未分類

ESG思考|夫馬賢治|激変資本主義1990-2020、経営者も投資家もここまで変わった

ESGとサステナビリティは世界の勝ち組企業の常識。「E<環境>S<社会>G<企業統治>」の取り組みに遅れがちな日本に向けたESGの教科書。

スターバックスの経営

スターバックスの経営については、カジュアルで洗練された内装、フレンドリーな店舗従業員の育成文化、消費者から支持され続けるブランドマネジメントなどが大きく注目されてきた。しかしその一方で、スターバックスがそれら以上に何を重視し、定量目標まで設定していたかについては、日本ではほとんど着目されることがなかった。それもそのはず、スターバックスの店内表示や広告を見ても、フェアトレードや環境配慮などといった表示はほとんどない。この事実から、スターバックスは、消費者から支持されるために必要なものはフェアトレードや環境配慮といった「きれいごと」ではなく、あくまで「商品の質」と「居心地の良い空間」だと捉えていたことがうかがえる。

では、スターバックスは、消費者に訴求するためでもないのに、何のために、わざわざそこまでしてフェアトレードや環境配慮を大規模に手掛けていたのだろうか。実は、このような「わざわざ」とも思えるアクションを2008年頃から展開していたのは、スターバックスだけではない。日本でもよく知られているグローバル企業はほぼすべてこの時点で同様のアクションをとり始めていた。しかし、今に至るまで日本ではほとんど知られてこなかった。このあまり語られてこなかった大いなる謎を解き明かしていくのが、本書のテーマだ。

フェアトレードやハミングバードプロジェクトなどのスタバの施策は利用者にとっても継続利用の一要素となっている。多少豆が高くても僕がスタバでコーヒー豆を買う理由はフェアトレードにある。もちろん安い値段で買うのもメリットではあるがその値段の裏にはコーヒー農園で働く人たちの給料が皺寄せとして低くなっていたり下請けに行くほどきつい勤務体系があったりと見過ごすことができないところがある。

投資家という存在の大きさ

我々は資本主義の社会に生きている。以前は社会主義陣営という別の存在がいたのだが、1991年に冷戦が崩壊し、今や共産主義体制を取っている中国やベトナムですら、資本主義を受け入れている。資本主義を象徴する存在が「資本家」であり、今日では投資家や株主と言われる存在であることは多くの人が理解していることだろう。

資本主義の中でも、特に注目されるのが「アングロサクソン型資本主義」と呼ばれるものだ。「アングロサクソン型資本主義」をデジタル大辞泉で引くと、次のように書いてある。 米国・英国で典型的にみられる資本主義の形態。企業は金融市場から直接資金を調達し、株主利益の最大化を優先する。業績が悪化した場合は、株主価値を維持するために積極的に人員を削減するため、雇用は不安定になる。賃金制度では成果主義をとり、自己責任を重視。政治的には小さな政府を志向する。

脱資本主義の人たちは、このアングロサクソン型資本主義を何十年もの間、批判してきた。しかしそれでも、アングロサクソン型資本主義は衰えることなく続いてきた。衰えるどころか、資本主義を受容した新興国の隆盛により、アングロサクソン型資本主義はむしろ広がっているとも言える。

新興国の中でも経済成長が著しいシンガポール、香港、インド、スリランカ、南アフリカ、ケニア、ナイジェリア、エジプトは、どこもイギリスの旧植民地だった国だ。これにアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドというイギリスを出自とする先進国を加えると、経済大国はおおむねアングロサクソン型ということになる。中国でもメキシコでも、経済エリートたちは、こぞって米英のビジネススクールに通い、アングロサクソン型の経営を学ぶ。新興国の学生にとって、外資系金融機関に就職するのは一つの憧れだ。最近ではGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)やスタートアップ企業への人気が高まっているが、彼らも資本主義を積極的に受容し、成長していこうとしている。

経済大国はおおむねアングロサクソン型でこれらの地域の人たちはこぞって米英のビジネススクールに通う。そして均一なアングロサクソン系の経営を学ぶことに。GAFAの人気の高まりはそんなところからも来ているようです。

ESG思考を身につけるのは現代のビジネスマンにとって必須のスキル。世界で活躍しようとしたらなおさらだ。日本国内でもこのような動きは活発で若い人ほどフットワーク軽くこれらを身につけようとしている。もうESGなしにビジネスを語れない。

※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。

【サブスク】 Kindle Unlimited

Kindle Unlimitedの詳細はこちら

僕が利用している読書コミュニティサイト

【本が好き】https://www.honzuki.jp/

【シミルボン】https://shimirubon.jp/

 

-未分類
-, , , , ,

© 2024 51Blog Powered by AFFINGER5