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『ギグ・エコノミー襲来 新しい市場・人材・ビジネスモデル』

Uber、TaskRabbit、Instacartなど、ギグ・エコノミー関連 ニュースを聞かない日はないが、ほとんどのメディアは、 まだ「若いビジネス」と見なし、真剣にその「脅威」に向き 合っていない。現場では非常に価値の高いビジネスとスキルによって、多種多様なビジネスモデルが日々生まれ、 急速に発展するなど、ギグ・エコノミーの規模はますます 大きくなり、猛威となることは確実である。そもそもギグ・エコノミーとは何か、そしてギグ・エコノミー時代にどう生き残り、成功することができるのか?新しい経済・市場の動向を知りたい人や起業を目指す人は特に必読!

「ギグ」という言葉の発祥

高度な技能が関わる仕事に「ギグ」という言葉が使われだしたのは、1980年代だ。80年代の企業再編で、雇用のあり方が一変した。90年代後半には、企業番付「フォーチュン500」から姿を消す会社が史上最高に達した。80年代のM&A(合併・買収)の波が、肥大化してインフレと国際競争に太刀打ちできない企業の大規模な統合に繋がったからだ。レイオフ(一時解雇)がダウンサイジング(規模の縮小)、あるいはさらに響のいいライトサイジング(規模の最適化)と呼ばれるようになった。このような人員整理に新たな「ジャスト・イン・タイム(適時適量)」の経営哲学が加わり、管理部門で多くのポストが廃止された。このことが現代のフリーランスの最初の波を生み出した。

管理部門で多くのポストが廃止され他ことにより、プロジェクト単位でフリーランスに外注する文化が出来上がった。専門性の高い「ギグ」をどう扱うかが経営者に求められ、高度な技能を持った人間を雇用するほどの予算がない企業にとってフリーランスは神の手である。まさに「ジャスト・イン・タイム(適時適量)」が合言葉に。ギグ・エコノミー時代の到来である。

シェアリング・エコノミー

「ギグ・エコノミーで成功する」うえで、理解しておく必要があるもう一つの重要な言葉が「シェアリング・エコノミー」だ。ギグ・エコノミーの同義語として使われることも多いが、実際にはそうではない。シェアリング・エコノミーはピア・ツー・ピア(個人対個人)のレベルで実体的な資産をシェア(共有)することから生まれる経済活動を指す。その代表例がエアビーアンドビー(Airbnb)で、個人が自分の家や部屋を宿泊ように人に貸せるようにする民泊仲介サイトを運営している。ホストはゲストのために家を改修する必要があるかもしれないが、サービスに対してお金が支払われるのではない。ゲストは宿泊用の部屋そのものにお金を払うのだ。したがって、「商品」は一時的な宿泊スペースということになる。

民泊はだんだんと浸透してきているが、僕はトラブルに巻き込まれるのが嫌だしサービスを受けたいのでホテルや旅館派です。値段の安さが魅力なのだろうが、当たりを引くには経験値が必要かもしれません。「ギグ・エコノミー」と「シェアリング・エコノミー」の違いも知らなかったが、これではっきりした。プログラミングの勉強をしている人が、腕を鈍らせないためと収入の補填をするためにギグ・エコノミーを活用する。本業は別にあるのでこうした働き方もできる。

定年を迎えてもうフルタイムでは働きたくないという退職者などもギグ・エコノミーで定年までに培ったスキルを生かすなんてことも。もちろん自分の時間を優先して。企業と従業員の社会契約がなくなり、技術の進歩で労働者の移動性が増したことを背景に、ギグ・ワークに向かうトレンドは加速しているとも言える。

オンデマンドの人材活用

●企業は数々の理由からオンデマンドの人材を活用している。主な理由としては

  • 「プロジェクト化」という手法の活用
  • 専門技能の取り込み
  • 外からの視点の獲得
  • 必要なものだけ買うこと
  • 組織の穴を埋めること
  • 正規採用する人材の見極め
  • 変化への対応の迅速化

企業は状況の変化に素早く対応できるように、オンデマンド人材の「ベンチ」要員を確保しておくべきである。新たなプロジェクトに着手する際、スピード感を持って物事を進めるには、オンデマンド人材が最適。正規採用するほどではなくても手軽に人員補強を行えるのはメリットである。しかし、デメリットもあって、代打で出てきたバッターが能力不足である可能性も。人選は大事。

仕事をもらう側にも努力が必要で、スキルを日々研鑽することはもちろん、優良な見込み客を得るためには、なんどもランチを重ねたり、業界のイベントなどに参加して人脈を広げたりしなければならないかもしれない。上級レベルのコンサルタントのほぼ85%が人脈作りを通じて仕事を得ているなんて調査結果も。

ギグ・エコノミー時代の到来で働き方はどう変わるか?自分のスキルを客観的に見て使えるものかどうか判断し、メリットとデメリットの両方を見ながら独立には慎重に。独立した途端に仕事がバンバン入ってくるなんていうのは幻想なので、しっかり使える人脈を構築しておきたいものだ。

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