疲労状態の脳では集中できずパフォーマンスも下がります。「疲れ」は「脳に原因(脳疲労によるもの)」がある。脳に空白をつくって、仕事から自分を切り離し、自らを解放することで「ゆとり」をつくる。その中で「幸せ」をしっかり感じられると「幸福感」が私たちに深い疲労回復を促します。
人の考えの8割はネガティブ
1日5万個にも及ぶ考えの8割は、ネガティブだと言われています。
これはある意味、生物学的に理にかなっています。
なぜなら私たちは、将来を厳しく見積もることでより慎重になり、生存のチャンスを上げられるからです。
たとえばうつ病は、楽観性の脳回路( 吻 側 前帯 状 皮質 と 扁桃 体)が異常をきたしていることがわかっています。ただこのうつ病が人類の歴史からなくならないのも、悲観性が生物の存続に必要だからだと言われています。
心理学で知られるこんな研究もあります。
カーネギーメロン大学のシーフらは、これからHIVテストを受ける 50 人の被験者に、もし結果が陽性だったらどれくらい辛いかを予想させる実験を行いました。また実際に結果が「陽性」だった人については、結果から5週間後、辛さのレベルを予測値と比較させる試みを行いました。
その結果、被験者の検査前の平均予測値は 94・7だったのに対し、陽性が判明したのちは 77・6であることがわかりました(いずれも辛さの極致を100とした場合)。つまり 私たちは、実際の辛さよりも2~3割厳しめに未来を予測している ということです。これも私たち人間が、自らの生存率を上げるために、持って生まれた知恵なのかもしれません。
僕はネガティブであることはそんなに卑下することはないと思っています。石橋を叩いて渡る慎重さを持っていると逆説的に取ればいい。二つのタイプの人間がいると考えればネガティブも許せるのでは?人間が今まで数多の困難を乗り越えてきたのは8割のネガティブな感情をコントロールしてきたから。うまく付き合えばあなたに成功をもたらします。
仕事と家庭の行き来に疲れたらサードプレイスへ
人には逃げ場が必要
アメリカに来たある日本人駐在員の方は、仕事では揉まれ、家庭では不和があり、 24 時間が戦場でした。日本ではノミュニケーションがありますが、車社会アメリカはそうもいきません。そのときはたと気づいたのが「自分には逃げ場がない」ということでした。
サードプレイス という言葉があります。
スターバックスがそれを目指していることでも知られますが、家と仕事場以外の心を許せる場所のことです。これは1980年代にアメリカ人レイ・オルデンバーグが提唱したとされています。
ニューヨークのセントラルパークをデザインしたフレデリック・ロー・オルムステッドも、大都市におけるサードプレイスの必要性を認識していた一人でした。彼は周辺の病院にビラを撒いて患者を公園に誘ったとも聞きます。実際、都市化によってサードプレイスはどんどん減ってきているような気がします。
クリニックに来る患者さんたちがたどり着いたサードプレイスも、ジムであったり卓球場だったり、カフェでの異業種交流だったりとさまざまです。一方、サードプレイスがなかなか見つからない方も少なくなく、ダイビングの免許を持っていることを思い出して、一念発起でロブスター狩りに出かけると、そこで偶然大量の美しいイカに出会い、はじめてそこがサードプレイスであることに気づいた方もおられました。その写真を見せてくれたときの表情は、以前とは比べものにならない晴れやかなものでした。
仕事場と家庭以外に自分の居場所を持つことはストレスの緩和にとって大事なこと。カフェでもスポーツジムでも図書館や本屋でもなんでもいいので自分の落ち着ける場所を持つことで逃げ場ができます。
疲労回復のための教科書。脳の疲労を消してパフォーマンスを最大化するためのマインドフルネス脳科学。
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