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孫正義 起業のカリスマ|大下 英治|挑戦しつづける起業家の夢と冒険に満ちた痛快な半生!

高校中退後、渡米し大学生スタートアップ起業家として活躍した孫。斬新な発想と行動力で大胆な企業買収、事業を拡大し、40代には傘下企業800社を有するソフトバンクグループを築き上げた。そんな孫正義の痛快な半生。

熱血の行動力

孫は、あくまでも〝勉強の鬼〟になるという信念を貫いてきた。自分自身で納得するまで勉強するにはアルバイトをしている暇はなかった。一日五分で最大の効率をあげなければならない。頭をフル回転させるしかない。

孫は手を打った。

〈そうだ、発明だ。発明で稼ごう!〉

松下電器の創始者である 松下幸之助 は、一つの電源から二つの電球をともすことのできる 二股 ソケットや、それまでのランプよりも明るく長持ちする砲弾形電池式ランプを発明したのをきっかけに、松下王国を築きあげた。同じ人間である松下幸之助にできて自分にできないわけがない。

孫はそれまで、具体的に発明をしたことはほとんどない。小学生のときの夏休みに図画工作で出た課題で考えたくらいである。むずかしいには違いないが、不可能ではない。チャレンジしてみる価値はある。

しかも、発明品を商品化していくためには、試作品をつくり特許を出願し、どこかの会社に売りこみ、そして契約を交わす。そこまで行くには、いくつもの段階をのぼり詰めなければならないが、数年後、会社を興すときの十分な経験となる。

孫は数日後、ガールフレンドである優美に言った。 「おまえ、そのうち親からの仕送りを断われ」 「えっ!」  優美は、またなにを言い出すのかといった顔をしている。

孫はつづけた。 「おれも近々断わるつもりでいる」 「どういうことなの」 「おれがおまえを食わせるんだ。おまえはおれと結婚するんだ。そのうち籍は正式に入れる」

あまりにも唐突で、有無を言わせぬ孫らしいプロポーズだった。孫は背負うものを多くして自分で自分を追いこんだのである。

孫は、さっそく特許に関する本を買いこんだ。いくら発明したとしても商売にするためには特許をとらなければならない。かじりつくように本を読みあさった。

一方、孫は一日に一つ発明することをおのれに課した。一日に一つの発明というのは天才発明家エジソンでも不可能なことであった。孫はあえてその不可能に挑戦した。孫は考えていた。

〈二つや三つの発明品を考え出して商品化するのは、あまりにも当たり外れが大きすぎる。それよりも、数かぎりないアイデアのなかから選び抜き、絞りこんだものを商品化していくんだ〉

発明する時間になると、目覚まし時計を五分後に鳴るようにセットした。時計が鳴ると発明の時間は終わるが、わずかこの五分間、孫はそのよろこびにひたっていた。

普通に生きていると発明で一発当てようなどとは思わないのだろうけど孫は違った。その熱意で道を切り開いたわけだがなかなか普通の人では難しいチャレンジを次々にこなすことで今の地位を築き上げたというわけだ。日本にいたら今のような地位は気づけなかっただろう。当時の日本ではそこまでスタートアップが成功する土壌はなく大企業が幅を利かせていたので。

インターネット・ビジネスへの布石

孫 正義 は、一九九四(平成六) 年九月、マイクロソフト社を率いるビル・ゲイツとネットワーク事業で手を組むことを決めた。

ビル・ゲイツは、パソコン、アルティアで動く世界初のコンピュータ言語「BASIC」を開発したのにつづき、IBMにパソコン用OS(基本ソフト) の「MS‐DOS」を提供、パーソナルコンピュータ用ソフト「Windows」を開発していた。孫は思っていた。

〈ビル・ゲイツは、いままで会った人物のなかでひときわ抜きん出ている〉

人類史上で、イエス・キリストの次にすごい人物だとも公言している。少なくとも産業史上ではどんな英雄よりもすごい、断然トップだ。

人類は、これまで、第一次の農業革命と、第二次の産業革命を経験してきた。第三次革命であるデジタル情報革命はそれをはるかに上回る。農業革命は食糧の安定的な供給がテーマであった。それよりも、エネルギーを増大させることができたという産業革命はより大きな存在価値がある。

産業史では、カーネギー、ロックフェラー、フォード、エジソン、日本でいえば、 松下幸之助、 本田宗一郎 といったヒーローたちが名を残している。

が、それらの偉人、英雄たちはほとんどが産業革命のときの延長線上にいる。

いまから二十一世紀に向けて人間が経験するであろう第三次革命 = デジタル情報革命は、頭脳の革命である。

人間にとって、エネルギーの革命よりも付加価値が高い。革命の重要さの次元がはるかに違う。たんに娯楽やなにかの情報を流すという程度のものではない。あらゆる生産性、あらゆる娯楽、あらゆる一般社会生活に影響を与える。その主役となるコンピュータは人間の頭脳にたとえられる。

人間の五体のなかでは頭脳がいちばん大事である。腕や足は切れても義手とか義足がとってかわることができる。心臓ですら、いまは人工心臓をつくれる。

MS-DOS懐かしいですね。当時は画期的な量産PCでオタクがこぞって群がったもんだ。間違いなく一時代を築いたパソコンの歴史に名を刻んだビル・ゲイツ。そんな勢いのある彼に乗っかる形で成功を得たわけだがその嗅覚はすごい。

孫正義の半生を振り返りながらその軌跡をたどりビジネスの起こし方を学ぶ。これから起業を考えている方には勇気なるのではないだろうか?希望に満ちたその瞳に彼はどう映るのか。

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