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学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール|木暮 太一|話術、文章力、プレゼンスキル?否!!

誰にでもわかりやすく説明するのに必要なのは話術でも文章力でもない。『落ちこぼれでもわかる経済学』シリーズで人気の著者が20年間で培った「わかりやすさ」の本質とは?

説明の目的

人が何かを学びたい、何かを理解したいと考えるのは、目的があるから です。そして、今学んでいることが、自分の目的に沿うものであれば、やる気が出て真剣に理解しようとします。反対に、まったく関係ないと感じてしまえば、真剣に聞くつもりがあっても、どうしても理解が遅くなってしまうでしょう。

そのため、人に説明をする時には、その内容が聞き手にとってどんな意味があるのかということを事前に伝えれば、聞き手の気持ちをより引きつけることができます。

最近リメイクされましたが、 25 年以上前、日本でも大ヒットしたハリウッド映画に『ベスト・キッド』があります。 30 代半ば以上なら、ご存知の方も多いでしょう。私も大好きな映画です。いじめられっ子の少年が、空手の師範のもとで修業を重ね、心身ともに強くなっていくというストーリーです。

この中で、空手師範のミヤギさんは、少年に空手を教えるのではなく、壁のペンキ塗りやワックスがけを命じます。少年は空手の修業がしたいのに、なぜそんなことをしなければならないのか、不平をこぼします。それでも、来る日も来る日も同じ「作業」を繰り返しました。じつは、このペンキ塗りとワックスがけは、空手の「受け(防御)」を身につけるための反復練習だったのです。その結果、少年には防御の形が自然に身につき、空手の上達も早かったのです。

映画を観た人は誰もが、「あぁ、そういうことだったんだ!」と納得したに違いありません。

しかし現実には、このトレーニング方法は非効率です。 「今自分は何をやっているのか」「今教わったことにはどんな意味があるのか」を知らないまま闇雲に行動するよりも、 結果的にどんなことが身につくかを知った上で説明を聞いた方が、「聞き手」は腑に落ちます。 『ベスト・キッド』の指導方法は、あくまでも映画を面白くするための演出です。現実には、最初に「今説明していることは、こういう意味があって、こういうところで役立つ」ということを伝えた方が、格段に効率がいいのです。

何もわからずただただ言われるがままに練習するより、その練習の効果や意味をきちんと説明してから取り組んだ方が良いというのはもっともだ。結果どのようなスキルが身につくのかということが最終的には大事なので、そこをきちんとイメージできていると強い。

難しい説明をしている時

聞き手は、説明されている内容が理解できない時、不安な気持ちになります。そして、分からない部分について懸命に理解しようとします。もしくは、つまらなさや退屈さを感じて、やがて集中力が途切れてしまいます。

とはいえ、聞き手が知っていることばかりを説明しても意味はありません。聞き手にとって知らないこと、難しいことを説明してあげるからこそ、みなさんの話や文章が有意義なものになるのです。

では、難しいこと、初めて聞くようなことを説明する時には、どうすればいいのでしょうか?

それは、難しいことを説明し、聞き手が理解できていない様子であれば、「あとで補足します」「ここは難しい内容ですから、これからも 適宜 補足していきます」などと付け加えることです。つまり、「今この段階で分からなくても問題ありません」と、聞き手を安心させてあげることが大事なのです。そうすることで、聞き手は安心してあなたの説明に集中できるようになります。

今あなたはどのようなフェーズにいてどのような練習をしているのかがわかったほうが作業や練習が身になりやすい。何をやってるかわからない状態だとモチベーションが保てない。先程のベストキッドのペンキ塗りのような演出は逆効果だということだ。

わかりやすい説明の方法論がわかれば人に物を教える際、圧倒的にわかりやすい説明ができるように。学習が必要な場合気をつけるべきポイントがわかるので指導も捗るというもの。

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