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日本の海が盗まれる|山田 吉彦|日本海を「東海」に変える韓国、豊富な魚介類と鉱物資源をかっさらう中国

良い漁場となっている日本海で起こっている問題。それを奪おうとする国々。略奪とも言える乱獲により豊富だった魚介類も数を減らすなどの生態系にまで影響が。領土問題だけじゃない日本近海の国際問題を深掘り。

日本の海が東海になる日

韓国は、日本海の呼称を是が非でも「東海」に変えようと、日本海と東海の併記をするように地図会社を懐柔するなど画策を続けている。既にいくつかの地図会社の買収にも成功しているという情報もある。

韓国側は、日本海という呼称は大日本帝国による朝鮮半島併合時代に押し付けられたものだと主張している。しかし、そもそも日本海という呼称は、日本人が言い出したものではない。「日本海」がはじめて登場するのは、1602年にイタリア人のイエズス会宣教師マテオ・リッチが中国で発行した世界地図「 坤輿 萬 國 全 圖」においてである。この地図は、江戸時代に日本にも持ち込まれ、 19 世紀になってから日本海という呼称が一般的に使われ始めた。日本の歴史においては日本書紀で、垂仁天皇2年の事項の記載に「北海」という呼称が使われている。鎖国政策が取られていた江戸時代の日本人の多くは、大海原を命名する習慣はなく、「北前」などと抽象的に呼んでいた。  江戸末期から明治初期にかけて世界各国で発行された地図を見てもシー・オブ・ジャパン、ジャパン・シーという記載が一般的だ。さらに、国連、国際水路機関(IHO) は、1953年に各国の海図における海洋の名称を示した「大洋と海の境界」においてジャパン・シーと表記している。国際的に日本海の呼称を見ると、米国は正式にシー・オブ・ジャパンを用い、ロシアもヤポンスコエ・モーリェと呼んでいる。

一方、中国において「東海」とは、東シナ海のことであり、ベトナムでは南シナ海、北欧諸国ではバルト海の呼称である。また日本において東海というのは、日本の関東から中部地方にかけての太平洋沿岸部のことである。つまり、自国の東の海を東海と呼ぶのは、あまりにも短絡的であり、国際社会では通用するものではない。

領土問題等は難しい問題。現在の呼び名に難癖をつけて自国の存在をアピールするケースは国境や排他的経済水域付近ではよくある話。現状を強引に変更しようとする行為は許されるべきではなくあまりにひどいと挑発行為とも取られかねない。紛争の火種とならないよう各国が節度を持った対応を。

中国経済の命運を握る日本の海

ここで、日本の海が持っている中国に対する影響力を紹介したい。

中国は日本の隣国であり、古来から深い関係がある。日本の文化の多くは、中国あるいは世界各地から中国経由で流入してきたものを吸収し、日本独自に昇華させてきたものが多い。また儒教や漢字、漢方医学など、中国の影響は数えきれない。しかし大航海時代以降、中国を経ずに西欧の文化や物資が海を渡って直接日本へ伝わるようになった。さらに近代以降は逆に日本経由で中国に文化が伝播するようにもなっている。とくに現代社会における貿易においては、地理的な要因からも日本を無視することはできなくなっている。

急激な経済成長を遂げた中国は2010年、国内総生産(GDP) で日本を抜き、米国に次いで世界2位となった。その中国の経済発展は貿易に依存している。世界の貿易ランキングにおいて、中国は輸出金額において世界1位、輸入金額において2位である。

中国の輸出相手国は、1位が米国、2位が日本である(香港は除外)。米国や日本が安い中国製品に依存していることは否定できないが、その反面、中国も米国や日本をはじめとした世界の国々に製品を買ってもらわなければ経済が成り立たない。また、中国は工業生産に必要な高精度の部品を周辺国から輸入している。中国の輸入貿易の相手国は、1位韓国、2位日本、3位台湾である。中国にとって、自国の関税を上げることは生産原価の上昇につながり、競争力にも悪影響を及ぼす。

そんな中国の弱点は、2018年に始まった米国との貿易摩擦で明るみに出た。米国のトランプ大統領は、貿易の不均衡、中国企業の知的財産の侵害などの問題から、中国からの主要な輸入品に対する関税を上乗せする措置をとった。

急速に成長してきた中国。世界でもその影響力は強いが、やることが暴走気味。力による現状変更、最近では台湾との関係が問題になっていてミサイル数発台湾方面に打ち込む演習を行ったりと挑発行為も。ここまでくると北朝鮮と変わらんやんと思ってしまう。

日本の領海を脅かす他国との間の問題を深掘り。歴史的背景から現在進行形の紛争まで。ロシアのウクライナ侵攻と関係がないとは言えない中国の暴挙。台湾侵攻とかなければいいのだが。

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