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ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く|岡田 斗司夫|「ユーチューバー」でさえ、AIが取って代わる時代

アニメやゲームのキャラクターは人工知能により自律的に行動するようになる。そんな時代がすぐそこまで。若者が憧れるYouTuberも視聴者の趣味嗜好をAIが反映しそのネタを考えるように。収入を得られるのはごく一部のクリエイターだけ、そんな未来をどう思います?

AIがYouTuberを淘汰する

ブログ、ツイッター、ユーチューブでメディアの需要は満たされた

10 年後のユーチューバーについて語る前に、まず「ユーチューブとは何なのか」から考えていくことにします。

僕が見るに、ネットのメディアは大きく3種類に分けられます。

1つ目は「ブログ」。

ブログは、基本的にテキストベースのメディアです。読み込むことで、初めて内容がわかるという点で新聞と似ています。

タレントにしてもブロガーにしても、ブログは頻繁に更新することを求められます。内容はブログ主の個人的な出来事だったり、ニュースに対する意見だったりしますが、いずれにせよある程度固定した読者層の関心を満たすメディアになっており、流行の発信元となることもある。このあたりも、新聞によく似ています。

2つ目は「ツイッター」。ツイッター社のサービスだけでなく、短い投稿をたくさんのユーザーが発信して、流れていくタイムラインを眺める、そういうソーシャルメディアのことを指しています。

こういうタイプのメディアだと、1つ1つの投稿に大した意味はありません。たくさんの投稿、ツイートを眺めることで、「今、世間はどうなっているのか?」という流れが把握できます。

既存メディアでいえば、ラジオに近いですね。ラジオ番組は、仕事など何かをしながら聞き流すことが多いと思います。

昔なら、ラジオ放送でどれくらい流れたかで、流行歌が作られていきました。1970年代の深夜放送全盛期には、ラジオが世間を 牽引 していたこともあります。その日その週にあったニュースがさっと流され、聞いているうちに、世間で流行っているものが何となくわかってくる。そういうちょっと軽いメディアがラジオです。

僕らがツイッターを使う時も、「今どんなことが騒ぎになっているんだろう?」という観点で見ることが多いじゃないですか。1つ1つの投稿をきちんと読み込むことはあまりないはずです。  そして、3つ目が「ユーチューブ」(を含む動画配信サービス)になります。

ブログは、新聞のように流行を発信するメディアである。ツイッターは、ラジオのように、世間の流行を把握するためのメディアである。

では、ユーチューブは既存メディアでいえば何に当たるかというと、当然テレビということになります。視聴者はテレビのチャンネルを選んだら、あとはただ受動的にコンテンツを受け入れるだけです。テレビ番組の制作はテレビ局に独占されていましたが、それが一般大衆に開放されたものこそ、ユーチューブなんです。

ブログ、ツイッター、ユーチューブ。この3種類のネットメディアが揃ったことで、メディアの需要はほぼ満たされたと言えます。新聞、ラジオ、テレビという、20世紀型オールドメディアが「終わった」というのは言い過ぎですが、完全に古いものになってしまいました。影響力はまだまだ大きいものの、新しい情報を発信するメディアではなくなってきています。

YouTubeも年々クオリティーが上がってきていて昔みたく素人感丸出しな映像のYouTuberは淘汰されてきているような。そこそこ稼げるようになったYouTuberは機材にお金をかけるようになりそれがステータスだったりするので当然動画のクオリティーも上がる。テレビじゃ流せないような内容でもバンバン投稿できるYouTuberは若者の憧れの職業にも名を連ねるように。しかし、AIが進歩してくると、そのネタでさえAIが旬なものをネットから学んで提供するようになりYouTuberは淘汰される時代が近づいている。そんな無機質な投稿を果たして僕らは受け入れるのだろうか?

10年後、外国語を勉強する必要がなくなる

ユーチューブは、頭をオフにして楽しめる、テレビの進化型です。

チャンネルを回して、何か面白そうなことをやっていればボーッと見るのがテレビ。

ユーチューバーたちは、テレビタレントのようなポジションを目指して、それぞれが面白いと思ってもらえるよう配信を日々行っています。

だけど 10 年後にどうなっているかというと、 日本で活躍しているユーチューバーは誰一人生き残っていないかもしれません。 もっとも、「生き残らない」というのは別に死ぬんじゃなくて、金銭的、知名度的に大成功する可能性が──ゼロとは言わないまでも──限りなく低いという意味ですけど。

今人気のユーチューバーのほとんどは 10 年後には姿を消していて、新規参入しようとする人をちらほら見かける、というくらいでしょうか。

なぜ、こう言えるのか?

2016年、ユーチューブでピコ太郎が大ヒットしたことはまだ記憶に新しいですね。ピコ太郎は日本人ですが、ヒットしたきっかけはピコ太郎のことをジャスティン・ビーバーがツイッターでツイートしたり、海外ニュースサイトが取り上げたりしたことでした。日本語がわからない世界中の人が、ピコ太郎の動画に夢中になったんです。

同様に、ネコやイヌの動画とか隕石が落下する衝撃映像とか、外国語がわからなくても、僕たちは海外のコンテンツを楽しんでいますよね。昔なら、こういう映像はテレビ局が放送するまで見られなかったわけですが、今ならツイッターやユーチューブを経由して誰でもすぐに見ることができます。

映像だけで伝わるコンテンツなら、「それが元々どの国で作られたか?」なんて誰も気にしません。ピコ太郎のように言語に関係ない芸であれば、世界中の人が楽しめてしまう。

「でも、ちょっと複雑な内容になると、言葉がわからないと楽しめないよ」  その常識を崩しているのが、機械翻訳技術の進歩です。ちょっと前には、グーグル翻訳が「存じ上げません」を「Zonjiage not」と翻訳していたりして、さんざんネタにされていました。でも今では、ビジネス文書なら人間の翻訳者よりも圧倒的に速く翻訳できるようになっていたりします。機械翻訳と同時に音声認識技術も進歩しており、ちょっとした会話ならリアルタイムの翻訳もできるアプリも登場しています。

僕はゲーム好きなのでオンラインゲームをスマホでやったりすることがあるのだが、このゲームの翻訳がまあひどくて、外国人のプレイヤーとのコミュニケーションがうまくいかないことが多い。Google翻訳は精度が上がっているのでそちらにコピペして翻訳するという面倒な作業が。この精度の高い翻訳は世界標準になりスマホの基本的なアプリとして標準実装されるようになればだいぶ違うのだが。そうなってくると外国語を学ぶ意味はなくなってくる世の中がくるのかも。

YouTuberがAIに取って代わられる時代はもう少し先だろうが、こうしたコンテンツ作成がAIによるものに置き換わる時代を皆様はどう思いますか?AIが生み出す笑いなどを本当に楽しめるかは疑問です。やはり血の通った人間を間に挟まないと難しいかと。

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