなくGAFAM(ガーファム。グーグル、アップル、フェイスブック〈メタ〉、アマゾン、マイクロソフト)に代表されるアメリカ企業ばかりです。そして、その アメリカ企業で採用されているのが、「ジョブ型雇用」 です。

最近、CMでも転職関連のエージェントとなるサービスをたくさん見るようになった。これが「ジョブ型雇用」の起爆剤になるだろう。若い人ほど転職には前向きで終身雇用が崩れ始めている。能力のある人間は労働環境や人間関係が「だるい」と感じたら即転職が当たり前の世界に。そのためか、各種スキルの習得にも余念がないような。

これからは「生涯現役」の時代

いつ国家財政が破たんし、大インフレの時代がやってくるのかわからない、年金もあてにはできないのですから、生涯現役で働く覚悟がないといけません。

そのために必要なのは、仕事のスキルと体力です。スキルについては、いろいろと述べてきたので、ここでは体力維持の方法を考えてみたいと思います。

仕事をしていくために、我々は筋骨隆々である必要はありません。マラソンを走れる必要もありません。仕事を8時間続けられるだけの体力、持久力があればいいのです。 細く長く生きる体力を身につければいい のです。

生涯現役と言っても、実際100歳まで仕事を続けられるだけの体力を維持することは不可能だと思いますので、とりあえず 75 歳を目標 に設定しましょう。

毎朝元気に起きることができる、自分の歯で食べることができる、自分の足で歩いて仕事にいける、パソコンで作業ができる、疲れずに7、8時間仕事を続けることができる、これが目標です。

ちなみに、日本人男性の平均寿命は、1950年には 58 歳、 60 歳を超えたのが 51 年です。次に 65 歳を超えたのが 59 年、 70 歳を超えたのが 71 年です。

女性の場合はどうでしょうか。 60 歳を超えたのが 50 年。 65 歳を超えたのが 52 年、 70 歳を超えたのが 60 年です。

私が子どもだった時代、つまり 60 年代では、 60 歳の人は、残り5、6年の寿命しかなかったのです。

2020年の男性の平均寿命は 81・64 歳、女性は 87・74 歳ですから、残り5、6年の寿命の 男性は 75 歳、女性は 80 歳 ということになりますから、 この年齢を生涯現役のターゲットとすれば十分だと思います。

75歳まで現役。これからはそういう時代。それが嫌なら若いうちから蓄財して老後に十分な資産を形成しなければならない。とにかく若いうちから始めること。積み立て型の投資をコツコツと続けたほうが良いのは会社が頼れない今では常識となりつつある。その辺の知識の差が老後に格差を生む。

仕事とキャリア形成をきちんと考え行動することで、幾分老後の不安が解消される。仕事のスキルとお金の知識の両輪で、この生きにくい世の中を走り抜けましょう。

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