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ドロップアウトしてでも、望み通りに生きるためのバイブル

      2019/02/27

必ずドロップアウトの衝動はおとずれる。子供のときか、学校に通うときか、ビジネスマンになってからか、地位や富を得てからか、一度はおとずれる。その衝動に身をまかせ望み通りの人生を送ることになった49人の男たちの、これは勇気、冒険、創造、自由、誇り、遊びについてのトゥルー・ストーリーである。20代から70代と、’60年代から’90年代と世代も時代も国境も越えて、そのスピリットは不滅だ。

過去のことでしたで終わっちゃいない

ある日、メルローズ通りを歩いていると、小さな古着屋の前に飾られた一枚のアロハ・シャツが眼に飛び込んできた。「すごい衝撃をおぼえたんだよ。なんともいえない花柄、色、オリエンタルともアメリカともつかない不思議な魅力、僕はコレだって直感がはたらいた。すぐに何枚か買ってみたら、なんとメイド・イン・ジャパンだった。いままでまったく知らなかったファッションの世界に、いきなり出会っちゃった。僕は、ものすごい自信がわいてきた。アルバイトで道路工事みたいな仕事やっていても、日本に帰って自分がファッションの流れを変えるんだっていう気負いがあったよね。みんなは、そんな古着は日本では無理だよっていっていた。日本人は一度他人が着たものは買わないよって、実際、そういう時代だったけど、僕には いける ような自信があった」'72 年の終わりに、長かったカリフォルニアの生活を切りあげ帰国、青山の細長いビルの 螺旋階段をあがった3階、ちっぽけなスペースに輸入古着専門店〈極楽鳥〉をオープンした。お店がそうであるように、彼はカリフォルニアでの体験を実人生でいまも 活かしている。 「過去のことでした、で終わっちゃいないってことだよね。過去があって、いまも昔と同じようにチャレンジしてる、それが大事だと思う。年とると、みんなゴルフやったり高い車に乗ったりするけど、僕はそんなことに少しも興味がない」ゲンさんは、アンティークのネオン・クロックの収集にも夢中になり、'88 年夏コレクションの展覧会を新宿のギャラリーで開いた。そのオープニング・パーティには、'60 年代からの知人や友人が300人近くも集まった。

古着がまだ日本の若者に根付いていない頃から、その可能性をいち早く察知し商売にしたのはすごいと思う。何事も誰もやっていないことを始める人がえらい。それが現在では古着屋と共にメルカリなどフリマアプリの普及で誰かが使用したものであることより、お値打ち価格の方が重要視されるように。僕はものを売ることに対しては抵抗がないが、買うことに対してはまだまだ保守的。古本ぐらいならいいが、着るものとなるとちょっと抵抗がある古いタイプの人間だ。やはり袖を通す際や封を開ける時の高揚感は新品にしかないような気がする。

若くて金がなくてもプライドを持って生きていく

「その頃からですね、鞄をつくってみようと思ったのは。なによりも刺激になったのは、僕の家が昔つくった鞄の写真を見た時です。もうゾクゾクするくらい素晴らしい。それが、やる気にさせたんです」カツさんは家業を継ぐ決意をする。「本格的にやろうと思ってからもう一度、世界を見てみたいと思い、格安のパンナム世界一周チケットを手に入れロンドン、パリ、ニューヨークを回ったんです。以前知り合ったデザイナーたちは、その時もう活躍していた。僕は、いけると確信し、東京に戻って最初の展示会を2800個の鞄をつくり、やったんです」その時、 25 歳、'75 年。早くも皮製のデイパックを発表。雑誌に作品が登場するようになり、人気は確実に広がっていった。デザイナー吉田克幸の誕生である。カツさんはバックを、人間が 自由 をそのなかにつめこんで遠い旅に出る道具として考えている。

吉田カバンは僕の父親が好きで、いくつかその製品がうちにもあるが、そのクラフトマンシップは着実に若い世代に受け継がれているようだ。吉田カバンで働いていた若者が独立しオーダーメイドの革製品を作る工房を立ち上げているらしく、そこのカバンを父は愛用している。

ダメでもともと、いつもそう思ってやっている

「ある時、どうしても自分の進む道がふたつに分かれると思うんだ。どっちにしようかって。うまくいくかどうかわからないけど、好きなほうと、好きじゃないけど堅実なほうと。そういう分かれ道は何回かあったよ。でも、たとえば映画やテレビから役者の仕事がたくさんきたりした時、俺は役者やタレントで成功したいとは思っていないから断わったよ。出演するより、映画をつくりたい。映画づくりは自分のすべての経験をぶち込めるじゃない。いつも、そうやって、自分がいいな、 こっち が好きだなって思うほうを選んできた。頭で考えたりできないリスキーなほうを、ね」

何かを始めようとする時、うまくいかなかった時はどうしようと考えるより、とりあえず手を出してみる。するとその世界に触れたことで得られる様々なメリットが見えてきてますますのめり込むようになる。万が一そうでなかった場合もダメでもともとと思って始めたことなので、やめる時も躊躇なくやめられる。

高校、大学と卒業し、会社に入り出世していく。そんな生き方とは真逆な生き方をたどった先人たちの物語。現代でこれをやろうとするとちょっと無理があるかもしれないが、フロンティアスピリット的な何かは持っていたいものだ。

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