限りある時間をより有効に使うため古今の哲学、心理学、スピリチュアル思想を駆使した実践的な方法論を披露。全てのことを完璧に終わらせるという強迫観念を捨て、自身の有限性を知った上で確立される有意義な人生の築き方を紹介。
戦略的諦め
やりたいこと、やるべきこと、他人にやれと言われたこと──それを全部やるだけの時間が本当にないのだとしたら、もう諦めるしかない。どんなに悔しくても、どんなに人に 嫌われても、時間がないのだから仕方ない。やることリストが終わらないからといって、 自分を責める必要はまったくない。やれることはやる。できないことはやらない。それだ けだ。「もっとやれ、全部やれ」という内なる暴君の声は、ただの勘違いだから無視していい。
時間は有限、やらなければいけないと思っていることの中には、とりわけ今やらなかった事で、のちに不利になることなどないものもある。そうした偽物のタスクを振り分けて、今やらなければいけないことを選別する審美眼が必要。特に他人から与えられたものの中にはいらないものが多い。
便利になったのは良いのだが…
たとえば配車サービスのUber（ウーバー）は、タクシー会社の番号を調べて電話したり、路上で空車のタクシーを待って呼び止めるという「痛み」を解消する。 Apple Pay（アップルペイ）のようなデジタルウォレットは、バッグの中から物理的な財布や現金を取りだすという「痛み」を解消する。 フードデリバリーサービスの Seamless（シームレス）は、お店の従業員といちいち会話するという苦行から解放され、スマホだけでコミュニケーションが完結することを売りにしている。 たしかに、そういうサービスは生活をスムーズにしてくれる。だけど、スムーズになることは、本当にいいことだろうか? むしろスムーズではない日々の手応えこそが、人間関係を深め、心身の健康やコミュニ ティの健全さを保つ鍵なのではないだろうか。
ネット注文やデジタル決済、配車サービスにフードデリバリー、便利になったのは良いことだけど全ての人が飛びつくかというとそうでもなかったりする。僕のよく行く近所のスタバでもデジタル決済は使っているものの、モバイルオーダーは一度だけ使ってそれ以降使ってない。ただでさえ人との関わり合いが希薄になった世の中でコーヒーを注文するときぐらい声を発したいと思うからだ。僕はコミュ障だがコミュ力の高い店員さんは話題を捻り出してくれるのでいつも癒されている。
時間を思い通りにしようなんて無謀
時間を支配するという究極の幻想を追い求め、宇宙に爪痕を残したいという無謀すぎる願いを捨てられずにいるからだ。 限られた時間を思い通りにコントロールできず、正確に予測することさえもできない僕たちは、この先もずっと未来への不安を抱えつづけるだろう。つねに不確かさを感じながら、何が起こるかわからない未来を無力に待ち受けるしかない。
時間を思い通りに操れたらなんて幻想は捨てた方がいい。時間管理のスキルを身につけようと関連書籍を何冊読んでも結局時間は有限であることに変わりはない。なんとか時間を捻り出したと思ったらまた新たなタスクが。
一つずつ丁寧に
先延ばし状態を許容しながら、やると決めたことをひとつだけ、粛々と進める。 やっている最中は不安に感じるけれど、やがてひとつのプロジェクトをやり遂げれば、それを補ってあまりある達成感が得られるはずだ。そうやってプロジェクトを着実に終わらせる経験を積めば、先延ばしが溜まっている状態もそれほど不安に感じなくなってくる。 もちろん、あらゆることを先延ばしできるわけではない。 請求書の支払いは期日まで にやらなくてはならないし、返信が必要なメールや、子どもの送り迎えも待ってくれない。それでも、この方法を使えば、いま何をやるべきで、何をやるべきでないかが明確になる。
時間に抗わず先延ばしを許容しながらシングルタスクで粛々と進める。限りある時間を有効利用しようとさまざまなライフハックを試すのもいいが、ほどほどにしないと逆効果。新たなライフハックを取り入れる間に仕事が一つ片付いてしまうなんてことも考えながら時間を使いたい。自分に投資と言ってセミナーに参加するなどする人もいるが目的が参加になりがちなので要注意！
時間管理の書籍は数多くあるがこの書籍は時間が足りないことを許容するという新境地に立つ画期的な内容。時間は有限なんだから諦めるべきところは諦めてもっと建設的な話をしよう！！
※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。
【サブスク】 Kindle Unlimited
僕が利用している読書コミュニティサイト
【本が好き】https://www.honzuki.jp/
【シミルボン】https://shimirubon.jp/