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21世紀に生きる私たちは、資源と環境の限界に直面している

このまま信じていたら人類は滅亡する!21世紀に生きる私たちは、資源と環境の限界に直面している人類最初の世代。しかし、その原因を作ってきた「主流派」と呼ばれる経済学者たちは、それをまったく無視し続けている。「地球の資源と環境には限りがある」ということを認めず、植民地時代と変わらず経済成長と進歩を結びつけ、現実を見ずに数字上のものばかり追い求めている。これは科学的な学問ではなく“宗教”だと著者は批判する。このままでは将来世代にすべてツケが回ってしまう。技術者・経営者として資源収奪や環境破壊の現場を見てきた著者が警告、そして新たな経済のあり方「自然資本経営」を提言する。実は、そのヒントは日本にあった!

本来は繋がっていたものと心が離れていった

科学技術の進歩と大量生産・大量消費そして大量廃棄の物質文明の〝進歩〟により、心を込めてものをつくることも、ものを大切にする心も失われました。繋がっていた、〝もの〟と〝心〟は、不毛の断絶を引き起こしています。「もったいない」という言葉も死語になりつつあります。ケニア共和国元環境・天然資源省副大臣で2004年のノーベル平和賞受賞者、ワンガリ・マータイ(1940~2011年)は「MOTTAINAIキャンペーン」の提唱者でした。彼女は生物学者で、国連平和大使でもありました。彼女の来日によって〝ご本家〟の日本でも一大ブームになり、日本人に「もったいない」を思い出させてくれました。その功績から旭日大綬章を受章したのです。しかしそれも束の間、いまはすっかり忘れ去られている始末です。グローバリゼーションによって、もの(商品)は非人間化し、人間自身は非人間的なもの(商品)になる一歩手前ではないでしょうか。

本来は日本から始まった「勿体無い」という考え方、ものが溢れ、洋服などもファストファッションなどにより流行を追うことで、1ヵ月、いやそれ以上の速さで消費さてています。もちろん根強く勿体無いという精神は残っていて、それがメルカリなどのフリマアプリの成功に一役買ったと言えそうです。僕は出品するのと適正な値段ってどれくらいだろうと思案する時間が勿体無いので、洋服はZOZOの買取サービスに送りつけて一括査定、査定額には文句は言わない(便利なので)。本も読まなくなったものは、ブックオフの「宅本便」でこれも査定に文句は言わないで根がつかなかったら処分してもらうようにしている。家の本棚はいつもすっきりしていて爽快ですよ。

労働者のメンタルケア

2015年5月 31 日付けの『日本経済新聞』に、「企業の経済損失は膨大」という見出しで「労働者の精神的不調による生産性低下が著しく、その経済的損失は年間4・3兆円と試算されている」という記事が載りました。労働者の精神的不調は、企業の労働生産性追求によるものだけではありません。都市化と人口の超過密化が、日常的に人間に過度のストレスを与え、それに適応できなくなったために精神的不調をきたすという側面も大きいのではないでしょうか。現代文明の病理です。〝もの〟と〝心〟ばかりでなく、人と人との心の繋がりも離れていきます。

僕も多分に漏れず、メンタルを病んで仕事を辞めざるを得なかった人だ。こうした精神疾患により離職する人間がいると新たな採用費用や仕事を一から覚えてもらう時間などの関係上大きな痛手を負うのは企業も同じ。仕事を辞めてから、再就職する際も、朝礼が気持ち悪い会社だったり企業風土がイケイケ過ぎたり、会長の奥さんが化粧品の販売(ネットワークビジネス)をやっていて従業員がネズミ講でいう子になっていたりと僕には合わない会社ばかりで就職活動を諦めてはや10年以上。すっかりビジネスに必要なスキルは陳腐化してしまいさらに就職困難な状況に。会社にはメンタルを病む人がいないような会社風土を実現しないと損失も大きいし、噂はすぐ拡散される時代、新規雇用戦略にも影響します。

トマ・ピケティ

トマ・ピケティ (フランス、経済学者 ● 1971年~) 「率直にいって、経済学という学問は、数学に対する、そして純粋理論的でしばしばイデオロギー的に偏った推測に対する子供じみた思い入れを克服できていない。そのために、歴史的研究や、ほかの社会科学との協働がないがしろにされてきた」このように、正統派経済学者でもあるはずのピケティすら、経済学者が数学に対して子供じみた執着を示すことを批判しているのです。

ピケティの提唱する累進課税の強化には僕も賛成(僕は底辺なのであまり課税されませんww)。IT企業の創業者など一部のべらぼうに金を持った人間が平均年収を押し上げていて、庶民から見ると平均年収もちょっと高いのではと思うぐらい人っています。累進課税を強化すれば、そうした、もうこれ以上ないぐらい稼いでいる人からガッツし税金を取り福祉や教育に回すことだってできる。

このままだと経済学によって世界が滅ぶとまでいう著者。読んでいくとシンギュラリティなどと同様、経済学にも負の部分があるのがわかる。過去にないスピードで世の中が変化していっており経済学を信奉しすぎると大変なことになるかもしれないとすら思えるように。

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