多くのトップリーダーを取材してきた著者が、長らく続く日本企業の苦境の真因を喝破。苦境の原因は商品でも、価格競争力でも市況でもなくNo.2の不在。企業がサバイブするための共通方程式を解き明かします。
今こそNo.2精神を問い直せ
常に新しい製品の開発・販売をし、新たなサービスの提供を行うこと。安定した収益を上げること。その収益で社員の生活を守り、株主に還元し、先行投資を行い、社会に貢献し、社会から尊敬される企業になることである。
その原動力となるのは、じつは社員の自発的、内発的な働きにほかならない。社員の高いモチベーションであり、現状を変えようとする熱意、成長への情熱だ。
社員のやる気を引き出し、仕事に対するやりがいを感じてもらえさえすれば、どんな難題に直面しても克服できる。事業を革新しなければならないときにも、時機を逃さず変革できる。社員のモチベーションさえ高まれば、会社はよい方向に動くのである。
それでは、だれが社員のやる気を起こさせ、仕事にやりがいを持たせるのか。
それが、本書のテーマである「 No. 2」だ。
極端なことをいえば、たとえ社長の能力が低くても、 No. 2の役割を担う人間がきちんと機能していれば、企業は持続的成長を 遂げ、存続することができる。その意味で、 No. 2が果たす役割はきわめて大きい。
創業経営者、二代目・三代目社長、サラリーマン社長、ベンチャー社長、女性社長、NPO法人社長……これまで五〇〇人以上のトップに会って私が得た結論は、「人心を 鼓舞 し、組織を活性化し、持続的成長をもたらすのは、カリスマリーダーではない」ということである。
長く続く会社ではこのNo.2がきちんと機能している。いくら強力なリーダーシップを取れるトップだったとしてもNo.2が不在だと統率力に欠ける組織になってしまう。調整役の彼らの存在が欠かせないものと理解している会社は強い。
トップの決断を円滑に下まで
いくらトップが「こういう商品を開発すれば必ずヒットする」「こういうサービスを提供すれば 大儲けできる」と考えても、社員の賛同を得られるとは限らない。それが正しいかどうか、未来はだれにも読めないからだ。商品がヒットして、あるいはサービスが利益を出して、初めて「正解」ということができる。「解」は常に、消費者、顧客、マーケットに握られているのだ。
しかし、「ウチの会社は、顧客のため、世のため、人のためにこういうことをしたい。社員が行っている仕事が光り輝いて見え、世間から高い評価と信頼を得られるようになりたいんだ」というトップの熱意は、社員みんなに伝わり、賛同を得ることができる。経営の根底にあるのは、「これがやりたい」というトップの情熱だ。それが正しいか、正しくないのかは、歴史が評価することになる。
トップの決断が必ずしも受け入れられるとは限らない。そこでうまく下をコントロールできるNo.2の存在が必要となる。間に挟まれる形となり円滑にトップの意向を伝える潤滑油の役割を果たすわけだが、このことがわかっていない組織では強力なトップダウンに社員が辟易しているなんてことも。
No.2の必要性について論じた書籍は数多くあるがそのうちの一つ。リーダー研究というのは多くの書籍が出ていてその類のものだがNo.2について書かれた書籍が読みたい人はぜひ。
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