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SHARED VISION|廣田 周作

SNSの普及で企業は商品に対するフィードバックを簡単に得ることができるように。試しに商品名にハッシュタグをつけてSNSで検索してみると様々な意見が書き込まれている。そんなユーザーの声を拾い上げて次の商品開発に生かすべく企業も必死だ。コミュニケーション領域が拡大する世の中で円滑にそれを行うために数々の事例とともに問題解決方法を紹介。

瞬く間に消費される情報

「人の噂も 75 日」ということわざがありますが、Twitterを見ていると、最新のトレンドワードは 75 日どころか、たったの 75 分で消費され、瞬く間に忘れ去られてしまうことがよくあります。自分たちのことに気付いてもらいたくて一生懸命声を張り上げても、誰も興味を持ってくれないかもしれない。あっという間に忘れられてしまうかもしれない。そんな時代なのです。ミラン・クンデラの小説のタイトル『存在の耐えられない軽さ』ではありませんが、このあまりにも刹那的な「情報の耐えられない軽さ」を前にして、僕たちは、途方に暮れ、進むべき方向を見失ってしまっているかのようです。実際、多くの企業が、次々と生み出されるテクノロジーや新しい手法に振り回されて、コミュニケーションを効果的に行えていないという課題を抱えています。わざわざ複雑なコミュニケーションプランを設計してしまい、結局何も伝わらなくなってしまったり、「新しい」というだけでそのテクノロジーを過度に評価してしまったり。目的を見失い、ツールに踊らされた挙げ句、メンバーが疲弊してしまい、全く結果がついてこない。そんな失敗事例が頻発しています。新しいツールを使うとき、そもそもなぜ使っているのか、その目的を見失いがちではないでしょうか。

僕は古いタイプの人間なので、Twitterの滝のように流れるタイムラインについていけない。なので比較的ゆっくり楽しめるInstagramが活動の拠点。それでもフォローしてくれた人を毎回フォローバックしていたらフォロー数もすごいことになって、みんなの投稿が埋もれてしまい結局自分の投稿を垂れ流すことがメインになってしまっています。

ソーシャルメディアの正しい使い方

手元のスマートフォンからアプリを立ち上げて、検索サービスを使って「広島 お好み焼き」と検索したことがありました。その結果、実に969万件がヒットしてしまいました。もちろん、クチコミサイトなども調べたので、ユーザーの評価が平均して高いところなども分かるのですが、それでも、本当にどこに行けば良いかなかなか判断がつかず、かなりの情報の中から探さなくてはなりませんでした。非常に煩雑です。同じ店でも、ものすごく高く評価する人もいれば、とても低い評価をつけている人もいますし、メニューの数も膨大にあります。むしろ、情報が多ければ多いほど、もっと良いところがあるのではないか、となかなか決められなくなってしまったのです。そんなときに、ほぼ無意識的に利用していたのがソーシャルメディアでした。SNS上に「広島に出張で来ているのですが、おいしいお好み焼き屋さん知りませんか?」と書き込みをしたのですが、そう書いた直後に広島に住んでいる知人からいくつかおいしいお店を教えてもらえたのです。「海鮮が好きな廣田さんならここが良いと思うよ」という理由も添えられていました。結果、無事そのお店にたどり着くことができ、おいしいお好み焼きを食べることができたのです。あまりにも卑近な例で申し訳ないですが、 過剰選択肢の状況では、人は結局、「信頼できる知人を頼りにする」のだと思います。そこで使われるのがソーシャルメディアなのです。

わからないことがあったらフォロワーさんに聞くと言うのはある意味正しいソーシャルメディアの使い方かもしれない。僕は本好きなので、フォロワーさんからオススメの本を教えてくださいと言うコメントやDMが送られてくることもたまにある。それ以外でも、ガジェットを紹介することがあるのでそうしたものの中からオススメを聞かれたりすることもある。僕はそうした時、自分のオススメとともに、巷で評判の良いものをピックアップして教えてあげるようにしています。

なんとなく始める人が多いSNSだが使い方によっては情報をコンパクトに捉えることができるツールとしての機能が素晴らしい。ただタイムラインを眺めるだけでも楽しいっちゃ楽しいけど、せっかく繋がったフォロワー、フォローしている相手と繋がりを活用してみるとより豊かな情報ツールとして機能することでしょう。皆さんもSNSのコミュニケーションを楽しんで!!

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