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「おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」を読んでリベラルアーツ教育を見直す

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学生時代勉強せずにバイトに明け暮れていた僕が、おっさんになってこんな本を手にとるようになるとは…

リベラルアーツ教育について

僕らの時代は「パンキョー」(一般教養)と揶揄され学生達や企業にも役に立た無いとされてきたもの。しかし、アメリカなんかではこれ(リベラルアーツ教育)が基本で四年間学び、医者になりたい人はその後メディカルスクールへ、経営学などはビジネススクール、弁護士や裁判官になりたい人はロースクールへ行くというプログラムになっている。近年日本でも、社会に出てくる若者が常識が無いこと(企業側がもっと専門知識を持った学生を採用したいと始まったのに勝手なもんだ)などから、リベラルアーツ教育が見直されてきているそうだ。最先端の科学を教えても4年で陳腐化するから、社会に出て新しい技術やなんかが出てきてもそれを吸収し、自ら新しいものを生み出すスキルを大学で教えるべきという訳だ。

この本ではの7つの章に分け知っておくべき教養が、コンパクトにまとめられている。大学中退の僕でも解るような簡易な言葉で書かれているので、万人に読んでもらえる内容となっています。

「宗教」メジャーな宗教の生い立ちと宗派ごとの違いや争いについて。

「宇宙」宗教と科学の関係性、ハッブルの大発見やヒッグス粒子について。

「人類の旅路」人類の進化、突然変異とどのように世界中に広がったのか。

「人間と病気」細菌とウィルスの違いやウィルスの突然変異。インフルエンザやスペイン風邪について。

「経済学」アダム・スミス(古典派経済学、見えざる手・自由放任)、カール・マルクス(マルクス経済学、労働価値説・社会主義計画経済)、ジョン・メイナード・ケインズ(ケインズ経済学、乗数効果・累進課税)、ミルトン・フリードマン(シカゴ学派、新自由主義・マネタリズム)の四人にスポットを当て解説。

「歴史」文字と紙が発明されたことによる記録の蓄積と文明の発展。殺戮合戦についての記録から、しだいに争いが減っていくとういこと。歴史は新しい研究や権力により書き換えられていくということ。

「日本と日本人」日本の名前の由来や呼び方が通りある歴史的理由。メイド・イン・ジャパンは過去「安かろう、悪かろう」の代名詞だった。

ワイシャツのボタンは糊づけされているものがあったといいます。ワイシャツを着ようとすると、ボタンがバラバラと落ちたのです。一見完成品に見えましたが、ひどいものです。あるいは海産物の中に、クギや石など重いものを入れて目方を増やすような詐欺まがいのことに手を出す人もいたといいます。

これは現在の日本では考えられないが、成長段階の国では多く見られる光景なのかもしれない。

こういった歴史や宗教、人類が辿ってきた道を教養として知ることは案外無駄のようで大事なことなのだと思った。「すぐに役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」のだ。

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