会議の時間短縮して結論を導きやすく。惰性で会議を進めるのをやめ結果の出る会議を行うためのポイントを解説。設定力、要約力、論拠検証力、構造化力、合意形成力、枠組み力を養う一冊!
結構大事な会議前の準備
目的、 目標をはっきりさせた上で、一度立ち止まって考えていただきたいことがあります。
それは、この目的・目標を達成するために、 わざわざみんなで集まって会議をする必要が本当にあるのか、ということです。会議の開催役、あるいは、ファシリテーター役を務めるとなると、つい気合が入って、会議開催を大前提として物事を進めてしまいがちですが、その前提を疑ってみようということです。
私たちの身のまわりには、もはや 儀礼と化した“会議のための会議” がたくさんありませんか。定期的に顔を合わせる(もちろん、それはそれで重要なのですが)ために形だけ会議をしていたり、社内ルールの一方的な説明が2時間ぐらい続いたり。こういう会議を減らしていかないと、私たちの人生からどんどん時間が失われていってしまいます。
目的・目標を眺めて、これを達成するために、集まって話すというのが最善の方法なのか自問してみましょう。 ひょっとするとメール連絡で十分なのかもしれません。
もうひとつ 考慮したいのが 参加者 です。目的・目標を達成するためにはどんな顔ぶれが揃っていないとダメなのかを考えて、参加者を招集するわけです。ところが、肝心の参加者が揃わないのであれば、その日に会議をする必要はありません。会議を延期するのが賢明な判断でしょう。
ダメな会社ほど会議の時間ばかりが多く物事が決まらない。それを回避するために必要なこと。目的・目標を眺めて、これを達成するために、集まって話すというのが最善の方法なのか今一度問うてみる。
意見の関係を解きほぐす
要約と、主張と根拠のつなぎで個々の意見をしっかり理解したら、次は、 出てきた複数の意見のお互いの“関係” を会議の参加者全員で把握します。たとえば「週1回ノー残業デーを設けるか否か?」という議論をしているとき、賛成の理由もあれば反対の理由もあるでしょうし、賛成意見の中にも「自己 研鑽 の時間がとれる」とか「残業代が削減できる」などといったまったく視点の異なるものもあるでしょう。これらの意見を、ただ単に出てきた順に頭に入れていくのではなく、相互の関係を押さえながら理解していくと、まさに“かみ合った”議論が可能になります。
議論の中にどのような要素があり、互いにどういう関係にあるのかを明快に分かるようにすること──これが議論を「構造化」 するということです。
構造化することで次のようなメリットが得られます。
・議論の全体像を把握しやすくなる
・抽象⇔具体、主張⇔根拠、目的⇔手段、原因⇔結果といった関係が頭に入りやすくなる
・今、どこの議論をしているのか分かりやすくなる
・どこが争点か分かりやすくなる
・議論の抜けが見つけやすくなる
・ここから先、どの議論に注力するか、ポイントが明確になる。
会議を構造化して得られるものを見据えながら行うことで結果を導き出しやすくなる。ポイントを抑えるだけで「決まる会議」になっていくはず。
会議をうまく機能させるためのさまざまな方法論がここに集結。今まで時間ばかりかかって結局物事が進展しなかったなどという面があった会議も劇的に変わるはず。
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