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「なぜ世界の隅々で日本人がこんなに感謝されているのか」を読んで日本の治安の良さを新ためて感じる

      2016/11/14

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中国の存在感が大きくなっている今、マンパワーや金の力では日本はこの大国に太刀打ちできないが、しかし日本人には日本人ならではの「個人力」がある。きめ細やかさ、誠実さ、相手を真剣に思う心持など。そのような「強さ」を発揮して、発展途上国で地に足がついた地域貢献を行っている日本人が確かにいる。マーシャル諸島で水問題に取り組むショップマネージャー、元ソニーでいまは南アフリカで移動図書館を走らせる男、一筋縄ではいかないインド人たちの心をがっちりつかむ男など、日本人ビジネスパーソンの底力に迫る書籍。

中国のアフリカ進出

ニューヨークの国連総会では、193の加盟国が一国一票ずつ持っている。このうちアフリカだけで54票、全体の四分の一以上を占めることになる。アフリカを味方につけるか否かで国連の意思決定は大きく左右される。中国がアフリカ政策に熱心なのはそのせいだ。もともと第三世界の仲間同士だったアフリカと中国、両者ががっちりと手を組むと国連の交渉でも、日本を含む先進国の思惑どうりにいかなくなる理由がわかるだろう。そんな中でも、ナイジェリアで目をみはる成功を収めているのが味の素だ。「AJI-NO-MOTO」の包装・販売で100億円を超える売り上げを叩き出している。

ケニアで見たスラムの息吹

スラムには、職にありつくコネと幸運に恵まれなかった、恐ろしく腕のいい技術者が隠れていることもある。あるとき友人が大事なラップトップを壊してしまった。うっかりコーラをかけてしまったのだ。市内のアップル・コンピュータ代理店に修理を頼んだが、相当なお金を取られた挙句、もう駄目です、との返事だった。ところがスラムに暮らす少年に見せたら「これ、まだ大丈夫だよ」分解して掃除してくれた。ラップトップは奇跡的に生き返ったのだ。

この件に関してはAppleを擁護する。Appleには『AppleCare Protection Plan』にというプランがあり、加入することで、無償電話サポートと製品保証の期間を本体購入日から3年間に延長するサービスを提供している。だから、大事なラップトップなら多少の金を払ってでも保証期間を延ばすことをオススメする。ちゃんと故障などにも対応してくれるし、それでも動かない場合は稼働する個体と交換してくれるはず。話はそれるが先日PS3がディスクを読み込まなくなったググって様々な対処法を試してみたが依然治らず、特にやりたいゲームもないのでPS4への買い替えもしばらく見送ることに…こういうのもケニアのスラムの子とかなら掃除とかして直しちゃうんだろうなと思いながら、3,500円のDVDプレーヤーを急場しのぎでポチる。

アフリカの人の心を動かす

アフリカ社会では同じ仲間と認められるまでに、気の遠くなるような努力が必要だという。泥棒や盗難の被害は数知れず、出張中に強盗が家に入り家族が危険にさらされることもあるぐらい治安も悪い。そんな中、この本で紹介されている人物は、家に侵入してきた泥棒から身の上話を聞き、小遣いを渡して帰し、その後、柔道クラブの門下生にするなどして現地の人とも関係を築いていった。僕だったら、一回目に犯罪に巻き込まれた時点で怒り狂い帰国していたことだろう。

マーシャル諸島、南アフリカ、ナイジェリア、ケニア、タンザニア、インド、バングラデシュ、ミャンマー、韓国などで活躍している日本のビジネスマンの実態と地域社会に溶け込むことの難しさを知って、頭がさがる思いだ。そして、僕たちがいかに安全な社会で生きているかがわかる、そんな書籍だった。

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