悩んで凹んでそんな毎日。気分転換しようにもなかなかポジティブになれない。そんな落ち込んだ状態に寄り添う内容の本。自分の心をよく知ることで、いつの間にか落ち込みにくい自分に変わっていきます。
心はいつもあなたの中で輝くお月様
私は、心の状態をよく月にたとえます。空にまんまるの満月が輝く日もあれば、新月の時には、月の姿さえ見えなくなってしまいます。雲に隠れたり、大気の影響で白い光が赤くなったり、傘をかぶったり、 嵐 や豪雨で月を見ることができない日もあります。しかし、ちょっと待てばあらわれます。そして、三日月、半月と少しずつ姿を変えて、また、まんまるの満月の日がやってきます。このように月は、満ちたり、欠けたり、隠れたりをもう何億年も繰り返しています。それでも、空から月がなくなってしまったことは、ただの一瞬もありません。気がつけば、白い穏やかな光を放ち、夜空をゆっくりと横切っていくのです。心もまったく同じことが言えます。いつもまんまるで満ち足りた状態でいることは、むしろ少ないのではないでしょうか?少し欠けている状態や、半分しか見えない半月のような状態、今にも消えそうな三日月状態。そして、新月のように、自分の心がまったく見えない時もあります。でも、なくなってはいないのです。消えてしまってはいないのです。心の形は様々に変わりますが、いつもあなたの中にあるのです。 次の満月の日を待つように、焦らずゆっくり待っていると、自分の心は戻ってきます。
心を月の満ち欠けに例えるのは分かりやすい。いつもそこにありながら、日によって満月だったり新月だったり見え方が変わります。人の心も同じで状態を形容するのに月は最適。新月の暗い日々の先には必ず満月のような輝く日常が待っていると信じれば気持ちも和らぐというもの。逆にうまくいきすぎている場合は行動にブレーキをかけるべく注意を払うなどの行動が求められます。
事実だけを受け止める
ある舞台での出来事です。みんなから慕われ、名優だと評判の俳優Aがいました。午前、午後と2公演だったのですが、どうも体調が悪く、午前の部を終えた時点で 40 度近い熱が出てきました。フラフラと倒れこみ、どうしても午後の公演に出ることができません。そこで、同じ劇団の俳優Bにピンチヒッターを頼みました。Bは、いつもAと一緒に練習していたので、セリフは全部頭に入っていました。十分演技力もあり、当然代役となる人材ではあったのですが、人気や経験では、俳優Aほどではありませんでした。上演にあたって、事情を説明すると、主催者は開口一番に「Aさんではないんですか」と言ったそうです。この言葉をどう取るかですが、マイナスにとらえてしまうタイプですと、「やっぱりAさんでないとダメなんだ」「私では代役は務まらない」「私は歓迎されない」という受け取り方をしがちです。しかし、主催者は「Aさんではないんですか」と言っただけで、それ以上は何も言っていません。別の受け取り方があるとすれば、「私は、こんな大事な役の代わりができる人材なんだ」という自信をもち、「お任せください。Aさん以上の演技をしてみせますよ」と言うこともできるのです。Bは、経験や知名度ではAにはかなわなかったかもしれません。しかし、「代役を務めるのは自分しかいないだろう」と思いました。役者として尊敬するAに安心して休んでもらうためには、自分が代役を演じきることが一番だと思ったのです。そして、見事に代役を務めあげ、役者としてさらに自信をつけることができました。結果、この公演の代役を務めたBは、これをきっかけにAと並び称されるくらい人気俳優となりました。 出来事自体には、よいも悪いもありません。 ただ、その事実をどのように受け止めるかなのです。
代役を頼まれたという事実だけに着目すれば自分は代役として選ばれるのに十分な人物として評価されていると考えるのが良い。もし力不足だったとしても今現在代役を務められるのは自分しかいない、選ばれたのだと胸を張って演技に望めばいいわけです。
たった一行の日記であなたが変わる
今まで勉強さえしていればみんなから認められ、自分の存在価値を認めることができたのに、社会人になってみれば、同期入社の仲間はみんなが優秀で、どんぐりのせいくらべ。そこで抜きん出ようと思えば、今まで以上の頑張りが必要なのですが、なぜか頑張っても空回りしてしまう──。そのうち、だんだん自分が嫌になってきて、「会社は自分などいらないのではないか」と思うようになるのです。私は、Cさんにノートに一日一行で自分をほめることを提案してみました。 「ほめられることなんて何ひとつありません。毎日、何をどうやってやればいいのかもわからないのに」と、自分はほめるに値しない存在であると言います。 「本当にそうですか? 今日、Cさんは今の状態を何とかしようと思って、相談に来たのでしょ?」 「はい」 「電話するの、とても勇気が必要だったのでは?」 「はい。何日もどうしようかと迷って、やっと電話したんです」 「昨日まではできなかったことを、今日はできたんですよね?」 「そうです」 「では今日は、そのこと、『自分のことを解決するために相談に行った。一歩を踏み出した』と日記に書きましょう」 「そうですね。何か、あまりすごいことでもないような」 「すごいことでないと、ほめてはいけないんでしょうか?」 「相談する自分って、何だか弱虫のような気がして」 「私は、勇気があると思いますよ」 「そうですね。勇気がいりました」 「もし、自分で見つけられなかったら『今日はこんなことがあった』と、お話に来てくだされば見つけるお手伝いしますよ」 「わかりました。やってみます」Cさんは、3日ほど何をほめる題材にするかを話しに来ましたが、4日目からは自分で書けるようになり、約1か月後、Cさんはノートを見せに来てくれました。
進学や社会人になるタイミングで今までは学年トップの成績をとって評価されていたのにいきなり同じくらいもしくは上のレベルの人間だらけの世界に放り込まれて心を病む人が意外と多い。今まで以上の頑張りが必要になり、大変だがそこで頑張れる人だけが評価をされるのだ。
落ち込む時は落ち込んで良い。そんな落ち込んだときにあなたに寄り添う言葉の数々。
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