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他人と暮らす若者たちを読んで若者たちの実態を知る

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僕の妹がシェアハウスのようなことをやっていて(とはいえ都内のデザイナーズマンション的なお洒落な家ではなく祖父母が生前暮らしていた家だが)、問題も多々あると聞いていたので興味があってこの本を手にとった。

他人と一緒に住むのだから、最初にルールやペナルティを決めるべき。これをやらないでいたので妹のところは大変だったみたいだ。

経済的なメリット

都内でワンルームを借りるより、4LDKを借りて4人で住むほうが経済的メリットが大きい(公共料金やネット回線料等も頭数でわれる)。家事なども最初に役割分担をちゃんとしておけば、少ない労力で済む。家族の場合で夫一人が働き手だった場合と比べるとこちらのほうが安く上がる場合もある。「規模の経済」のメリットだ。生活必需品から高価なものまで、数人で持ち寄ることで購買も可能になる。車なんかもそれに当たるんだろう。しかし何にいくらぐらい費やすかの金銭感覚が同等程度でないとこれまた揉める原因となる。

どれほど一人の世界に引きこもっても、家庭のなかに閉じこもっても、生きていくうえでは、結局のところ異質な他者といつかどこかで接しなければならない。だとすれば、衝突しない他人を探し求めるのではなく、なるべく他人を避けて生きるのでのなく、どうやって他人とうまく衝突するか、いかに円滑に衝突するかを考える必要がある。

家族と暮らす以外にも選択肢として他人と暮らすことは現代社会ではメジャーな事象になり得るだろうか。結局は他人との関係をうまく保って自分の暮らしやすい選択をするしかないのだと思う。

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