以前読んだ『感情的にならない本 不機嫌な人は幼稚に見える』和田秀樹著。精神科医、大学教授、作家など様々な肩書きを持つ氏の本が数冊刊行されていたので読んでみる。(第一弾)
「つい、引きずってしまう」人が気づいていないこと
気持ちを引きずりやすい傾向の人の多くは、自分の性格に問題があると考えがちだが、実は、比較的真面目な人、とくに「かくあるべし」という思考の強い人に多いと考えられている。一方、すぐに気持ちを切り替え次に向けて前を向ける人は、負の感情に支配され、萎えそうになっても、上手く気持ちをコントロールする術を知っている。ではどうすればいいのか。「今、怒っている」「不安に駆られている」ことを受け入れることがマイナス感情に振り回されないため最も重要なことです。
切り替えの早い人は、この方法で上手くいかなければ、あの方法でやってみようと、新しいことを試していけるのですが、執着気質の人はなかなかそうした切り替えができません。
失敗を引きずらないようにするには、マイナスイメージではなく、「あの時は、うまくいったな」という成功体験に基づいたイメージにフォーカスする習慣を身につけることです。
劣等感を劣等コンプレックスにしないために
容姿や背の高さなど、どうにもならないことは悩んでもしょうがない。それに気づけば別の解決法が見えてくる。容姿に劣等感があればモデルさんのようにはいかないが、せめてファッションは清潔感があり好感が持たれるものを身につける等。アドラー心理学では劣等感と劣等コンプレックスを分けて説明している。劣等感とは主観的に劣っていると思うことで、これは不健全ではなく誰でも持っているもの。人生の課題を乗り越えるバネとなる。一方、劣等コンプレックスは人生の課題を乗り越えるバネとなるどころか、諦めや行動のブレーキにつながることがある。そうならないためにの2つのポイント。
- 追い打ちをかけないこと。すでに劣等感を持ってる人間に追い打ちをかけるように劣等感を持っている部分を攻撃することは避けなければならない。
- 長所に目を向けること。欠点や弱点にはあえて目をつぶって、長所や優れた点に目を向けることでそれが自信となり、成長の糧となる。
コンプレックスを作っているのは、苦手なこと、できないこと、人より劣っていることを気にしすぎる自分自身の心のあり方なのです。
感情ではなく、原因を見つめる
失敗について日頃、後悔したりすることが多い僕だが、この言葉には当たり前のことなのだが救われた。
人は他人の失敗なんて、そんなに見ていない、覚えていない、気にしていない。
名監督と呼ばれる映画監督にも駄作はあるが、語られるのは名作の方ばかりだ。
みんながうまくいっている方法が自分にとってベストとは限らない
特定の方法にこだわってしまう人は、他の人がうまくいってるのだから自分もうまくいくと思い込んでるのかもしれません。経験則からいうとダイエットなんかがそうで、ストレッチや軽い有酸素運動を1年ぐらい続けたが思うように体重が落ちなかった僕も、お風呂でできる『高温反復入浴法』というのを少し自分なりにアレンジ(トライ&エラーで)した結果、6ヶ月で19kgダウンという大きな成果が出た。みんなが成功している方法を盲目的に信じるのではなく自分で他のやり方を試して見るという気持ちの切り替えが大事。
不安や心配の原因「知らないということ」
新環境に身を置く場合、総じて「知らない」ということによる不安や心配が付きまとう。そういった不安や心配は事実や情報を集めたり、経験を積み重ねることによって解消できる。「知る」ことによって、多くは解消できるのだ。しかし、情報が氾濫する今、匿名で悪意を伝達できる手段もたくさんあるので、知らなくてもいい情報まで耳に入ることもも多い。情報の選別をする術は持っておかなくてはならない。
大人になってからの勉強は、年齢も性別もキャリアも関係ありません。順位も出ませんし、偏差値もありません。
その代わり、コツコツと継続していけば、自分の知的レベルが少しずつ上がっていくのを実感することができます。競争とは無縁の知識の習得は、純粋に知ること、知識を増やしていくことの喜びを感じます。
心のバランスが保てる、大人の勉強のすすめとして、読書はかなり有効だと思う。少しずつ先に進んでいることを実感できれば、恨みや嫉妬で感情のバランスを崩すのが馬鹿らしく思え心のバランスを整える効果があるように思います。
EQ(Emotional Intelligence Quotient:心の知能指数)
感情をコントロールし、人間関係を良好にする能力でマイナス感情を引きずる感情の老化を予防することができるのだ。EQは40代をピークに下がっていくそうだ。EQの老化を防ぐには以下の5つの要素を意識していくことで維持し高めていくことができる。
- 自分の感情を知る
- 自分の感情をコントロールできる
- 自分を動機づける
- 他人の感情を認識する
- 人間関係をうまく処理する
年をとるほど、好奇心や実験的精神を意識していかないと、前頭葉への刺激が失われ、EQも低下してしまいます。好奇心が湧いたら、なんでも行動に移してみるといいようです。
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