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ブランディングの教科書|羽田康祐 k_bird 他|ブランド戦略の理論と実践がこれ一冊でわかる

著者が外資系コンサルティングファームと広告会社で培った知見を元に、つい感覚論に陥りがちな「ブランディング」を深掘り。論理的な納得性と直感的腹落ち感を両面から追求した理論と実践をつなぐ「ブランディングの教科書」です。

「ブランディング」への誤解

ブランディングに対する誤解 あなたのチームメンバーは「ブランディング」を次のように誤解していないでしょうか?

● ブランディングとは「アパレルブランド」が採用する戦略であり、自社ブランドは関係ない。

● ブランディングとは広告宣伝のことであり、宣伝部が考えることだ。

● 良い製品さえ作っていれば、モノは売れる。我が社は「ブランディング」みたいなチャラチャラしたものは必要ない。 執筆陣の1人は、ある時は外資系コンサルティングファームのコンサルタントとして、ある時は広告代理店の戦略ディレクターとして、長年ブランディングの現場に触れてきました。そのような中で痛感するのは、上記のような誤解がまだまだ多いことです。 しかし ブランディングに長けた企業では「ブランド戦略」はマーケティングの上位に位置付けられ、マーケティング活動そのものを規定するための「上位戦略」とされています。事実、ブランディングに長けた企業経営者は、以下のような発言をしています。

● 「会社のブランドは、人の評判に似ている。難題に必死に取り組むことで得るものなのだ」-ジェフ・ベソス(Amazon.com CEO)

● 「情報が完全に過多になり、人々が日々受け取る情報に圧倒されている世界では、ブランドがさらに重要になる。人々には、日常生活の全ての事柄に選別している時間はない。ブランドは、その選別を助けてくれる」-スティーブ・ジョブス(Apple元CEO) これらの経営者の発言からもわかる通り、ブランディングとは「アパレルブランドのもの」でもなければ「チャラチャラしたもの」でもありません。マーケティング活動の成否を左右する「上位戦略」なのです。

Appleをはじめ世の中の成功している会社はほとんどと言って良いほどブランディングがうまくいっている。自社のブランド化に成功すれば攻めた価格設定でも消費者の購買意欲は落ちるどころか上がることもあるし、マーケットでシェアを握ることだってできる。アパレルブランドのみならず成功した例は数多くある。ダイソンやルンバといった生活家電なども地位を確立するためにブランディングが施された製品の一つだ。アパレルブランド発ではあるが商品と消費者をつなぐ役割はどの業種でもあるので切り離して考えるべきではない。

ブランドに対する愛着を創り出す効果

最後は「ブランドに対する愛着を創り出す」効果です。 当たり前のことですが、人間は生き物である以上「論理」だけでなく「センス」や「好み」も持ち合わせています。そして物事を選ぶとき「自分のセンスに合ったもの」「自分の好みに見合うもの」を選びたくなるものです。 ブランドデザインは、生活者の「センス」や「好み」に関与していきます。そしてブランドデザインが生活者にとって「意味(=ブランド連想)」を持つようになればストーリーが生まれやすくなり、ブランドは生活者に近づいていくのです。 自分の感性に合うブランドデザインが日常生活に溶け込み、今までにない体験が増えていけば、それは生活者にとってそのブランドを象徴する体験となります。 もしあなたのブランドのデザインが狙った生活者の感性に見合うものであれば、生活者はあなたのブランドから「自分の感性にフィットする喜び」を感じ、長く感情移入してもらえるようになるはずです。

ブランドに対する愛着を持ってもらえれば新製品が出るたびに買い替えてもらえるなど信者が増える。家電やガジェットなどは最新の機能のものを求めがちだが、顧客がファンになってくれていれば新製品を待ち侘びるマインドを存分に発揮してもらえる。ブランド化に成功すれば、持ち物が自分のセンスとなって主張することもあり、その人自身のブランディングにもなるのでますます重要に。そのブランドを愛するワケを考えてみてほしい。

ブランディングの効能を掘り下げて、その必要性を語る書籍。ストーリーのあるブランドは支持されやすく、アイコンとなる商品は購買意欲を刺激します。これ一冊読めばその重要性と必要性が理解できるかと。

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