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AI時代に仕事を奪われないため、文系が生存をかけ今すべきこと

「文系は本当に使いものにならない」のか……。人工知能の台頭、超高齢化社会への突入、終身雇用や新卒一括採用の終焉……。いま、これまでの常識が通用しない激動の時代が訪れている。そんな時代を、これといったスキルを持っていない文系は、どうやって生き残っていけばいいのだろうか。数々の外資系投資銀行で活躍した著者が提言する「つぶしが効く」文系になるための人生戦略。

20年後、あなたの仕事は機械がやっている

今から20年後、あなたは今と違った仕事をしているかもしれない。もしもあなたが時代の変化を先取りして、20年後の新しい仕事に必要とされるノウハウを身につけ、その結果、今とは違った仕事をしているのだったら、あなたの人生はおもしろいものになっているだろう。しかし、「チーズ」がいつかまた復活するかもしれないと待っているだけの人生だったら惨めだ。待っていても時代は戻らず、結局はあなたの仕事は無くなってしまう。

かつても機械化や自動化によって多くの職業が不要になった。例えば駅の改札口。自動発券機と自動改札により切符売り場と切符切りの人員は不要となった。高速道路の料金所などでもETCにより人員が大幅削減。地下鉄やバスなども多くがワンマン(←古いw)となり車掌は削減方向に。新橋から豊洲まで走る「ゆりかもめ」では運転手さえいない。

これからはホワイトカラーや知的専門職などもコンピューターに取って代わられる可能性が高い。実際の例だと一時期米国で話題となった、法律事務所で「ロス(ROSS)」という名の人工知能弁護士を採用した例。ロスは人間の弁護士とともに、破産関連の業務を担当し、機械学習によって数千件の関連判例を収集・分析、担当している事件に役立ち情報を抽出する。従来経験の浅い弁護士が担当していた仕事だ。

現在、文系の4分の3が「事務・販売・接客」に就いている

現実の社会を見渡してみると、文系学部出身者の多くが、代替可能性の高いとされる「事務」や「販売・サービス」の職種に従事している。

文系学部出身者で一番多いのが事務系で36%続いて販売で30%、そして3位は、サービス業従事者。この3つを合わせるだけでも73%を占めている。一方工学部出身者はこれら3つの職種に従事しているのは18%に過ぎず、多くは専門的・技術的職業従事者となっている。こうした数値を見ると、文系学部出身者の方が理系に比べると、この先、職を失うリスクが高そうだ。しかし、仮にあなたがリスクの高い職種で働いていたとしても、悲観することはない。少しでも高度な専門知識を身につけ、自分の行なっている業務の周辺知識を身につけることで知識の幅を広げればあなたの市場価値を高めることができる。

金銭解雇の導入で日本型雇用は崩壊する

終身雇用は守られるに越したことはない。しかし、この制度の元手は企業は積極策に打って出にくい。設備を入れ、人を雇って業務拡大・新規事業進出を図ったはいいが、失敗となると余剰人員を抱えることとなるからだ。いきおい日本企業は保守的な経営を余儀なくされてしまう。しかしこれでは、競争の厳しい国際社会において勝ち残っていくのが難しくなる。日本だけが正社員に終身雇用という特権をいつまでも与え続けていくには無理があるのだ。民主党や労働組合の反対で立ち消えになったとはいえ、将来いずれまた金銭解雇の話が復活してくる可能性がある。

日本では金銭解雇よりもっとひどい解雇方法が蔓延している。対象者に仕事を与えなかったり、追い出し部屋でひたすらテストを受けさせたりして精神的に追い込んだり。「キャリアインキュベーションセンター」という部署(これが「追い出し部屋」)に転属となり、求められるのは新たな仕事を会社の内外に探すこと。いわゆる再就職探し。1年間ここにとどまり続けると成果が出ていないということで給与を大幅カット。企業側もあの手この手でリストラ策を練っているようだ。もっと悪質なケースだとヘッドハント会社からリストラ対象者に「今よりも年収が高くなるから」と言った甘い言葉で転職を持ちかけ、会社に辞表を出した途端に転職話は無かったことになんて例も。こんなひどいリストラ方法が蔓延するぐらいなら、金銭解雇の方がまだマシだと思うのだが。

「三種の神器」を手に入れる

今の会社で上を目指すにせよ、転職するにせよ、起業するにせよ、役立つのは、①英語、②ファイナンス、③コンピューター(プログラミング)の三種の神器だ。この三つを手に入れることで、あなたの市場価値は格段に上がる。人工知能が発達し、翻訳機や翻訳ロボットが身近になっても、人と人との直接的コミュニケーションに勝るものはない。つまり、英語は必須だ。

①英語の習得は「日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。」の中でも紹介しているが、英語学習は今では格安で習得できるための方法がたくさんある。スカイプなどを利用して、フィリピンの人たちと格安でマンツーマンで指導を受けられるサービス(レアジョブなど)やお金に少し余裕がある方にはフィリピンに語学留学という手もある。毎日4〜6時間のレッスンに加え、3食・寝床付きで月10万円程度だという。

②ファイナンスは、そもそも会社とは投資家からお金を集めて、事業を行い、利益を生み出す以上その仕組みを体系的に知る必要がある。全体図がわかってはじめて、財務や会計などの知識が有機的に結びついてくる。

③プログラミングは、2020年から小学校での必修化を予定している。小さなお子さんがいる方はこれから、子供が学校で学んでくるプログラミングを教えることができるかも問われてくる。子供向けのプログラミングの本も多数出ているのでこれを機に1冊買って子供と一緒に始めるところからスタートしてもいい。

僕の場合、この3つのうち1つも武器として持っていない。さすがにやばいかなと思いつつ読書の合間にプログラミング学習アプリ『Playgrounds』で遊んでいます。どうせすぐ飽きてものにならないのだろうけどww

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