本当の自分に出会えば、病気は消えていく｜梯谷 幸司｜ 「あなた自身の人生」を生きていないとき、人は弱く、不調になる！

新陳代謝と同じように自分の脳内プログラムも書き換えていきましょう。今あなたが壁にぶつかっているとしても、考え方一つで乗り越えられます。不具合がある箇所を特定し、改善する作業をひたすら繰り返すことで良いサイクルに。

セルフイメージの歪み

人それぞれに、「人生の前提」というものがあります。

各自が持つ、「人生とはこういうもの」という考え方といってもいいでしょう。たとえば、「人生は、面白いことであふれている」と思っている人もいれば、「人生は、苦しみに満ちている」と思っている人もいます。

この人生の前提は、人によって面白いくらい異なっています。 10 人集まれば、 10 通りの人生の前提があるといっていいでしょう。

そして、さらに興味深いことに、 人生は、その人の、まさに人生の前提通りに進んでいく のです。 「人生は、面白いことであふれている」という人生の前提を持っていれば、人生において次々と面白いことが起こります。

一方、「人生は、苦しみに満ちている」という人生の前提を持っていれば、人生において次々と苦しいことが起こってきます。

なぜ、そうなるのでしょうか。

シンプルに説明するなら、 その人にとって人生の前提以外のことは存在しないので、それ以外の発想が出てこないのです。

そのため、人生の前提以外のことは起こり得ない のです。

たとえば、「お金は努力して稼ぐもの」が人生の前提であれば、「ラクしてお金が稼げる」ことはあり得ず、「ラクしてお金を稼ごう」という発想も出てきません。

そのため、「努力してお金を稼ぐ」が基本の行動パターンとなり、たまたまラクしてお金が得られるような機会に遭遇すると、「私は、悪いことをしているのではないか……」と恥や罪悪感を持ってしまいます。

あるいは、「人生には勝ちか負けしかない」が人生の前提ならば、ウイン・ウインという状況は想像もつかず、常に誰かと競い合う人生にならざるを得ません。

もちろん、人生の前提に、「正しい」も「正しくない」もありません。

ただ、さまざまなクライアントとのセッションを通じて、病気になりやすい人が共通して持つ人生の前提があることに気がつきました。

それは、「人生は思い通りにならない」「人生は苦労ばかり」など、その通りに人生が進んでいくと、ひたすらネガティブな感情に苦しめられかねない前提です。