グーグルが2007年から行っている瞑想を取り入れた能力開発プログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ(SIY=Search Inside Yourself)」などでも取り入れられ、最近よく聞くようになった次世代のメンタルトレーニング「マインドフルネス」などを分かりやすく解説。瞑想、姿勢、睡眠、食事などで疲れない脳を作っていくための指南書です。
人間が1日に使える意思決定の量は限られている
朝どの服を着て行こうかとか、SNSなどによるコミュニケーション。意思決定するたびに、私たちの心は磨耗していく。限られた意思決定の量が限界に達すると、理性より欲望が私たちの心を支配するようになる。その結果、衝動買いをしたり、暴飲暴食をしたり、イライラして他人に当たったりしてしまう。
瞑想によって自己の内面を静かに観察し、「いまここ」に集中することを最近では「マインドフルネス」と呼び、生活や仕事の質の改善に役立てる動きが世界中でひろがっています。
「どうせ死ぬのになぜ生きるのか 晴れやかな日々を送るための仏教心理学講義」名越康文著で瞑想については詳しく書いてあるので禅や仏教に興味がある人は読んでみると良いかもしれません。脳の構造は生まれつき決まるものではなく、トレーニングを重ねることで変えることができる。瞑想は脳の構造そのものを変えていくものだ。
EQ(心の知能指数)
EQは「心の知能指数」とも呼ばれ、他者を思いやる能力や、自分の感情をコントロールする能力などを評価するものです。SIYではEQを高めるために、さまざまなトレーニングを行います。そのベースとなるのが「マインドフルネス」です。
この新しい習慣を無理なく身に付けるため「MYALO」という携帯アプリも紹介しているが、使うのにメールアドレスとパスワードの会員登録が必要で面倒くさいのからやめた。アプリを使わなくてもマインドフルネスが行えるようこの本の中でちゃんと解説してあるのでご安心を。
長時間座りっぱなしの職業や習慣がある人は要注意!
テレビの視聴、長時間のデスクワーク等長時間座りっぱなしの習慣がある人は、たとえ運動していても、心臓病での死亡リスクが高まるという。その予防のために目安として30分ごとに立ち上がり、2分ぐらい歩くと健康リスクはかなり下がる。ある研究によるとこれをすることで半年で1kgのダイエット効果もあるという。微々たるものではあるが。長時間座りっぱなしの習慣を変えるのには水を飲むのも良いとされている。利尿作用により、トイレに立つことに加え、代謝の活性化、疲労回復、関節を柔軟にする、腎臓の働きを促進する、高血圧の予防になる便秘の防止になるなどいいこと尽くめだ。
長時間高いパフォーマンスで仕事するために
「すべての疲労は脳が原因」梶本修身著でも紹介されていたとうり、エナジードリンクを飲むことは、瞬間的に血糖値が上がり、脳は活性化するが、その効力は30分から1時間程度。脳科学界隈では長時間、高いパフォーマンスを得るにはエナジードリンクは向いていないというのが定説のようだ。
マインドフルに生きるための1日の過ごし方
【朝の習慣】
- 毎日決まった時間に起床する
- タンパク質と炭水化物をミックスした朝食を食べる
- 体を動かしながら、太陽の光を浴びる
【午前中の習慣】
- ドローイン・ウォーキングで出社する
- 深い呼吸をして、背筋を伸ばす
【昼食の習慣】
- 低GI食のメニューを選ぶ
- サラダ→タンパク質→炭水化物の順番に食べる
- 「ながらランチ」をしない
【午後の習慣】
- 3〜5分間の瞑想トレーニングをする
- 水を飲む(座りすぎない)
- 仮眠を活用する
- 間食で食べるものは、原材料や成分表示を見て選ぶ
- 肩のストレッチをする
【夜の習慣】
- なるべく自分で料理する
- ゆっくり食べる
- 夕食は就寝2〜4時間前にすませる
- 刺激の強い光を浴びない
- 就寝1時間前に軽いストレッチをする
- お風呂の温度は少しぬるめにする
- 寝る時間と起きる時間をあらかじめ決めておく
この中で出来てる項目5個だけだわ…良い習慣を身につけるのがいいのは分かっているが、つい怠惰になってしまう。でもこういう書籍って読むだけで実行しない人が多いから、何べんも焼き直されて世に送り出されるんだろうなと思う今日この頃でした。
【サブスク】 Kindle Unlimited
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