株はメンタルが9割 投資家脳に変わらなきゃ株は一生勝てない｜長田淳司｜投資におけるメンタル・コントロールを伝授

暴落はバーゲンセールだと思え！

２０２０年３月から世界市場を襲った新型コロナウイルスショックによる大暴落は、株式投資家を恐怖に陥れました。

米国市場はあまりの暴落にサーキットブレーカー（急激な下げの時にそれ以上下げないようにするシステム）が何度も発動され、日本市場も連日の大暴落。下げ止まる気配も見せず、まるでジェットコースターに乗って底なし沼に飛び込んだような恐怖に陥った投資家がほとんどでしょう。

あまりの恐怖に耐えきれずに持ち株を売り飛ばして損切り。しかし、結果的にはそこが大底で下げ止まり、その後の上昇局面では「またいつ下げるか」という恐怖感から手が出せずに、売ってしまった株の値上がりをただただ悔しい思いで見ているだけ。そんな方が多かったのではないでしょうか。

結果論ですが（本当は結果論ではありませんが）、もしも去年のコロナショック大暴落で売っていない、あるいは買っていれば、その後の株価上昇で利益になっていたはずです。事実、日経平均は一時３万円を超え、個別の銘柄も暴落前の水準以上に戻している銘柄が多数あります。

ではなぜ、暴落時に耐え切れずに売ってしまったのか？　あるいは買えなかったのか？

それは〝暴落〟という非常事態に直面したときに、冷静な判断をできない精神状態に陥ったから。つまり、メンタルの問題です。では、どうすればよかったのでしょうか？

〝消費者脳〟では「暴落は危険」と捉えますが、〝投資家脳〟は「暴落は儲ける大チャンス」として捉えます。このメンタルの切り替えができない限り、いつまでも〝負けるトレード〟をしてしまうことになります。

コロナショックは歴史的な大暴落にしても、株式市場では１年に数回は必ず〝調整〟という名の急落局面があります。そこでどういう行動を取れば儲けることができるのか？