頑張っても結果が出ない。そんな悩みを抱える人たちにおくる、力を抜いて成功を勝ち取る技術。仕事のスピードが遅い、残業しがち、全てに全力で挑んでしまう、他人に頼るのが苦手、先延ばし癖があるそんな人に読んでほしい。
完璧主義の3タイプ
完璧主義には大きく分けて3つの傾向があります。これは私がクライアントをコンサルティングする中で、思考傾向を分類したものです。 それぞれの要素をご説明しましょう。前ページの診断テストの結果と照らし合わせて、あなたの傾向を確認してみてください。〈思考傾向1〉二者択一の判断 この傾向が強い人は、100点か0点か、と極端に考えて失敗を過剰に怖がります。 また、できなかったことを過大視して自分を責め、自己嫌悪に陥ることがあります。とてもきちんとしていて正確性にこだわる性格ですが、状況に応じて柔軟に自分の計画や行動を変更するのが苦手です。 〈思考傾向2〉過度の理想主義 この傾向が強い人は、理想主義でどんな仕事にも高い行動基準、完成基準を設けます。 結果、ひとつの仕事の完成に多くの時間がかかりがちです。簡単に妥協してハードルを下げることに強い抵抗感があります。 〈思考傾向3〉否定の恐怖 この傾向が強い人は、人からの拒絶や評価を気にしすぎるあまり、空気を読みすぎて行動できなかったり、決断できないことがあります。
白黒はっきりつけたい性分の人っていますよね。僕はそこまでシビアに物事を考えることはないので、そうした人の気持ちがわからない。グレーゾーンでもいいじゃないかと思うタチの人間なので、なんでも中途半端でいいでないかいと思ったりもする。理想を掲げるのはいいがそれに振り回されては本末転倒。あくまで一つの目標と考える。他人の評価って気になりますよね。認められた時は嬉しいしそれが自己肯定感にも少なからず影響するので。
完璧主義の人のタイムプレッシャー
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」 これは、1958年、英国の歴史学者・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンの著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』の中で提唱された法則です。 この理論が語っているのは、ある仕事を行うにあたり、余分な時間が与えられると、人は与えられた全部の時間を無駄なく使うために、仕事のペースを無意識のうちに調整し、生産性の低い仕事になることが多いということです。 このパーキンソンの法則は、もともと公的組織の非効率さを研究したものですが、時間効率を考える上で、本質を突いた非常に興味深い内容です。 裏を返すと「ギリギリ効果」を活用し、自分を追い込めば、その時間の範囲内で工夫をして仕事を終えることができる ということです。 圧倒的に生産性を高めるのが「ギリギリ効果」なのです。
仕事をやる上で時間制限を設けるのは常識。とにかくスピードが大事で、納期までに仕事をきちんと終わらし100点の評価でなくても80点ぐらいの仕事ができれば良いと考える。若い人にありがちなのがプレゼンや資料を作り込むのに必死になってなかなか仕事が完了せずついつい残業してしまうというもの。もし期限までに仕事を終えられなければそれはNGとなるという事実を知るべきで、80点を目指して時間内に終えていこくとを頭に置いておくべき。
完璧主義の人の未来についてのあれこれ
あなたは、ひとつの作業をしていても、突然他のことが気になってしまい、つい別のことにあれこれと手をつけて、非効率になってしまうことはないでしょうか? 完璧主義の人は、心配性の傾向があるので、「何か忘れていないか?」「大丈夫か?」と、あれこれ心配してしまいます。 私も以前はそうでした。 資料作成をしていても、途中でメールの返信をしたり、漏れていた電話連絡をしたりしていました。 このようにマルチタスク(同時並行で着手)で仕事をしていると、仕事を切り替えるたびに頭のギアチェンジをたくさんする必要があります。 そのため、集中力は散漫になってヘトヘトになり、結果、やりかけの仕事ばかりがたくさん残ってしまいます。 一方、 上手に力を抜く人は、シングルタスクでひとつのことに集中します。 ひとつの作業をしはじめたら、横やりが入ってきても、「今、手が放せないから」と伝えて後に回し、緊急なら受けて、「返事は午後に返すね」と最優先の仕事を完了させることに集中するのです。 集中してひとつずつ終わらせることで、余計なギアチェンジが必要なくなり、着実に仕事をこなしていくことができます。
僕はマルチタスクはあり得ないと思う人間です。マルチタスクと言われるもののほとんどはシングルタスクを常時切り替えてマルチタスク風に仕事をしているだけだと思います。人間は本来マルチタスクに向いていないと思っていて、同時進行のように見えてそうでないのではと思ってしまう。このシングルタスクを切り替えて仕事をする方法であれば、習慣化すれば可能です。目の前のタスクだけに集中していこう。
仕事で成果を出すには2割に集中すること。それを習慣化すれば「結果が出ない」から抜け出せます。
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