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「日本はこうして世界から信頼される国となった」近代日本を振り返る

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ファー・イースト、遠い、遠い東の果ての島国がどうして世界有数の経済大国となれたのか?それは「信頼」。信頼というものを、日本人一人ひとりが大切に思って生きてきたきたからだと思う。『親からの恩は、子に返せ』とよく言うが、親が死んだら、初めてそのありがたさに気づくもんだ。そしてその恩を次の世代へ。わが子に伝えたい11の歴史。

日露戦争勝利がもたらしたもの

二〇世紀初頭、広大なユーラシア大陸で有色人種の独立国家はたった二つ、日本とタイだけで、他の広大な地域は全て白人の植民地であり、支那大陸も英国を中心とする白人国家に植民地とされている最中だった。そんな植民地とされていた有色人種の国は、黄色人種の小国日本が白人国家ロシアを打ち破ったことに興奮し、勇気を持ったという。日露戦争後、清国を倒し中華民国建国の父と呼ばれる孫文は、日本の勝利について次のように語っている。

「これは最近数百年に於けるアジア民族の欧州人に対する最初の勝利であったのであります。此の日本の勝利は全アジアで影響を及ぼし、アジア全体の諸民族は皆有頂天になり、そして極めて大きな希望を抱くに至ったのであります」

世界一の陸軍国だと思われていた、ロシアを破った日本。アジアの国々は決意と努力次第で大国にも立ち向かっていける。アジアの国々に独立への気概を与える大きな出来事だった。歴史に〝もし〟はないが、日本が負けていたらアジアは白人国家の植民地となり、独立など考えられないぐらい虐げられていたかもしれない。現在では中国を含むアジア諸国は経済成長に伴い大きく飛躍している。

多くの自動車メーカーが自動車の未来を確信

未来の国のあり方を考え、自分の進むべき道を探ろうとする日本人の特性は、壊滅的敗戦によっても失われていなかったのだ。確かに日本は自他共に求める自動車後進国だった。しかし、トヨタ、日産など、多くの国産メーカーが自動車の未来を確信し、世界と戦える車を作ろうと開発に邁進した結果、一九五〇年代後半、日本車は幾多の試練を経て、ついにアメリカ本土に上陸することとなる。

今では自動車大国日本というイメージは定着しているが当時は自動車後進国だった。ダットサンの輸出初年度のアメリカでの販売数はわずか83台。当時の日本車の性能は悪路では頑丈な足回りで優位性があったものの、高速走行ではフリーウェイに入ることすら難しい状態だった。それが今ではフォルクスワーゲンとトヨタは世界シェアトップを競い合っている。最近では、軽自動車の燃費偽装問題に揺れる三菱自動車に対して、日産は2373億円を出資し、傘下に収め再編が進んでいる。日本には自動車メーカーが多すぎると指摘する人もいて、これからも再編は加速しそうだ。

東日本大震災で学んだこと

東日本大震災が起きた二〇一一年三月一一日。私たち日本人は、「命よりも大事なものもある」という一事をたくさんの尊い犠牲から教えられた。命より大事な物。などと言えば、反論はあるかもしれない。確かに、命ほど尊い物はないだろう。命をかけてでも守り抜かなければならない物が人間にはあるようだ、と言うべきだろうか。命をかけてでも守り抜くべき物。それは愛する人であり、弱い人であり、美しい故郷であったりもするだろう。東日本大震災でも、数多くの公務員が大津波の迫る中、忠実に自分の職務を果たし、できるだけ多くの人々の命を救おうと大波にのみこまれていったという。「公」という言葉がある。広い意味で考えれば自分を犠牲にしてのより多くの人々、世の為人の為の役に立とうとする意識の心なのだと思う。

東日本大震災に限らず、自然の脅威にさらされる出来事が最近多い。その度、自分を犠牲にして多くの人の命を救った人などが取り上げられ、外国から称賛の声が送られることも多い。一方、的確な行動が取れず多くの人を危険にさらしたなどと国や自治体が訴えられるケースもある。自分だったらどうだろうと考えた時、諦めの早い僕は早い段階で死を覚悟するだろう。もし今住んでいるところが倒壊するような地震に見舞われたら避難場所だって安全とは言えないので、多分自宅で静かに災害が収まるのを待つ。出先で震災にあったとしたらどうだろう。普段から頑丈そうなビルに入っているテナントをチェックしておいてそこに逃げ込む何ていうのも考えられるが、周りの人の行動に流される可能性が高そうだ。

世界最大の市場へ

太平洋は日本人にとってあまりに広かった。一方のアメリカは、フロンティアを求めて西へ西へと進むという使命感を明確に持っていた。彼らが世界最大の市場、支那大陸に次なる狙いを定めた以上、足場としての日本を開港させることも、彼らの大事な使命だった。

この傾向は現在にも続き、アジアはアメリカにとって大事な市場だ。アジアやアフリカで中国が急速に影響力を強める中、今後の世界の勢力図はどのように変化していくか、そこに日本は残ることができるのか。アメリカの大統領がトランプ氏に決まり同盟国としての安全保障や貿易はどのように変化するのか注視していきたい。

現在の日本がどのようにして今の地位を築いたのかが振り返れる書籍。

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