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見ない、聞かない、反省しない|大嶋 信頼|──なぜかうまくいく人の秘密

学校の先生や親が子供によく言う「よく見なさい」「よく聞きなさい」「反省しなさい」。世界は親や先生世代の時代とは変わっきているのに本当にそれでいいのか?これまでの常識を振り回されては疲れるばかりで本質を見失うかも。もっと自由な発想、実践するのを助けてくれる書籍。

直感力が失われていく時

直感力は真実を見極める力であり、真実は100%、私の幸せのためにある。

子供は「美味しいもの」が目の前に来ると、食べたことがなくても、目を輝かせます。美味しくないものには目もくれないのに、美味しいものが運ばれて来た瞬間に興奮するのは、直感力が働いているから。

脳のネットワークを使って「真実(美味しい)」という感覚を受け取り、不味いものは選択せず、美味しいものを選択することができちゃいます。

おじいちゃんとおばあちゃんは孫のことが可愛いから「美味しいものがわかるんだね!」とその光景を微笑ましく見ています。するとそれを見ていた母親が嫉妬の発作を起こします。 「このまま好きなものばかり食べさせていたらわがままな子供になる!」とか「偏食になって不健康な子供になってしまう!」という理由をこじつけ、正義の味方に変身した親は「ダメでしょ、好きなものばかり食べていたら!」と叱ります。

すると子供の脳にも親の発作の電流が伝わり、「ビビビッ!」と感電して「妖怪いじけ虫」に変身してしまい、直感力とは逆の「ダメな選択ばかりする」人格になってしまうのです。

直感力が働いていれば、肉などの美味しいものを食べたら、今度は「体が野菜を欲している」と感じ、自然にバランスのよい選択ができるのに、「妖怪いじけ虫」に変身しちゃうと、破壊的な人格になっているから「美味しいものしか食べたくない、野菜は食べない」となります。  その結果「なんでちゃんと野菜を食べないの!」と親に怒られ、「親のコントロールで健康を保つ」という状態になるのです。親がもしこの時に直感力を使っていれば、子育てに成功した時間軸の自分の脳にアクセスできます。その直感力に触れた時に、親は「子供を見ない!」になって、目の前にある「美味しいもの」を味わって食べることができます。美味しいものを食べたら、やっぱり「野菜が食べたい!」と自動的になります。そして、野菜をムシャムシャ食べている親を見ながら、子供も美味しそうに野菜を食べている姿が目に入ってきて、にっこりと微笑むことができるのです。

美味しそうなもの、ご馳走は食べたことがなくても何となくわかる。そんな子供の頃の経験が皆あると思う。友達の家や祖父母の家に行った時のご馳走や誕生日などのイベント。子供は目を光らせて美味しそうなものに目をやります。そんな直感力が働いているのです。野菜を食べない子供がいたらその辺を演出してあげれば案外簡単に野菜嫌いが克服できるかも。

キラキラと輝いてもいい

子供が不登校や引きこもりになっている親御さんが「私たちの育て方でこんなになってしまいました!」と嘆いている時に「反省しないでいいんですよ!」とカウンセラーは言います。

正直な話、私は、この「反省しないでいいんですよ!」がどうして効果があるのかはっきりわからないで使っていました。

ある厳しい精神科医の下で働いていた時に「私たちのせいで娘がこんなことになってしまいました」と嘆き悲しんでいた親御さんに、その精神科医は「それはあんたたちの自己憐憫だね!」と冷たく言い放ちました(自己憐憫とは自分で自分を可哀想だと思うこと)。

その精神科医は「あなた達が悲しんでも子供は変わらないのだから反省しなくていいですよ」と言うのをインパクトのある言い方に変えただけ。「子供のために嘆いているのではなくて、自分たちがかわいそうに思って泣いているだけ」と言われたら、どんな親でもショックを受けてしまいます。

精神科医はそんなひどいことまで言って「親の反省」を止める必要があったのか?

このミステリーを紐解くのがおもしろくなってきます。

親の反省は「他のお子さんたちは引きこもっていないのに、私の子供だけがこんなになってしまった!」というところから始まります。「私の育て方が間違っていた!」と反省して、さらに「私の愛情が足りなかったから!」と反省してしまいます。

ポイントは、「うちの子供だけが」と、周りの人たちと比べて自分だけが違う、という孤独を感じてしまうこと。要するに「自分たちだけが違う」という孤独を感じた時点で「発作」が起きてしまって、言動が「私の育て方が間違っていた」という反省になっています。反省している時は発作が起きているのです。

両親が発作を起こして「反省」してしまうと、子供も「自分は他の子たちと違う!」という孤独から発作を起こして破壊的な人格に変身してしまいます。そのために「自己破壊行動がやめられない!」という感じでゲームを一晩中やってしまいます。

夜の10時から2時の間に寝ていなければ、成長ホルモンの分泌に不具合が出て、発作の引き金になる血糖値の乱高下も起きやすくなります。だから、昼夜逆転している子供は「発作が止まらない!」となり、両親もその子供の発作に感電して「反省!」が止まらなくなります。両親の「発作」に子供がまた感電して、さらに発作が酷くなり、という発電所家族ができあがるのです。

昔の日本だったら「ご先祖様に申し訳がない!」と両親は反省して、自分たちの対応を変えて子供をまっとうな世界に送り出そうと努力していました。最近では、間違ったキリスト教文化が入ってきてしまって「自分が犠牲になっても子供を愛さなければ」と反省して、自分の身を犠牲にしても子供をまともな世界に戻してあげなければ、という考え方になってしまいます。けれども、根っこは一緒で「ただの発作!」でした。

だから「自己憐憫だね」と両親に言った精神科医は「両親の発作をひどいことを言って怒らせることで止める」という意図があったのです。これは相手を怒らせたり、逆にこちらが怒って発作を止める手法で、私はこれを「カウンターショック!」と呼んでいました。

子供が不登校になって悩んでいる親御さんは結構いると思うが、親の責任と自分を責めなくても良い。様々な要因で学校でいじめられたりして不登校になるのであってあまり親の育て方云々は関係がないように思う。それよりも子供の性格的な問題やただ運悪くいじめのターゲットにされてしまっただけだったり。僕も世の中でいういじめの対象にならないための処世術を学校で学びましたが、社会に出て同じような経験をすることに。いじめの対象になる人間には特徴があるのかも。

人生を楽に考える「見ない」「聞かない」「反省しない」これを徹底すれば、いくらか希望の光が見えてきます。過去を振り返るだけでは前へ進めません。次のチャンスに備えて反省はそこそこで終わらせましょう。

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