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『心配学「本当の確率」となぜずれる?』を読んで不要な不安を取り除く

      2019/03/01

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テロが起こることを心配する人々。人々の「心配」こそがテロリストの狙いだ。極端な話、テロリストたちにとって、テロは未遂に終わっても「テロが起きるかもしれない」とみんなを心配な気持ちにさせるだけで、旅行がキャンセルされたり、街や空港のセキュリティ強化をしなければならなくなったりして、精神的にも経済的打撃となる。飛行機が落ちることを心配する人も多いが、実は車に乗って空港から自宅へ帰る間のほうが死ぬ確率は何倍も高くなる。このように、心配の度合いと、心配が現実のものとなる確率がずれることで、余計な心配をし、本当に心配すべきことが疎かになる。「本当の確率」と私たちが感じている「心配」の間には「ずれ」がある。そうしたずれを認識し人生で正しい選択をするための書籍。

「本当の確率」と私たちが感じている「心配」のずれをチェック

人間を死に至らしめる原因となる事象を10個用意しました。これらを死亡率が高い順に並べてみよう。具体的に何パーセントぐらいかも予想してみてください。

  • タミフルの副作用で死ぬ
  • 交通事故で死ぬ
  • インフルエンザで死ぬ
  • 火事で死ぬ
  • 食中毒で死ぬ
  • 癌で死ぬ
  • サメに食べられて死ぬ
  • 落雷で死ぬ
  • 飛行機事故で死ぬ
  • 殺人事件で死ぬ

結果は以下の通り。

1位 癌で死ぬ:250人 0.25%(10万人あたり。年間。以下同)

2位 インフルエンザで死ぬ:8.3人 0.0083%

3位 交通事故で死ぬ:3.3人 0.0033%

4位 火事で死ぬ:1.7人 0.0017%

5位 殺人事件で死ぬ:0.52人 0.00052%

6位 飛行機事故で死ぬ:0.013人 0.000013%

7位 食中毒で死ぬ:0.004人 0.000004%

8位 落雷で死ぬ:0.002人 0.000002%

9位 タミフルの副作用で死ぬ:0.001人 0.000001%

10位サメに食べられて死ぬ:0.0001人 0.0000001%

どのくらい正確に言い当てられただろうか。僕は思ったよりもだいぶ確率を多めに見積もっていた。ここに出てくるものでは癌やインフルエンザにならないよう健康管理し交通事故にあわないよう日頃から注意。火元には注意するといったことで死ぬ確率を下げられる。逆にその他のものは低い確率ではあるが、自分の意思ではどうにもできないこととして諦める他ない。

めったに起きないことの方がニュースバリューが高い

リスクに関する情報の多くは危険性が強調され報道されることが多い。めったに起きないことの方がニュースバリューが高く、ショッキングな出来事の方が興味を引く。そして、リスクを高めに報道しておけば、後で批判を浴びずに済むからだ。凄惨な事件が起こり報道されても、どこか他人事と言うのは確率的に見て、その心配の度合いは正しいと言える。実際、弁護士の仕事の大半は、交通事故と離婚の裁判だがそういった頻発する事象はニュースバリューは低い。

セレブと自分を比べて凹まない

よく平均年収が話題となるが、収入には上限がないので、ごく少数のビル・ゲイツのような大富豪が平均値を上げてしまうので単純計算では平均値は計れない。「ビル・ゲイツ」「年収」でググってみると5,000億円という数字が出てくる。同様にアメリカの平均年収を見ると350万円程度とでてくる。実に平均値の14万倍!自分が平均より上なのか下なのかは気になるところだが、100人中何番目かという数字を見て10番から90番に入っていれば普通と判断すれば、無駄な心配をしなくて済む。そして、この100人もどのようなグループかによっても自分が何番目に入ってくるかは変わってくる。セレブの中に入れば当然自分の順位は下がるし、その逆も然り。身の丈にあった人と交流するのが幸福度を得られて賢明かと思います。

喫煙による死亡リスク

交通事故のリスクは、死者数四〇〇〇÷全国民一億二〇〇〇万で、約三万分の一。いっぽう喫煙のリスクは、死者数一六万÷喫煙者数二四〇〇万で、約一五〇分の一になります。その差は実に二〇〇倍です。

同様に飛行機による事故のリスクを見ていくと、自動車事故の一〇〇分の一、喫煙の二万分の一のリスクだ。飛行機よりも二万倍危ないタバコを吸っていながら、自分がタバコのせいで死ぬとは思わず、飛行機の揺れにビクビクする。

おなじみのギャンブルの還元率

おなじみのギャンブルの還元率を見ていくとパチンコやスロットが90%前後、競輪競馬は75%前後、宝くじが50%前後、誰もがあたりそうな気がして買う宝くじは単純計算で1億当てるために2億買わなくてはならない。パチンコ屋スロットは長居すればするほど10%ずつ勝ちが遠のくし、競馬や競輪は、最初のレースで勝っても、その配当金を次のレースにかけていくと25%ずつ配当金が減っていき最終レースの時にはほとんど胴元に吸い取られる形になります。それでも、ギャンブルにがはまっている人に聞くと「自分は勝っている」「トントン」という回答が返ってくる。勝って儲けようとは思わず、アミューズメントとしてハラハラドキドキ感を楽しむのだという気持ちで臨むのが賢い付き合い方かもしれません。

日常に転がる様々な心配や不安を「本当の確率」によりそれが〝ずれ〟ていることに気づかされた。テレビや何かの報道を気にはしても心配する必要がないことを教えてくれる心配への処方箋的書籍だった。

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