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話すだけで書ける究極の文章法 人工知能が助けてくれる|野口悠紀雄|音声入力は、実は長文ほど入力が正確

スマホの音声入力を使って書き上げた初の本という斬新な謳い文句。最近、精度が上がってきたスマホの音声入力。実は長文になるほど入力は正確になるそう。気軽に話して書くことで効率化に。新時代の文章作成法がここに!

夢の技術の登場

コンピュータに向かって話しかければ、文字を打ち出してくれる。

これは昔からの私の夢でした。その理由を改めて言うまでもないでしょう。話すのは書くことに比べて、はるかに楽だからです。

その証拠に、われわれの日常的なコミュニケーションのほとんどは、文字ではなく、音声で行なわれています。一昔前のアメリカ映画を見ると、会社のボスが秘書に手紙を口述させる場面がよく出てきます。これは、書くという作業よりも話すほうがずっと楽であることを示しています。

ところが、コンピュータは、人間の言葉をなかなか理解してくれませんでした。日常言語は 曖昧 であり、人によって話し方の差も大きく、それを理解するためには高度の技術を必要としたからです。

ところが、長らく求められていたこの技術が、この数年でやっと実用に近づいてきたのです。

スマートフォンでの検索が音声で出来ることは、 暫く前から知っていました。しかし、私はこの機能をあまり活用していませんでした。ましてや、音声入力機能を利用して文章を書くということには、まったく思い至らないでいたのです。

あるとき、ふとしたきっかけで音声での長文入力を試したところ、きわめて簡単に書けることがわかりました。

これをきっかけにして、メモやメールを書く作業も大きく変わりました。私の仕事の方法は一変してしまったのです。 「速く」書けるだけでなく、「楽に」書ける  音声入力機能を使い始めた当初、私は、文章を「速く」書けることに驚嘆しました。  かなり長い文章を話しても、変換してくれます。いくら早口で話しても、フォローしてくれます。猛烈な速さで文字がつぎつぎに画面に現われてくるのをみると、誰もが「こんなことができるのか!」とびっくりするでしょう。

音声入力、使っている人はまだ少ないのでは?一人で自宅などで仕事している時はスマホに向かって話していても誰にも見られることはないが、その他のシーンではまだ他人の目が気になる。マナーとして人前(カフェや電車など公共の場)での仕事の通話はちょっとという方もいるぐらいなので。書き物を生業とする人にとっては下書きを音声入力で手軽にできるのは良いかと。

漢字が書けなくても読めればいい

音声入力機能や検索機能の向上にあわせて、教育の内容を考え直す必要が生じてきます。

第一は、漢字を書くための教育です。ワープロが普及してきた際にも問題になったことですが、多くの人々が音声入力するようになると、漢字が書けなくなるという問題がさらに進む可能性があります。これまでもそうでしたが、「読めるが書けない」という事態は、これからますます増えていくと思われます。これをどう考えるべきでしょうか?

私は、「漢字を書くことに、それほどこだわる必要はない」と考えています。漢字は、書けなくとも読めれば良いのです。漢字を書けないことで大きな問題が起こるかといえば、そんなことはないでしょう。初等教育の段階で漢字を書く練習に多大の時間を費やして良いのかどうかは、検討の余地がある問題です。

むしろ、これまでのように学校教育で学ぶ漢字を制限するのではなく、もっと多くの漢字の使用を許容すべきでしょう。「書けなければならない」と思うから制限するのであって、「読めれば良い」と考えを転換すれば、制限する理由はないでしょう。

PCの普及に伴って、だいぶ前から「読めれば良い」状態になっているにもかかわらず、漢字を制限しているのは、時代錯誤です。

つぎに、外国語の勉強に関して。私は仮に翻訳機能がいま以上に発達して実用段階に達したとしても、なお外国語の勉強が必要だと考えています。外国旅行で「駅はどこですか?」と質問する場合のような簡単な翻訳は別として、日常の会話はもちろんのこと、文学作品や思想の表現に関しては、是非外国語を学び、言語の違いによるニュアンスを習得する必要があります。

漢字については書けなくても読めればいいというのが今の時代に合っているかも。書き取りができなくても読みと意味がわかればOKという教育に変わっていくかも。必要なスキルを必要なだけというように変わっていくであろう。

音声入力で話すだけで文章作成することのメリットを説いた書籍。人工知能で格段に使いやすくなった音声入力を使ってみよう!!

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