仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか｜山本ケイイチ｜51Blog｜筋肉を鍛えることは英語やITにも匹敵するビジネススキル

仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか｜山本ケイイチ｜筋肉を鍛えることは今や英語やITにも匹敵するビジネススキル

2022年1月9日

筋トレ習慣は今やビジネススキル。「直感力・集中力が高まる」など筋トレがメンタル面にもたらす効用を教えてくれる書籍。なかなか続かない人に向けた続ける工夫などの独自のノウハウも披露してくれる。画期的トレーニング論がここに。

筋肉はビジネススキル

筋肉は、洋服や靴を買うように、お金を出せばその場で手に入るというわけにはいかない。

また一度手に入れても、ずっと自分のものになるわけではない。年齢とともに筋肉は衰えていくし、脂肪はつきやすくなる。維持するためには、それまで以上のトレーニングを続けていく必要がある。　いまは金さえ出せば何でも買えると思われている時代だ。「人の心も金で買える」という堀江貴文氏の発言は、多くの非難は浴びたものの、時代の空気をよく表していた。

「金さえあれば何でも買える」という発想は、人間の思考を短絡的にしている。そのことは、世の中で起こるいろいろな事件を見ていても感じられる。

結果をすぐ求める。努力しなければ手に入らないと分かると、すぐあきらめる。簡単に絶望して極端な行動に走る。長いスパンで物事を考えたり、他人の気持ちを推し量ったりする余裕が持てなくなっているのだ。

トレーニング雑誌でさえ、最近は「このトレーニングをすれば１週間で筋肉がつく」といった短絡的な記事が増えている。しかし、そんなことはありえない。

プロテインを飲んだからといって、すぐに筋肉が倍になるわけではない。

どんな優秀なトレーナーでも、「お金には糸目をつけないから、明日までに筋肉をつけてくれ」と頼まれても絶対に無理だ。

トレーニングは、短絡的なことばかりがもてはやされている現代において、数少ない、短絡的ではないものだ。

本当にトレーニングの意味を理解したら、「すぐに成果が上がる」「すぐに儲かる」といったうさんくさい謳い文句に心惹かれたり、お金ですべて解決できるような思想に惑わされそうになったりしても、「いや、そうじゃないな」と気づくことができる。「生命」や「身体」に関するものは、すべてプロセスを省略することができない。

筋トレは習慣化するのが人によっては難しい。筋肉がつくまでのプロセスで挫折する人が多いのは目に見える成果がなかなか得られないから。しかし、継続していれば誰にでもきちんと筋肉はつきます。1人では続かないと思ったらトレーナーと一緒に行うのもいいだろう。凝り出すと自宅にトレーニング器具を買うほどどハマりする人も。割れた腹筋に憧れて筋トレを始めたけど一向に割れる気配がないなど筋トレの悩みに応えてくれる。

できる人のトレーニング

カッコいい自分をイメージする

初めてのジムに行くときは誰でも緊張する。でも、ジムに足を踏み入れたら、理想のカッコいい自分になったものとして振る舞うべきだ。「カッコいい自分」というセルフイメージを持つことは、トレーニングを長く続けていくための、実は重要な秘訣だ。人間というのは単純なもので、「自分はカッコいいんだ」と思い込むだけで、バーベルを１回ぐらい余計に上げられたりする。

ウェアがおしゃれだと効果も高まる

そして、セルフイメージをキープするために大きな力を発揮するのが、ウェアだ。

トレーニングウェアを選ぶときは、体にフィットして動きやすいとか、汗をよく吸うといった機能面に目を向けがちだ。しかし、見た目もそれと同じぐらい重要なのだ。

身につけるものは真っ先に目に入ってくるものだから、他人はやはり見た目でその人のイメージをつくりあげてしまう。

たとえば、自分はカッコよく振る舞いたいと思っていても、ジムのレンタルウェアを着ていたら、周囲もそれなりにしか接してくれない。

急場しのぎで借りるのは仕方ないとしても、そもそもレンタルウェアは、機能性も低いしデザインも垢抜けていないことが多い。

レンタルシューズなど最悪である。誰が履いたか分からない靴を履くわけだから、たとえ消毒してあっても、何より気持ちが盛り上がらない。

「トレーニングウェアなんか、どうだっていい」

「トレーニングさえできれば、見た目はかまわない」

と言う人もいるが、私のこれまでの経験からすると、ウェアのおしゃれを楽しめる人のほうが、トレーニングの効果は確実に上がっている。

続けるためのモチベーションとして新しくておしゃれなウェアを新調すると言うのは意外な盲点。確かにパソコンなどでも新機種に買い換えると仕事や趣味のアプリの技術を得ようと努力する気分になる。そこから生産性につながったりするのだから、運動において新規のウェアを買うことは理にかなっている。

筋トレのビジネスに与える影響を説きながら、筋トレの方法を指南。続かない悩みにも応えてくれる良書だと思います。筋トレや食事法の書籍は多いが、続けて習慣化するための具体的な方法を提示してくれているのは親切。

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