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内臓脂肪を最速で落とす|奥田昌子|日本人最大の体質的弱点とその克服法

肉中心の欧米人の食習慣に比べ、魚を好んで食べていた日本人は脂肪を皮下脂肪として蓄える能力が低い。なので、より危険度が高い内臓脂肪を蓄えがち。それは放っておくと糖尿病などの生活習慣病や様々ながん、認知症をまねく。そこで本書は正しい肉や炭水化物の摂取法、脂肪に効く食材、効果てきめんな有酸素運動など、内臓脂肪が落ちる新常識を提示。

付き過ぎた脂肪が病気を招く

皮下脂肪の場合は、付けば付くほど体全体が丸みをおびるため、太ったことが一目でわかります。鏡に映るほっぺたとか、あごのあたりを見て、あれ、いつのまに?

と思ったことがあるでしょう。見た目の変化だけでなく、皮下脂肪が増えると全身の細い血管が圧迫されて血圧が上がり、心臓に負担がかかります。

また、首のまわりに脂肪が付けば、 いびきや、寝ているあいだに呼吸が何度も止まる睡眠時無呼吸症候群 を招きます。脂肪の固まりのせいで、のどがせまくなり、息が通りにくくなるからです。

さらに、脂肪によって体重が増えると、腰やひざに大きな負担となります。とくに女性は男性とくらべて筋肉が弱く、骨密度が下がりやすいため、 皮下脂肪が少し付くだけで背骨がつぶれて腰痛が起きる ことがあります。脂肪の蓄積と腰痛の関係については、あとで改めて考えましょう。

ここで気をつけてほしいのは、皮下脂肪の増加に伴う問題が、基本的には、付いた脂肪が重い固まりになるために起きていることです。ところが内臓脂肪は違います。皮下脂肪と内臓脂肪は付く場所だけでなく、脂肪の「悪さ」が異なるのです。

脂肪細胞は、ただ集まって体にくっついているだけではありません。さまざまな物質を分泌して生体の機能を調節するという驚くべき別の顔を持っています。脂肪細胞には中性脂肪がぎっしり詰まっていますから、わずかに残ったせまい部分でこんな作業をしていることになりますね。

脂肪細胞が作る物質は、わずかな量で生きものの体の働きに大きな影響を与えます。こういう物質のことを医学用語で 生理活性物質 といい、おなじみのビタミンやミネラル、最近流行の酵素、アドレナリンやインスリン、男性ホルモン、女性ホルモンに加えて、脳の神経細胞のあいだで情報をやり取りする物質も生理活性物質の仲間です。

僕は一度167cmしか身長がないのに80キロ寸前まで体重が増えた経験がある。それまでは体重計に乗る習慣はなく、履いていたズボンがなんかキツくなったので買い替え買い替えしていた。気まぐれで体重計に乗ったら80kg寸前でこれはやばいと一念発起、ダイエットに取り組んで普通体重まで体重を落とした。今はリバウンドはしたものの、ぎりで普通体重を保っています。気づかないうちに忍び寄る脂肪の恐怖(笑)

ウォーキングでがんを防げるか?

脂肪の蓄積と関連するとされるがんに、大腸がん、食道がんの一部、子宮体がん、膵臓がん、腎臓がん、乳がん、肝臓がんがあることは第2章で説明しました。この他に前立腺がんについても研究が進められています。

では、有酸素運動によって、これらのがんを予防することはできるのでしょうか。

これまでに無数の調査が行われ、一部のがんについては、その効果が確認されています。

たとえば、日本人約6万5000人を対象とした大規模な調査によると、立つ、歩く、走る、重いものを持つ、激しいスポーツなど、すべてをひっくるめた身体活動が多い男性は、大腸の大部分を占める結腸のがんの発症率が 40 パーセントも低くなりました。運動によって内臓脂肪が減少し、 高い濃度のインスリンによる発がん作用が起きにくくなる からと考えられます。

また、日本人女性5万人を対象にした調査からは、とくに閉経後の女性がスポーツや運動を週に3回以上行うことで、 乳がんの発症率が 30 パーセントくらい下がる ことが示されています。米国でも、早歩きなどの適度な運動を週に2時間半、もしくはランニングなどのきつい運動を週に 75 分以上行っている女性は、乳がんの発症率が 40 パーセント以上低いというデータがあります。

さらには前立腺がんについても、米国で行われた調査で、体を動かす仕事についている男性は、そうでない男性とくらべて、前立腺がんになる確率が半分ほどしかないという結果が得られています。

では、がん全体をながめてみましょう。日本人の男女合わせて約8万人を対象に、身体活動の量と、さまざまながんの発症率との関係を調べる大規模な調査が実施されました。これによると、 男性で運動による予防効果が大きかったのが結腸がん、膵臓がん、肝臓がん でした。胃がんの発症率は変わりませんでした。

全てのがんが防げるわけではないがウォーキングは一定の効果を発揮したという結果。有酸素運動はやはり重要。運動習慣はなかなか続かない人が多いとは思うが、効能を考えればやるべきということ。加えて筋トレなども行えばさらに健康な体が手に入ります。筋肉は歳をとってからでもちゃんと付くので、面倒くさがらずに軽い負荷から習慣にしましょう。

目に見えない形で忍び寄る内臓脂肪。気づいたときにはかなりお腹周りについていたなんてことにならないように日頃からケアが必要ということです。

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