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「孤独」のすすめで〝おかしな世間〟を馬鹿にして「最高の自由」を得る

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「孤独」をマイナスの価値として、それを避けようとすれば世間に迎合しなければなりません。世間が是とするものを是とし、非とするものを非とせねばならない。個性を発揮して、独自の行動をとれば社会の中で浮き上がってしまい、変人として扱われ、仲間はずれにされます。それが怖くて大抵の人は多数に迎合して生きている。この本では、そもそも孤独を癒そうとするのが大間違いで「孤独を生きる」にはちょっとしたコツがいると説き、世間の物差しに左右されず、孤独をむしろたのしむ方法を指南している。

お客様は神様ではありません

新幹線の中で、車掌も販売員も、いちいち車両の入り口でお辞儀します。マニュアルがそうなっているのでしょう。けれども、乗客は神様ではありません。乗客は<乗ってやっている>のと同時に、<載せていただいている>のです。新幹線(ばかりではありませんが)に乗せてもらわないと、乗客の方だって困るのです。そのようなお互い様意識を持つべきです。私はそう思いますが違いますか…

お金を払って何かを購入したりサービスを受けたりするとき、どうしてもお金を払ってるのだからという〝上から意識〟が働きがちですが、このような謙虚な気持ちは忘れないようにしたいですね。それに〝上から意識〟を発揮して横柄な態度をとる人は、サービスを提供する側からも影で馬鹿にされてたりするもんです。(僕も多分馬鹿にされてたりするんだろうなと反省…)〝お互い様意識〟大事だと思います。

友人のいない人は確かに孤独だが…

友人のいない人は確かに「孤独」だが、それだけのこと。一方、友人がいると思っている人は、それ故に「孤独感」に苛まれる羽目になります。SNSやLINEで繋がっていると思っている人は「いいね!」や返信がないことに悩み「孤独感」を感じることになるのではないか。これらを確認するため1日何度もSNSをチェックしたりする人も多く、その承認が脳における社会的報酬となることもわかってきているので、なおさら依存状態になる人も多いのだろう。リアルな友人よりゆるく繋がれるSNSのフォロワーという人も増えてきているのではないだろうか。

世間を馬鹿にする

流行遅れの馬鹿になるより、流行を追う馬鹿になった方が良い。

———ドイツの哲学者 カント(1724〜1804)

流行とは世間に属するもので、それに反抗しようとすれば、服装の場合、個性的な服装をしなければなりません。学生ならともかく、社会人が個性的な服装をしようとすると、どうしてもお金がかかります。しかし、流行のものであれば、どこでも手に入るし安く手に入れることもできます。それに加え、あまりに早いタイミングで流行を追いかけると、値段も高く、その奇抜さが目立ち嘲笑の対象になることも。ほどほどに流行を追いかけるのが賢明な方法だと言える。

ねくらな人間

友人がいなくて孤独感に悩む人がいます。どうすれば、友人ができるか?と考え、原因が一つでなく欠点ばかり浮かびます。そして全人格を否定するに至りねくらな人間へ。人はねくらな人間を嫌うので、ますます人から嫌われ一層友達をなくす。それが馬鹿のやり方。もう一つの馬鹿のやり方は相手のせいにし必死に相手を変えようとする方法。

「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる」(「マタイによる福音書」7)

相手を変えようとしてもそれはなかなか難しい。相手を変えるより自分が変わる方が賢明だ。

家族の孤独、世間の孤独、絶対の孤独、阿呆の孤独と色々な視点で孤独が描かれていて、どうしたら阿呆(この場合いい意味)に生きれるかを説いた書籍で「孤独」という言葉に敏感な僕には共感できる記述が多数あった。今、自分が「孤独」だと感じている人に読んでほしい一冊です。きっと少し楽な気持ちになれます。

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