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ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律|堀元見

ベストセラービジネス本を100冊読んでその教えの共通点や相違点を考えることで「成功の黄金律」だけを抽出。全ビジネスパーソン必携の働き方バイブル。

時間術

Googleのエンジニアが書いた本『時間術大全』(ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー/ダイヤモンド社) を見てみよう。

『時間術大全』では、「様々なプロジェクトに呼ばれまくってミーティングまみれで多忙だった」という著者の体験談が紹介される。

そして、たどり着く結論はこうだ。 優先順位の低い約束から逃れるには、そもそも最初から受けないのがいちばんだ。 『時間術大全』ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー/ダイヤモンド社、p.86

人の言うことに思考停止で従い続けていると、不本意なスケジュールになってしまい、自分のやりたいことに集中できなくなる。 生きながら猛獣に食い殺されてはいない ものの、理想の生活からはほど遠い。

だから、ちゃんとその場で断ろう、と著者は言う。実にその通りである。「ノー」と言いそびれるとスケジュールが大変なことになる。

僕がいま〆切に追われながら必死でビジネス書の山を引っかき回して原稿を書いているのも、「ノー」と言えなかったからだ。皆さんは気をつけていただきたい。 〆切に追われながら原稿を書くのは、「生きながら猛獣にゆっくりと食い殺されている」のと同じだと言っても過言ではない。

・勤務時間は自由にできないので、それ以外の16時間を充実させよう

・会社に時間を奪われるのは 生きながら猛獣にゆっくりと食い殺されているのと同じ

・ムリな〆切にはノーと言おう。〆切に追われて原稿を書くのは 生きながら猛獣にゆっくりと食い殺されているのと同じ

モーレツ社員が良しとされていた時代とは違い、効率よく働くことが重視されるようになってきている。生産性を上げてオフをきちんと満喫するために「ノー」と言える会社で働くべき。今はまだ日本は働き方改革の過渡期なので難しい職場もあるかもしれないが徐々に浸透していくだろう働き方で充実した生活を。

メモを取れば世界を動かせる

前章では、「メモを取れば世界を動かせる」という教えを紹介した。ビジネス書を読んでいると、しばしば「 世界を変えよう」的なフレーズが出てくる。「革命を起こそう」も多かった。

どうやら、 読者のテンションを上げるために便利なフレーズとして多用されているらしく、特に「まえがき」「あとがき」「帯」「表紙カバーの折返し」などに散見された。とりあえずこれを書いておけば売れるのかもしれない。 そんな世界は変わってほしい。

『メモの魔力』(前田裕二/幻冬舎) とか、『死ぬこと以外かすり傷』(箕輪厚介/マガジンハウス) とか、エモい文体で読者をバキバキに 煽ってくる本(有り体に言うと、 箕輪厚介さんが関わっている本) にはしばしば「世界を変えよう」的な文言が出てくる。

自分たちの手で、 世界の輪郭に触れ、自由で新しい秩序を作り直そう。 ……こっちの世界に来て、 革命を起こそう。 『死ぬこと以外かすり傷』箕輪厚介/マガジンハウス、p.3 ……は中略

こういう煽り文句は、 余白だらけのページにエモい明朝体のバカでかいフォントで1行だけ書いてある ことが多い。僕はこれを「ビジネス書アジテーション」と名付けた。

一方で、おとなしめの文体の本は真逆で、全然アジテーションをしてこない。むしろ、「世界を変えようとするな」的な教えが多かった。 ビジネス書にもタカ派とハト派がある のかもしれない。

そんなワケで、この章では、革命志向が弱めのハト派ビジネス書の教えを見ていこう。

「個々の人間が世界を変えられる」という思想は、現世紀を象徴するイデオロギーのひとつだが、実はまったくの幻想でしかない。 『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』ロルフ・ドベリ/サンマーク出版、p.395 『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』(ロルフ・ドベリ/サンマーク出版)の著者は、「人間は何かの変化に直面した時、それを誰かの意図によるものだと誤解してしまう」と指摘する。実際にはただの偶然に過ぎないのだとしても、「誰かが頑張ったからこうなったのだ」と思ってしまう。

そして、著者は更にドラスティックな結論を主張する。

歴史上の「重要人物」は、当時起こった出来事の登場人物のひとりにすぎない 『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』ロルフ・ドベリ/サンマーク出版、p.399

だから誰かを「偉人」として持ち上げるのは控えたほうがいい。そしてもし、あなた自身がその座にまつりあげられそうになったときには、謙虚でいよう。 『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』ロルフ・ドベリ/サンマーク出版、p.405

著者の主張を受け入れるならば、自分が「世界を変える人だ!」みたいに祭り上げられそうになった時も、「全然そんなんじゃないですよ~。僕は世界を変えられないですよ~」と否定した方がいいらしい。謙虚であるべきだ。

つまり、箕輪厚介さんはもう少し謙虚であるべきなのかもしれない。

いや、これは僕の個人的見解ではない。単に『Think clearly』の著者が言っていることを代弁しているだけであって、別に箕輪厚介さんをバカにしたいとかそういう意図は全くない。箕輪厚介さんは素晴らしい編集者だと思います。よろしくお願いします。

メモを取ることの重要性はそこらじゅうで言われていることだが、実際に僕が経験したのは転職先でもう一人の中途採用者と一緒に上司と面談している時、僕は話の内容がメモを取らなくても大丈夫な内容なので取らずにいたら、「メモ取らなくていいの?」と指摘されたことが。もう一人はきちんとメモを取っていて「ああ、アクションだけでもメモは取るべきなんだなあ」と思いました。

厳選27の教えはどれもビジネス書のベストセラーで重複して語られていること。この一冊でみんなが知りたい黄金律がわかります。

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