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2時間でわかる政治経済のルール|倉山満|日々のニュースを眺める視界が、この一冊ですっきり開ける!

一時期好調だった株価も一気に暴落、賃金と景気実感が乖離する中、デフレ脱却は可能か?世界のパワーバランスが流動する中、日本の立ち位置は?日々のニュースから明日への視界を鮮明にするための政治経済のルール。

日本会議にそんな影響力はない

普通の人が、噓に騙されなくなるには、どうすればいいでしょうか。

まずは、公開情報を読み解く 癖 をつけることです。

ここでは、日本会議の最大動員人数に注目してください。労働組合が動員をかければ、翌日に4000人が集まると言われます。2015年の安保法制騒動の時は毎日、国会議事堂の前で数万人がデモを行っていました。この事実は、ニュースで普通に流れています。ちなみに労働組合や左翼(リベラルとも言う)的な人たちの「主催者発表」は、かなり水増しされるのが常です。インターネットで保守的右翼的な言論をする人たちは「ネトウヨ」と呼ばれますが、その人たちは毎日のように「主催者発表」を 揶揄 していました。「 10 万人なんて噓だ。3万人くらいしかいないじゃないか」と。

お気づきになりましたでしょうか。仮に左翼・リベラルが3万人を 10 万人に水増ししていたとしましょう。では、保守・右翼の陣営はどうなのか。死力を尽くして1回限り1万人を集めただけです。その3倍の数を、左翼・リベラルは毎日動員しているのです。憲法改正反対派は推進派の軽く3倍の勢力を動員できるのです。日本会議なる団体が、日本を支配する黒幕なわけがありません。

それより、もっと簡単に日本会議黒幕説の噓を見抜く方法があります。もう一度、日付を見てください。「今こそ憲法改正を! 1万人大会」は、平成 27 年 11 月 10 日に開かれました。4年前の集会です。本当に日本を支配している団体なら、「今すぐ」と掛け声をかけながら4年も憲法論議が 欠片 も進んでいないのはどうしたことでしょう。

日本会議は安倍内閣を通じて日本を支配しているどころか、安倍内閣の応援団の一つにすぎないということです。

安倍元総理の頃一時期、よく聞かれた名前なので聞いたことがある人も多いであろう日本会議という組織。黒幕だなんて陰謀論的なことを言う人もいたが果たしてどうなのだろうか?公表されている数字を読み解けば見えてくる真実。陰謀論を論じる人の多くはこうした裏付けなしに自身の考えを述べることが多く信用ならない。盲信的になっているのでタチが悪い。反論しようものならすごい勢いで反発してくるのであまり関わりたくないですね(笑)

日本の総理大臣は参議院選挙で決まる

派閥間の調整のほか、今の自民党が選挙に勝つためには「風」の力が必要です。「風」とは無党派の動向です。

五五年体制下にあった昔の国政選挙は、今以上に自民党が強く、多少の失政があっても常に自民党が圧勝していました。第二党は社会党でしたが、「非武装中立」などと非現実的なことを言っていた党です。非武装は属国(中立はありえない)、中立国は重武装と相場が決まっています。「非武装中立」など、ほとんど語義矛盾です。

そんなとんでもない党が第二党ですから、「まさか社会党に政権を渡すわけにはいかない」と、結局、多くの人が自民党に票を入れたものです。自民党に票を入れたくない人は投票しませんでした。自民党か社会党かではなく、自民党か、票を入れないかという、実質的に自民党一択の世の中でした。

元プロ野球選手・監督の長嶋茂雄は自民党支持者で、1961(昭和 36)年 10 月3日の朝日新聞朝刊でのインタビュー記事で「社会党の天下になったら、野球、野球っていってられるかどうか、分かりませんからねェ」と答えています。中曽根元総理とも 懇意 だったようです。日本人の多数派の本音だったのです。

ちなみに、このインタビューは高度経済成長期でした。頑張って働けば月給が二倍になる時代ですから、政治など関心を持たなくても良かった時代です。「まさか社会党に政権を渡すわけにはいかない」という時代だったのです。

しかし、そんな時代も昭和 40 年代で終わりです。

自民党は政策の良し悪しにかかわらず選挙で勝てるのですから、政治家は無限大に腐敗していきました。  そして、ついに1976(昭和 51)年、ロッキード事件が起こります。アメリカの航空機製造会社ロッキード社からの旅客機購入に際して収賄があったとして、田中角栄元首相ほか政財界の大物が逮捕されました。

この事件以降、自民党から支持者が離れ、かといって「まさか社会党に……」というわけで、どんどん無党派層が増えていったのです。自民党に不満はあるけれども、社会党に政権担当能力はない。だから政治そのものに不満を持つという層です。

僕も無党派層の1人。政治にあまり期待していないタイプなのでマニュフェストに左右されることはあまりない。総合的に見て信頼できる候補者かが大事。まだまだ政策実行力より顔や握手、人気で票を取ろうとする人が多いのも事実。なのでそこの意識が変わらない限りまた変な候補者が立候補しかねない。

政治経済の基本ルールがわかる書籍。もやもやしていたあれこれが鮮明になります。政治や経済に疎い人向けに事例を上げわかりやすくレクチャーしてくれます。

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