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推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない|三宅香帆|自分の言葉でつくるオタク文章術

推し活という言葉が定着して誰かを応援することがオタクだけのものでなくなった昨今。この想いをどうやって言葉にすれば良いのかといったことが起こりがち。アイドル・漫画・アニメ・映画・ゲーム…etc.どんな「推し」にも対応できる推し語り術!

「推し」という言葉の特徴

これまでも「ファン」や「贔屓」といった言葉はありましたが、「推し」という言葉の特徴は、「推薦したい」、つまりは誰かに薦めたい、という感情が入っていること。

単にこの対象を好きなだけじゃなくて「他人に紹介したい!」「魅力を言葉にしてその素晴らしさを分析したい!」という欲望を持つことが、推しの条件なのかもしれません。

しかし、どうやって推しについて語ればいいのか。

これだけ推しという言葉は流行っているのに、その語り方については、誰も教えてくれません。いや、もちろん好きなように語ればいいんですよ。思ったままに、好きな人やものの魅力をしゃべればいい。そりゃそうなんですが、一方で「誰か語り方を教えてくれよ」という気持ちになるのも正直なところです。

推しという言葉の意味からすると他人に紹介したいなどの意味も付加されるのだが、なかなかそういう意味で使ったことがなかった。推し語りするほどハマったりしないので、なかなかそういう機会もないのが僕。配信系アプリに生息しているので応援してる子はいるけど最近は自分を犠牲にしてまでの捨て身の応援はしないようにしている。エンタメとしてはコスパが非常に悪いのが配信アプリ。もちろん課金しないという選択肢もあるがそれだと応援にならない。課金アイテムやオーディションでの合格が前提の場合、やはりある程度は課金しないと応援にならない。無課金ならそれなりに時間を割いて応援しなくてはならず、最低限無料で得られるポイントぐらいは最大限贈らないと応援とは言えない。なんとも難しい世界。

「布教」する意味って、ある?

でも、スラングが通じない、仲間ではない人になにかを伝えたいならば、たとえ伝達速度が遅くなったとしても、少しまどろっこしく感じたとしても、注釈をつける必要があります。そのほうが、ちゃんと伝わるから。 たとえばラテン語で書かれた古典文学を刊行するとき。ラテン語を読める人なら、注釈をつけなくていいんですが、大抵の読者はラテン語が読めないから注釈をつけます。それって、まどろっこしいけど、優しさですよね。 ぜひ、ひとつひとつの単語に対して「相手にこの言葉は通じるかな?」と想像するクセをつけてみてください。そうやって、他人に対する想像力は磨かれてゆくのです。

……と、きれいにまとめたところですが。

いや、こんなに面倒なら、自分の推しをよく知らない人に語ろう、なんて思わないよ! 言葉ひとつ気をつけなきゃいけないなんて、推しを語る意味あるのかよ! と、今ごろあなたは本を投げ捨てたくなっているかもしれません……。

いや、本当にそうなんですよ。ぶっちゃけ「推しをよく知る仲間内」でしゃべる時間ほど楽しいことはない。ライブ終わりに友人としゃべるのも、観劇したあとにTwitterで感想を連投するのも楽しい。がんがんスラングを使って、超速球の会話をする。きっと皆さんも同じように、仲間内でスラングを使いながら楽しんでいらっしゃることでしょう。

しかし、推しについて、推しを知らない人にしゃべる。これほど労力が必要になることはありません。 そもそも推しという言葉が、推しがいない人には伝わりづらい。

「え? 恋愛の相手として好きなの?」なんて言われた日には、「そうじゃないんだけど、なんでわかってくれないんだぁ!」と八つ当たりしそうになってしまいます。「推しは推しだろ!」と言いたいところをぐっとこらえる、しかないのかもしれない。推しすらわかってもらえない相手に、なにを伝えることがあるというのか、と絶望する日もあるかもしれません。

それでも私は、推しについて語りたい。そう願うのは、ほかならぬ私もまた、誰かに推しを教えてもらったひとりだからです。 たとえば本や漫画や宝塚やアイドルやその他さまざまな、今の自分が好きなものを考えてみると、どのジャンルにおいても、知らない誰かがインターネットや本のなかで語っていた言葉が思い出されるのです。

昔読んだ、どこかのお姉さんが好きな本について書いていたブログ。漫画の批評を面白く書いた専門書。たまたま目にした宝塚の贔屓について永遠に語り続けるTwitterアカウント。興味がなかったアイドルグループの魅力に気づかせてくれた友人の発言。そのどれもが、推しに興味のなかった私を振り向かせるほど、魅力的な言葉たちでした。

どんなに推しが好きな人でも、その推しを知らない時期が必ずあったわけですよね、恐ろしいことですが。だからこそ、いつか推しに興味を持ってもらえるかもしれない、そのひとりがどこかにいるかもしれない、そう考える私は推しについて門外漢の人にも語りかけたい。

意外と私たちは、広い世界に立っている。だからこそ、この世界にいる誰かに、伝えたくなるんですよね。こんなに素晴らしいものがこの世にあるよ、と。 その願いを遂行するためには、割と工夫が必要になってくるんです。

布教活動といってもさまざまで友達をライブや舞台に連れて行ったり配信アプリをダウンロードしてもらったりと応援の仕方はそれぞれにある。僕はあまりそういうのが得意ではないので人に薦めたことはあまりない。自分自身、自発的に好きにならないとなかなか推せないタイプの人間なんで薦められても困る(笑)

推しの魅力を伝えたい、発信したいという人に向けた愛溢れる書籍。人に魅力を伝えるために必要な項目を再認識。生活に潤いを与える推し活。財布の中身は悲惨になりますが、足を踏み入れて未体験の境地に行っては見ませんか?

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