疲労の度合いを客観的な数値で表し、疲労を科学的に解明。疲労とは何か?最新の抗疲労研究から現代人の疲労の本質である脳疲労のメカニズムを解説し、その解消法を記した書籍。
□ものごとはきりのいいところまでやらないと気が済まない
□ストレス解消のために体を動かすのが習慣である
□責任感があり、遅くまで残業しても苦にならない
□日中に眠気があり、大きないびきをかくと言われる
□集中力が高く、何かに没頭するとまわりが見えなくなる
□疲れたら栄養ドリンクをよく飲む
□屋外で過ごす時間が長い
□長時間のドライブでも途中休憩をあまりとらない
□熱めのお風呂に長湯をするのが好きである
□休日は遠くのテーマパークやアウトレットに足を延ばす
誰もが当てはまりそうな以上の10項目に一つでも当てはまる人は、脳疲労が蓄積している可能性がある。疲労感を自覚している人は6割で、そのうちの5割が半年以上続く慢性疲労に悩んでいる。さらにその約半数が疲労によって作業能力が低下していると感じているという日本人。
脳疲労のサインと解消法
「飽きる」「疲れる」「眠くなる」は脳疲労の3大サインと言われており、「飽きる」を無視して仕事や作業を続けていると、神経回路が疲弊し機能が低下する。それに伴い、頭がぼうっとしたり、全身に倦怠感が出たりする。高速道路での運転やデスクワークなどではサービスエリアで1時間ごとに5分休憩をとったり、頻繁に席を立ち、休憩を取りストレッチをしたり、遠くの景色を眺めるなどして交感神経と副交感神経のバランスをとる必要がある。(この際、脱水している場合のあるのでスポーツドリンクなどを飲むのがオススメだ。)
紫外線から身を守る
紫外線の量は季節によって変動する。春先から夏の終わりまでがピークというのは広く知られているが、それ以外の季節でもでもピーク時の50%ほどの紫外線量があるというのには驚いた。つまり冬でも紫外線対策は必要だということ。紫外線を避けるためには日傘とUVカット製品だけでは不十分で、目に入る紫外線をなるべく減らすことも必要だ。僕の場合、視力が弱いのでメガネをUVカットレンズにすることで紫外線疲れを防止している。マラソンランナーやトライアスリートたちスポーツ選手がサングラスをしているのは、紫外線疲れを防ぎパフォーマンスを向上させるためだという。
栄養ドリンクに含まれる「タウリン」は科学的根拠なし
栄養ドリンクに含まれている成分として「タウリン」含有量を全面的にアピールした広告をよく目にするが、人体にプラスに働くことは期待できないという事実。日常的にテレビや雑誌、ネットに流れているため刷り込みで効果があると期待しているだけだ。加えて栄養ドリンクにはカフェインと微量のアルコールが配合されていることが多く、覚醒作用と、高揚する作用で疲労が回復したと感じているだけだという。僕はこういった商品(エナジードリンク等)にもともと懐疑的な人間なので、やっぱりといった印象だ。
疲労回復に本当に効く食品って?
科学的知見から最も効果があるという結果が出たのが、「イミダゾールジペプチド」(以下、イミダペプチド)で鶏の胸肉やマグロやカツオの尾びれに近い部分に豊富に含まれているそうだ。このイミダペプチドの抗酸化作用が抗疲労効果をもたらすのだ。では、具体的にどのぐらいの量を摂取すると効果があるのか?鶏の胸肉の場合、1日に100g(焦がすようなグリル料理は避け、蒸す、茹でるなどし、残った汁を調味してスープにするとイミダペプチドを余すことなく摂取できる)程度が良いとされている。サプリメントなどで摂取する場合、「イミダペプチド確証マーク」というのがついたものが品質に間違いがない。他にも有名なところで「クエン酸」。こちらで疲労回復を望むなら、1日にレモンなら2個、黒酢なら大さじ一杯、梅干しなら2個を目安として摂取するとよい。
脳疲労を軽減するためにワーキングメモリを鍛える
ひとつ目は記憶を有効活用するために、物事を多面的に見る習慣をつけることです。
2つ目は、多くの人と会話してコミュニケーションを交わすことです。
3つ目は世の中の色々な事象に興味を持ち、多趣味になることです。
このことは、脳疲労を抑えながら、生き生きとした人生を送るための第一歩になるはずです。
全体を通して脳疲労のメカニズムから疲労回復まで最新科学で解き明かす良書だと思います。
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