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LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略|アンドリュー・スコット , リンダ・グラットン

新たなテクノロジーやサービス、AI、長寿化、コロナ、リモートワーク、副業…変化し続けるこの世の中で私たちはどう立ち回り日々を暮らしていくべきか?人生100年時代の日本人の不安に応える「LIFE SHIFT」実践編。誰もがライフシフターとなり、これまでの生き方の常識が変わる書籍。

複利の魔法を味方につける

人生が長くなれば、複利の恩恵も受けやすくなる。退屈な話題だと感じるかもしれないが、物理学者のアルバート・アインシュタインは、複利を世界七不思議と並ぶ8つ目の驚異と呼んでいた。複利の効果について考えてみるのも無駄ではないかもしれない。

まず、金融における複利について見てみよう。あなたが20歳のときに、4%の複利で100ドルを投資したとする。すると、30歳のときには100ドルが324ドルになり、70歳のときには711ドルに増えている。では、20歳のときではなく、40歳まで投資を先延ばししたとしよう。この場合、50歳で324ドルの資金を得るためには、100ドルではなく219ドルを投資しなくてはならない。投資を50歳まで先延ばしした場合は、70歳のときに711ドルを手にしようと思えば、324ドルを投資しなくてはならない。期間投資すればするほど、複利がたくさん仕事をしてくれるのだ。

複利の魔法がものを言うのは、資産運用だけではない。複利は、スキルや健康や人間関係への投資など、時間を味方につけられるタイプのほかの投資でも有効だ。新しいスキルを学ぶための投資を例に考えてみよう。あなたが現在55歳で、65歳で引退するつもりだとすれば、いま新しいスキルの習得に投資しても、それほど大きな恩恵は得られないかもしれない。しかし、75歳まで働くとすれば話は別だ。この投資が意味をもってくる。投資の恩恵を受けられる期間が長くなるからだ。

同じことは、健康への投資についても言える。あなたが60歳で、100殿まで生きるとすれば、70歳まで生きる場合に比べて、いま健康に投資することの意義は大きい。複利効果が作用する結果、期待できる投資収益が大きくなるからだ。

投資において複利の魔法は絶大な意味を持つ。僕は40代から投資を始めたので比較的遅い。それでもそれまでの貯蓄分を投資に全振りしたことで貯金を切り崩す生活が+αを得ることができるように。比較的若いうちから積立分散投資を行なっていたら今頃、FIREといえる状況だったはずだが、イフの世界。実際はそこまでの恩恵を受けることはできずに今現在を生きている。ぜひ人生100年時代に身につけたい投資に関する知識。一から勉強するのが面倒という人には米国株、S&P500のETFを勧めている。幅広い企業をサポートしており日経平均を買うよりパフォーマンスが良いので。

生涯にわたって学び続ける

いくつもの日を繰り返しながら長い職業人生を送るためには、学び続ける必要がある。トム、イン、エステル、ピローは、このことに気づきつつある。自分が次に何をしたいのか、そのゴールに到達するためにどうすればいいのかを知り、そのために必要なスキルを習得しなくてはならない。3ステージの人生では、学習はもっぱら最初のステージでおこなうものと決まっていた。しかし、マルチステージの人生では、学習はみずからの選択でおこなうものになる。本人が学習の機会を活用して学ぼうとしなければ、制度上、学習を強いられる機会はほとじないのだ。

このような世界では、学び続けることにより得られるものはきわめて大きいが、実際に学び続けることはときとしてきわめて難しい。企業や政府、教育機関がその気になれば、さまざまな新しい取り組みを通じて大人の学習を押しできる(いくつかの例を第3部で紹介する)。しかし、あなたがどのくらい学習するかは、基本的にあなた自身にかかっている。自分の子供時代の思い返してみてほしい。学ぶことは、とても簡単だったのではないだろうか。その頃は、いわば学ぶために生きていたはずだ。

学生時代までは熱心に学んでいた人が会社に入るとまあ勉強しない。緊張の糸が途切れたように学習をやめてしまうのだ。学生時代なんてその後の社会人生活の年数に比べると短い。なのに勉強しないでいると社会に出てから勉強を始めた人にあっという間に追い越されます。逆に学生時代遊んで暮らした人でも社会人になってから逆転は十分可能というわけだ。

タバコとアルコール

すでに、多くの国の政府がタバコとアルコールの消費を減らすために税金を課している。最近は、砂糖も標的にされはじめた。2011年にハンガリーが世界ではじめての精税を導入したのを皮切りに、フランス、イギリス、サウジアラビア、タイ、そしてメキシコが後に続いている(メキシコでは、人口の70%が肥満と推定されている)。

政府にとって、人々が健康を維持し、活動的であり続けるよう促すことの重要性はますます高まっていくだろう。ヨーロッパ人のおよそ3人に1人は、十分に体を動かしていないのが実情だ。運動不足は心臓病と糖尿病と大腸癌の原因になり、ヨーロッパの年間死者数の10%に関係していると推定されている。地域によっては、自治体が運動不足対策に乗り出しているケースもある。たとえば、歩行者や自転車利用者にとって魅力的な町をつくるために、都市計画専門家の協力を得て、公共スペースを増やしたり、安全な歩行ルートや自転車ルートを設置したりしている都市もある。

僕はタバコもアルコールもやめた人間なのでそのやめた後の恩恵が身に染みてわかる。何より酒、タバコ代を自己投資に充てられるし、趣味などに勤しむこともできる。ファッションにもお金を使えるようになり自己肯定感が上がるなど様々な恩恵を得られる。

人生100年時代の身の振り方を複数のバックグラウンドを持つ登場人物ごとに紹介。自分に当てはまりそうな登場人物の軌跡を追うことで追体験が可能。ネガティブな印象を持ちがちな未来をバラ色に変えるための処方箋がここに。

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