行動するのに理由を求めない、あれこれ考える前に行動を!始める、進める、続けるための禅講座。100日続ければ習慣になる、頭ではなく体に叩き込む方法論。前向きで行動力にあふれた人生の作り方を伝授!
考える前に動く──それが、禅の基本
人はみな、それぞれ独自の人生を歩んでいます。
その一歩、一歩に色濃く影響を与えているもの。
それが「習慣」 です。
みなさんにも長年の間に身についた習慣があるでしょう。
たとえば、朝。
早い時間にスパッと起きる人もいれば、いつまでも布団の中でグズグズしている人もいる。当然、朝の過ごし方は違ってくるわけです。
前者は、家を出るまでに余裕がありますから、きちんと朝食もとれますし、その日のスケジュールをチェックすることもできます。 一方、後者は、食事をとったり、とらなかったり、身支度をきちんと整える時間も十分にないまま、家を飛び出すことになるのです。
仕事の面においても、プライベートの面においても、どちらがその日一日を充実して送れるかは、いうまでもないでしょう。
その朝の習慣は、一年三六五日、何年も何十年も繰り返されるのです。両者の人生が大きく違ったものになるのは明らか。 習慣は、ある意味、とても怖いものといえます。
ここで考えていただきたいのは、朝起きるのは誰にとってもつらい、ということです。驚異的に寝覚めがよいということならともかく、「もう少し寝ていたい」「布団から出たくない」という誘惑に駆られたことなど一度たりともない、という人はいないはずです。
それでも、起きる。つらくても、起きる。要はそうするかどうかです。
そして、それをコツコツ続けるかどうか。続けていけば、つらさを感じなくなり、さらには、スパッと起きることの心地よさを感じるようになるのです。
それが、早起きが習慣になるということでしょう。
イングランドの劇作家・詩人のジョン・ドライデンに次の言葉があります。
「はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる」
習慣(とりわけよい習慣)は、自然につくられるものではありません。
意志を持って何かに取り組み、それを繰り返していく、という人の行動があってはじめてつくられる──というのが、ドライデンの箴言の前段の意味です。行動しなければ習慣にはならない、ということですね。
しかし、いったん習慣になってしまえば、今度はその習慣が人をつくる──。このドライデンの箴言の後段は、習慣が人生の歩み方を決めるのだ、という解釈もできそうです。
習慣というのは面白いもので、毎日がキツくても習慣化されたことは自然とできてしまう。まずは100日続けてみましょう。そこからは楽にこなせるようになります。もし三日坊主で終わりそうなら、三日坊主を何度も重ねる。そうすることで三日が六日、九日と増えていきます。
一歩一歩の「プロセス」を大事にする
行動には必ず結果がついてまわります。
そして、その結果で評価を下されることが多い。営業の仕事であれば、商品をいくつ売ったかという、そのことだけで能力が判定されたりします。とにかくたくさん売れれば〝できる〟とみなされ、売れなければ〝できない〟と決めつけられるわけです。
往々にして結果にいたるまでのプロセスは見落とされます。
しかし、実際に人が動いているのはプロセスにおいてでしょう。そのことに 真摯 に取り組み、汗を流すのも、適当に手抜きをするのもプロセスの中でです。
しかも、結果は必ずしも、プロセスに見合ったものとはなりません。汗を流したからといって、いい結果に結びつくとはかぎりませんし、手抜きをしても好結果につながることはあるのです。
それを考えたら、大事なのは結果ではなく、じつはプロセスにあることは明白です。吉田松陰の言葉に次のものがあります。
「長所を見て短所を見ず、心を見て結果を見ず、それで人は集まってくる」
「心を見て結果を見ず」とは、その結果にいたるまでにどのような心向きでことに臨んだかを見なさい、ということでしょう。意欲や意気込みは十分だったか、力を出し惜しみしなかったか、粘りはあったか……。見るべきところはそこなのです。
仕事についていえば、たとえば、部下の〝心〟を見る上司であってこそ、部下から信頼を寄せられ、部下についてきてもらえるということでしょう。 結果重視に偏って接していては、いつか必ず人心は離れます。
この言葉は自分の内にも問いかける必要があります。「結果オーライ」という言い方もあるように、人は結果にこだわりがちです。
それが、結果を求めて手段を選ばず、という落とし穴に落ちる要因ともなっている。結果を出すためなら人を 欺いたり、みずからの良心に背いたりすることも厭わないという人が、悲しいかな、少なからずいるというのが現実でしょう。
しかし、それは充実した人生からどんどん離れていくことに等しいのです。そのことに気づいてください。一所懸命動かなければ、汗をかかなければ、充実感は得られません。
結果のいかんにかかわらず、「とにかくやれるだけのことはやりきった」と感じられるかどうか。プロセスを大事にする習慣にシフトしましょう。一歩、一歩を大切にしましょう。
毎日やれることはやったと思えるような行動を心がけよう。するとサボった日は罪悪感に苛まれる。それがストッパーとなり習慣を継続させます。結果を求めるのも大事だが、プロセスをきちんと踏むことを心がけよう。
禅の教えを生活習慣に落とし込むことができれば習慣化は簡単になる。日々の積み重ねは圧倒的にコスパの良い学習方法なので、めげずに続ける気力を持とう。モチベーションが上がるならご褒美で釣っても良い。日々の生活に関するものをアップデートするだけで気分は上向きになるものです。
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