板情報の解読により様々なニュースの影響をいち早く察知し当面のトレンドを導き出す科学。テクニカル分析の先駆者によるテープ解読!
テープ解読
テープ解読とは、単に株価の動きを確認するためにテープを見ることではない。
ニュースを読んだあと、「株が思ったとおりそれに反応していれば」売買を行うということとも違う。
特別情報や意見や情報に基づいてトレードすることでもない。
「値上がりしそうだから」買ったり、「弱そうだから」売ったりすることでもない。
チャートの形に従うなど、機械的な方法によってトレードすることでもない。
「突っ込んだから買い、吹き上げたから売る」ということでもない。
また、以上のほか、無数の人々が方法も計画も計算もなしに、多くの愚かなやり方を実行しているが、そのどれでもない。 テープ解読の定義 私たちの考えるテープ解読とは、テープに基づいて株価の当面のトレンドを確定する科学である。
それは、現在のテープ情報から、将来起こりそうな出来事を予測する方法である。
テープ解読とは素早く常識を働かせることである。その目的は、株価がアキュミュレーション(大口取引者による目立たない買い集めの段階)や、ディストリビューション(大口取引者による目立たない売り抜けの段階)、マークアップ(強気相場を通した値上がりの段階)やマークダウン(弱気相場を通した値下がりの段階)、あるいは大口取引者が絡んでいない状態のいずれにあるのかを決めることにある。テープ解読者は、一連の取引のひとつひとつから― 相場の万華鏡の各変化から― 推論を引き出そうとする。新しい状況を理解し、その内容を素早く頭の中の分析機械にかけて結論を出し、冷静に正確にそれを実行しようとする。 需要と供給 テープ解読とは、各銘柄の背後にある力について、相互の関係や全体との関係を分析することによって、個別銘柄や相場全体の目下の需要と供給を測定することである。
テープ解読者はデパートの店長に似ている。店長のオフィスには、さまざまの部門から何百もの販売報告が入ってくる。彼は店全体のビジネストレンド―需要が強いのか弱いのかに目を光らせているが、需要が極端に強かったり弱かったりする部門があれば、特別に注意を払う。ある部門の品揃えが不足しそうだと見ると、仕入係に指示して買い付け注文を出させる。動きの悪い商品があれば需要が少ないと判断して、値下げをし、お客の買い気を誘う。
一日中ひとつのポストに張りついているフロアトレーダーは、デパートの一部門の仕入係そっくりだ。仕入係は担当商品の需要について、だれよりも早く変化に気がつくが、それをほかの部門の需要と比べることができない。
フロアトレーダーの場合にも、例えば買い持ちしてるユニオン・パシフィック株が強力な上昇トレンドにあっても、別の株が大幅に下落した余波を受けて、思いがけず値下がりすることがあるかもしれない。そうなれば、持ち株を売ろうとする連中と一戦交えざるを得ないだろう。
板情報をもとにトレードするにはそれなりに市場感覚が必要。いかにポジティブなニュースが流れていたとしても、関連銘柄など別銘柄に大きな売りが入って大幅下落した場合その影響が出ることも。そうなると持ち株をパニック売りしようとする人との戦いが勃発する。
マーケットテクニック
テクニカルな条件
相場全体や個々の銘柄の先行きを判断するとき、実際に動いた結果だけでなく、動くべきときに動かなかったという事実にも注意を払うべきである。例えば、ユニオンを一二〇ドル以下で買い集めた大物筋が一八〇ドル以上でそれを売り抜けたとする。このとき、株が強力な保有者の手から弱小の保有者の手に移ったせいで、三〇ポイントほどの値下がりの可能性が生じる。ところが、実際はそうならず、下落幅が上昇幅に比べてほんのわずかだった場合、テープ解読者は、ユニオンが再び高値を更新するはずだと推測する。下げ圧力に対して頑強で、近い将来、大きく反発する可能性があると考えるのである。
ユニオン・パシフィックが、続く二週間の間に三〇ポイント上げる見込みがあったとしても、その動きを相当に先延ばしするような出来事が起きるかもしれない。それでも、テープ解読者はその長期的な見通しをしっかり頭に入れて行動しなくてはならない。たっぷりとある時間と資金は、最大の成果を生み出すときにこそ使わなければならないのだ。最大のチャンスを狙った結果として、何日後か何週間後かに、ほかのどんな株と比べても一〇ポイント以上多く稼げそうな株のトレン ドをつかんだとしたら、成功の見込みはそれだけ大きく膨らんでいるのである。
頂点
長期にわたる上昇や下降が頂点に達するときには、普通、わずかの間に主力株が急激に大きく動く。一九〇九年二月二三日のブレイクでは、一日のうちにレディングは一二八 三/ 四 ドルから一一八ドルに、スチールは四六ドルから四一一/ 四 ドルに値下がりした。サザン・パシフィックが九七ドルから一一二ドルまでジリジリ上げたあと、最後の一日で七ポイントの急騰を見せた例もある。類例は数え切れないほどで、いちいち挙げるだけの価値はほとんどない。同じことは相場全体でも起きることがある。時間をかけて上昇したり下降したりしたあとに、並みはずれて激しい動きを見せ、たいていそれが頂点になるのである。
取引するならやはり安いときに買いたいものだ。今現在株価はどのあたりにあるのかはなかなか素人には分かりずらい。トレンドに乗って株を買ったらもうそこが頂点なんてことはよく聞く話だ。もしあなたがこれから株式投資を始めようとするならとりあえず勉強のために少額で始めることをお勧めします。いきなり退職金を全て今勢いのある銘柄に全部突っ込んだりするのは危険です。もしどうしても全額突っ込みたいなら期間を少し置いてS&P500系の投資信託かETFに数回に分けて投資するのがいいでしょう。人気になっている個別株は余程の審美眼がない限りギャンブル要素が強すぎます。
板情報を見ながら売買するには時間を割いて張り付いていなければならないので普通の人には無理です。アプリで売り時や買い時を知らせてくれる高機能のものも出ていますが、それでも仕事中に株価が気になるのはちょっとね。玄人向きの書籍。
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